昨日記事「生駒聖天・宝山寺(その4)」の続きとなります。

 

 宝山寺の参拝を終えた後には、毎回必ず、信徒会館「和光殿」にある売店に立ち寄ります。こちらでは、豊富な歓喜天関連商品のほか、線香、ろうそく、お守り、御朱印帳、お酒、漬物など、奈良の名産品が並びます。いつも代わり映えがないように見えますが、実のところ訪問する度に何か新作があったりします。

 私としては、売り上げが悪くても閉業しないでほしいと切に願っているので、毎回、お布施も兼ねて僅かながらのお金を投下するようにしています。

 

 売店を訪れると、毎回、毎日の歓喜天礼拝で使用する線香を購入します。左の「宝山」は日常用、右の「歓喜香」は勝負用です(値段が高い)。それにしても、自分にとって線香は煙草のようなもので、時々焚かないと気が済まなくなってしまっています。ですが実のところ、線香は身体に悪いらしいですね。換気は重要です。

 

 売店には、宝山寺に関する書籍もたくさん売っていますが、その中で一番おススメなのが、こちらの「影 山を下りず」です。この本は多くの記録に基づき執筆された、宝山寺の開山である湛海(たんかい)律師の伝記なのですが、湛海律師と歓喜天の付き合いが、ケンカ別れをしては何度も復縁を繰り返す夫婦のように見えて、すごく面白い。畏れ多くも、天部諸尊との付き合いは夫婦の如く…ということでしょうか。歓喜天やそのほか天部に対する信仰について興味をお持ちの方には是非一読をお勧めしたい。そして、いずれまた別の記事でこの本の内容を紹介をしたいと思います。

 ちなみに、この本は売店で1000円で売られていますが、ネットで検索してみたら結構な高額で売られています…。この事実を知って、もし転売などしようものなら、歓喜天の怒りを買うと思うので絶対にやめましょう。

 

 和光殿の奥には喫茶エリアがあり、参拝後には毎度、おぜんざいをいただいています。歓喜天が甘党なせいか、参拝すると何故か甘い物が食べたくなります。ちなみにメニューはどれも500円くらいで今どきにしては安く、そして美味しいです。

 

 最後となりますが、宝山寺の参道にある神社仏閣情報ショップ「あん・はな」を紹介します。こちらのお店は、これまでありそうでなかった「神社仏閣情報発信業」のお店で、今回の参拝帰りに初訪問しました。オーナーによると、WEBサイトでの情報発信がメインのようですが、発信の信頼性を確保したいとの想いもあって、発信者の顔が見える実店舗も運営しているのだそうです。 オーナーは、非常に気さくで話しやすく、また、スピリチュアルな思想と程よい距離を置いていることがうかがえ、大変好感を持てました。情報発信という手段で仏教と衆生の縁を繋ぐことは、私の目指すところと同じ…ということで、今後、応援したいと思います。

  運営を維持していくことは大変でしょうけど、生駒聖天のご加護がありますように。

 

  なお、「あんはな」については、以下のテレビ番組で紹介されています。

 

 

 次回に続きます(おそらく来年)。