以前から「SOCOM」というキーワードを耳にしていましたが、

恥ずかしながら、wikiだけしか読んでいませんでした。

軍事に詳しい方々から何度も耳にしているうちに、1度ぐらい調べようと思いました。

 

今回、21ページの防衛省防衛研究所の論文を読みました。

せっかく読んだのにアウトプットが少ないと、記憶に根付かないものです。

 

忘れてしまっては、もったいない。

極力、忘れたくない。

 

そういうことから・・・

当コラムは、個人的なインプットのために、まとめただけのものです。

 

参考にしたページ等は、コラム最後にまとめて明記しています。

同じようにインプットしたいという方は、そちらを御覧ください。

SOCOM(アメリカ特殊作戦軍)とは?

SOCOMの組織図

SOCOM組織図
図は、SOCOMの組織図を大まかに示しています。
SOCOMの下に、統合特殊作戦コマンドがあり、その傘下に陸海空海兵隊の各特殊コマンドがあります。

SOCOMの歴史

1980年~1983年のイーグルクロー作戦、レバノンの自爆テロ、グレナダ侵攻での失敗が、

SOCOM設立の気運を高めたことがよく言われているようです。

1987年4月13日、ロナルド・レーガン大統領は特殊作戦軍の創設を承認し、国防総省は同年4月16日をもって特殊作戦軍を始動させた。

イーグルクロー作戦の失敗

1980年4月24日、イラン米大使館の人質救出作戦(イーグルクロー作戦)が失敗。
1.
ペルシャ湾にいた空母ニミッツと空母コーラル・シーからは、RH-53Dを飛ばす。
一方で、オマーンのマシーラ島からは、デルタフォースを乗せたC-130を飛ばす。
 
2.
Desert1(ダバス近郊)と呼ばれる地点で、RH-53DとC-130は合流。
RH-53Dに燃料補給をして、デルタフォースを移乗させる。
 
3.
Desert2(テヘラン近郊)では、デルタフォースを展開し、機体隠蔽後に人質救出。
航空支援は、AC-130と艦載機が担う。
 
4.
人質とデルタフォースを郊外のサッカー場でRH-53Dに乗せる。
Desert3は、マンザリヤ空軍基地(仮滑走路)。
C-141に移乗して、オマーンのマシーラ島に脱出。

イーグルクロー作戦の結果

RH-53Dは、途中で引き返した1機を残して、全機損失または放棄し、イラン軍によって接収された。
 
本当は、全天候型のHH-53を使用予定だった。
米海軍が空母での収容能力などで難色を示し、RH-53Dを使用していた。
RH-53Dは、砂漠に向かない。

特殊部隊運営の失敗のその他事例

「レバノンの自爆テロ・グレナダ侵攻」があります。

この辺りは、wikiにも防衛研究所のPDFにも記載あります。

軍隊の特殊部隊とは?

特殊部隊は、ユニークな能力(特殊部隊でなければ遂行できない能力)を持つ存在です。
一版部隊を補完する存在、または一般部隊ではこなせない作戦を遂行する存在です。
 
通常部隊の存在を絶対とし、足りない面を補っていく存在とも言えます。

特殊部隊の仕事

特殊部隊の仕事は、「直接的アプローチ」「間接的アプローチ」の2つに分けられます。
直接的アプローチは、テロリストの捕捉・殺害、彼らへの妨害。
間接的アプローチは、友好国への支援。
(助言・訓練・海外国内防衛・民事作戦・テロ対策・心理戦・治安部隊支援・対反乱作戦)
 

特殊部隊の課題点

オバマ政権時代、国防予算の縮小圧力がありました。
特殊部隊は重視され、前年度比7%増の予算増額が要求されました。
ブッシュ政権とオバマ政権では、特殊部隊は重視されました。
 

しかし、さらに財政支出の抑制が、国防予算にも向けられたとき、

特殊部隊の必要な維持・増強が難しくなる可能性があることが指摘されています。

特殊部隊の効率的運用

特殊作戦部隊は通常戦力の代替手段ではなく、むしろその特有の能力を活用して
一般部隊では効率的に達成不可能な任務を優先した方が、長期的な費用対効果は高いと考えられる。
 

長期的に運用する部分は、運用面から考えて、絶対に特殊部隊の削れない箇所と捉えるべきかなと思いました。

参考にしたもの