大乗仏教には、「如意宝珠」(にょいほうじゅ)という宝の玉があります。
 
 こういうのです。
 
 通常、五重塔など仏塔のてっぺんにある「相輪」に取り付けられてて、また、このスライムのような形は、橋の欄干にある飾り「擬宝珠」(ぎぼし、模擬の宝珠?)のモデルになっているという説があります。
 
 如意宝珠は、その名のとおり、一切の願いが自分の意の如くかなうという不思議な宝の珠であり、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩、如意輪観音等の持ち物であるとされています。サンスクリット語では、「チンターマニ」というらしく、響きが何だかいやらしい感じで萌えます。
 

 ちなみに、奈良の室生寺の西側の如意山には空海が恵果阿闍梨から授かったという如意宝珠が埋まっているという伝説があります。そして、実際に、如意山の頂上の石造納経塔の調査で宝珠が出てきたことから、真言宗の聖地の一つとなっていたりします。

 

 さて、この如意宝珠ですが、わたくし奈良がこのブログで利用しているプロフィール画像にもなっていたりします。これは、私の友人である仏画師G氏の作品であり、私がこのブログを立ち上げる時に「アイコンください」とお願いして描いていただいたものです。もういとも簡単にサラサラっと描いてくれました。
 
 色違いもたくさんもらって便利に使わせてもらっています。
ちなみに、中の梵字は「ギャク」と読み、歓喜天を表す文字となります。
 
 仏画師G氏ですが、ものすごい仏画を描くので、いずれ有名になると思っています。そんなわけで、今のうちにその存在をここで紹介(自慢)しておこうというのが、今回の記事だったりします。

 

 仏画師G氏提供動画「宝珠アイコンができるまで」
 
 仏画もApple Pencilで描く時代になりましたか。