クラブに入店し、水商売をはじめたあずみ。



初めてテーブルについた客は、店長の友人。



職業、ホテルの支配人。



気さくないい人で、はじめて接客するあずみのはなしをよく聞いてくれた。



それから長らく、かわいがってもらうのだけども、とうとう彼女が出来てしまった。



彼女は自分の娘ほども年の離れた19歳。



が、彼女ができようが、あずみをかわいがってくれることには変わりはなかった。




ホテルの支配人で、若い彼女。



今思えば、このころが、彼の全盛期だったのかもしれない。




その後、彼は、転落人生を送ることになる。





ホテルはクビになり、久しぶりに会った彼は、風俗店の雇われ店長だった。



久しぶりに電話がかかってきたと思ったら、



「1万円貸してほしい」

正直、悲しかった。

バシッとスーツを着て、カッコよく仕事をしていた彼の姿はもうどこにもなく

みすぼらしいスウェットを着たおっさんだった。




彼は今、何をしているのでしょう?



生きてるのか死んだのかもわからないけど、死んだという噂はきかないので、どこかで元気に暮らしてるのでしょう。


またどこかで出会ったら言われるのでしょうか?

「1万円貸して」

と。