日本銀行の「日本銀行の機能と業務」が参考になるということを耳にし、興味を持ちました。
当コラムは、個人的なインプットのために、まとめただけのものです。
参考にしたページ等は、コラム最後にまとめて明記しています。
同じようにインプットしたいという方は、そちらを御覧ください。
日本銀行の目的と役割
日本銀行の目的は、2つ!
- 物価の安定
- 金融システムの安定
中央銀行の役割は、3つ!
- 発券銀行
- 銀行の銀行
- 政府の銀行
発券銀行
唯一の発券銀行 → 独占的に供給できる
「法貨として無制限に通用する」(日本銀行法第 46 条 2 項) → 発行の裏付けとしての正貨準備はいらない(管理通貨制度)
銀行の銀行
- 金融機関から資金を預かっている→日銀当座預金
- 金融機関へ資金を貸し出している。
日本銀行当座預金の振替は、金融機関相互間の様々な金融取引 の決済に利用されている。
その他に、日銀当座預金で扱われてるもの
- 全国銀行内国為替制度
- 手形交換制度等の民間資金 決済システムにおける最終的な債権・債務の決済
政府の銀行
- 国庫の事務
- 国債の事務
- 外国為替の事務
国から預金を受け入れ,国税の収納 や公共事業費・年金の支払いなど,
国の資金の受払いに関する業務(国庫金に 関する業務)や,
国債の発行・流通などの国の事務を取り扱う業務を行っている。
日本銀行の政府に対する信用供与(貸出や国債の引受)は法律上、原則として禁止(財政法5条)
マネタリーベースとマネーストック
中央銀行通貨は、3つ!
- 日本銀行当座預金→マネタリーベース
- 現金通貨(日本銀行券・通貨)→マネタリーベース&マネーストック
- 民間金融機関の預金→マネーストック
M1・M2・M3・M4の図
画像は、日本銀行「日本銀行の機能と業務」第一章より
日本銀行のオペレーション
金融機関との間で資金の貸付や金融資産の売買などの取引を行って日銀当預残高の変動を調整し,これを通じて短期金融市場金利をコントロールしている
大事なことだと思うので、くっそシンプルですが、画像にしてみました(笑)
短期金融市場金利の1つ「無担保コールレート」を通じて、誘導目標水準(政策金利)を定める
公開市場操作
資金供給のためのオペレーション
資金供給量を増加させる場合には,日本銀行が金融機関に対して金融資産を担保とする貸付等を行い(資金供給のためのオペレーション),その資金を,相手方の金融機関の日銀当預に振り込む。
日本銀行が資金供給オペを実行すると、負債サイドの「当座預金」が増加します。
資金吸収のためのオペレーション
逆に,資金供給量を減少させる場合には,
日本銀行が保有している国債の買戻条件付売却等を行い(資金吸収のためのオペレーション),
代金を金融機関の日銀当預から引き出すことで行っている。
短期市場の金利の変化は、〇〇に影響を与え、実態経済に波及する
〇〇に入る部分は、下記のとおり。
- 他の金融市場の金利
- 銀行が個人や企業に貸し出しを行う金利
日本銀行の決済システム
国債振替決済制度を通じて、国債に関する決済サービスを提供。
日本銀行金融ネットワークシステム(日銀ネット)は、日銀当座預金や国債の決済サービス。
これは、コンピュータで出来る。
金融政策決定会合は、毎月1~2回やる。
金融視聴調節方針などを決定する。
日本銀行の独立性と説明責任は対の関係
日本銀行法は,
金融政策における日本銀行の独立性と対をなすものとして,
説明責任(アカウンタビリティ)を求めている。
日本銀行法第 3 条第 2 項では,
「日本銀行は,通貨及び金融の調節に関する 意思決定の内容及び
過程を国民に明らかにするよう努めなければならない」と されている。
参考にしたもの
参考