【今日のストレス】歯周病
Iさん(44)の悩みは口臭。とても神経質な彼は、自分の口のニオイが気になって仕方ない。悩んだ末にため息をつくと、また臭う。彼のため息は「フーッ」ではなく「モワッ」と出る。
最初に指摘されたのは半年ほど前。妻が申し訳なさそうに「なんか口が臭っているみたい…」と告知したのだ。言われてみれば確かに臭う。以来、歯磨きの回数を増やしてみたが、直後は確かに爽やかでも時間が経つと口の中がネバつきだして、気付くとまたあの嫌な臭いに支配されている。
治療を受ければいいのだが、歯科恐怖症の彼は、仕事の忙しさを理由に逃げ回ってきた。会社の引き出しには洗口液を、スーツのポケットにはガムを入れて、気が付けばクチュクチュ、クチャクチャやっているのだが、所詮はその場しのぎ。ガムの噛みすぎでヴィトンモノグラムバッグ|激安ルイヴィトン?モノグラム|第10ページ 虫歯にならないか心配だ。
「Yさんの口臭の原因は歯周病が疑われます」と語るのは、東京・葛飾区にある「ゆうデンタルケア」の佐藤裕介院長。歯周病にもストレスが関与するケースがあるという。
「歯周病は細菌に由来する病気で、免疫力が低下すると細菌が活発に動き出す。ストレスによって免疫力が低下すると、口の中では歯周病になりやすい環境が整うことになるのです」(佐藤院長)
たしかに、最近のYさんは仕事の忙しさもさることながら、自分の口のニオイが心配で、それ自体が大きなストレスになっていることは否めない。朝などは目を覚ますと一目散に洗面台に向かい、歯を磨いてからでないと「おはよう」さえ言えないほどの神経の使いようなのだ。
佐藤院長が指摘するのはもう一つ。唾液分泌量の低下だ。
「精神的なストレスは唾液の分泌量を抑え込んでしまう。唾液には抗菌作用があり、菌の増殖を抑える働きを持っているので、それが減ることでも歯周病を助長することになりかねません」
いよいよ歯科医院に行く決心をしたYさんだが、「口が臭くて先生や歯科衛生士に嫌がられないだろうか…」と、ここでも新たな不安を作って悩んでいるという。あまり悩むとまたため息が出ますよ。モワッとね。(長田昭二)