9月3日

《人のねうち》(常岡一郎一日一言)

ただ世渡りが上手で出世したり、学問のあるお陰で出世している人間の中に、人としての心がけ、生き方に少しもねうちがない人があります。人のねうちは地位の上下によってきまるのではありません。一生貧しい農夫でも、学校の小使さんでも、先生でも、ひたすら捧げきって職場をよく守り、道を守り、魂を明るく落ちついてゆく人が尊いと思います。次第に人間としてのねうちをよくなす人であると思います。地位は低い。然し地位は包み紙のようなものです。いかに包み紙が立派でも内容が粗末なら何にもなりません。

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