職場の後輩A君にこのブログのことを伝えたところ、夫婦揃って読んでくれているそうです。このようなマニアックなブログを律儀に読んでくれてることに感謝。A君の奥さんありがとう(A君を大事にします)。

 

 そして、A君の奥さんから「坐禅について話してほしい」とのご要望をいただきましたので、今回は坐禅について語ります。

 

 私と坐禅との出会いは2006年頃です。当時、第一子が誕生して慣れない育児が始まり、仕事も上司の手から離れて自立し始めていたころでストレスも多く、「何とか状況に対応していかねば…」と思い、近所の坐禅道場を探したのがきっかけです。

 

宝福寺(曹洞宗・京都市伏見区)

 京都伏見にある宝福寺です。毎週日曜日の19時半から坐禅会が行われており、約2年間通いました。当時は、毎回10人くらいが参加していて、坐禅と読経の後にお茶会が開かれていました。こちらの坐禅会に参加したことで、正しい姿勢と呼吸の基礎を修得し、自宅でも坐禅ができるようになりました。昨年の帰省時に10数年ぶりに坐禅会に参加したら、ご住職に大変喜んでいただき、非常に感慨深かったです。

 

全生庵(臨済宗・東京都台東区谷中)

 東京に移住してからは、東京都台東区の谷中にある全生庵でお世話になっていました。毎週日曜日18時から坐禅会が行われており、約1年半通いました。坐禅堂は早朝から開放されていて、坐禅をしてから出勤することもありました。

 坐禅会は、坐禅→法話→お茶会(無言)の順で行われていました。毎回100人くらい集まっていたでしょうか。大人数が一同に会しての坐禅は圧巻です。ひょっとしたら坐禅会としては日本一の規模じゃないでしょうか。初心者の坐禅講習会もありますし、ご住職による法話も硬派。坐禅指導も厳しくて雰囲気がある。一般人が参加できる坐禅会の中では、最もおススメかなと思います。

 

擇木道場(臨済宗系居士禅・東京都台東区谷中)

 

 日暮里駅すぐの擇木道場です。全生庵のお坊さんに紹介されて数年間不定期で通っていました。平日の夜に坐禅会が行われているのは有難かったです。擇木道場は、在家仏教徒のための坐禅、すなわち「居士禅」(こじぜん)の道場です。臨済宗系で数息観(すそくかん・呼吸を数える)による坐禅を行います。年に1回程度、禅の修行強化期間である「接心」(せっしん)があり、宿泊を伴う「坐禅三昧」を体験できたり、公案(こうあん・禅の課題)を与えられたり、かなり本格的です。様々な職種の一般社会人が集まり、坐禅後のゆるい座談会が面白いです。毎回少なくとも10人は参加していたでしょうか。こちらもかなりおススメですね。

 

高雲寺(曹洞宗・茨城県つくばみらい市)

 知人の案内を受けて、数年前までこちらの高雲寺でお世話になっていました。高雲寺では、月2回、第一および第三土曜日の朝6時から坐禅会が行われ、終了後に読経と作務(さむ・境内の掃除等の活動)があります。個人的にはこちらの坐禅会がいちばん肌に合っていたと感じています。郊外に所在しているので静かですし、参加人数も少なめなので集中できます。そして終わってからのご住職との会話が楽しい。

 

 以上、まずは、わたくし奈良がお世話になった禅道場を紹介させていただきました。一時期、学びのためにいろんな坐禅道場を「たのもー」と訪ね歩いていました。坐禅道場はそれぞれの特色があって、食事や掃除の作法を教えてくれるところもあります。このブログも始めたことだし、あらためて坐禅道場巡りをするってのもいいかな…とか検討中です。

 次回も、坐禅について語ります。

 

 次回「坐禅談義(その2)」に続きます。