違反とは...なぜ起きるのか? その3...目標までの間口と奥行を把握する | 情熱山脈(passion mountains)のブログ

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”違反シリーズ” 今回は、組織の目標を達成するために、違反なしにどのようにオペレーションしたらよいかを考えてみたいと思います。

 

 前ブログでは、正しい取り扱い、手順と異なることが行われた場合、それが、すべて違反とは言えないこと、そして、組織の長が”コンプライアンス遵守ですよ~”とメールや訓示すれば、それで、責任を果たしたとは言えないということを解説しました。

 

 

それでは、どうしたら、違反なしに目標を達成できるのか?

 

以前、間口と奥行を考えるということを解説したことがあります。

 

 

ここで図を示して説明しました。

目標を達成するために、やらなくてはいけない事...これが間口です。

そして、その”やらなくてはならない事”を達成することの難しさや、解決するまでにかかる時間が奥行です。

 

 そして、間口*奥行=業務のボリュームです。

 

一般的によく見られる事象が、目標が先に決まってしまい、部下に”ひとつ宜しく”ですますマネージャーです。

 そのマネージャーが、間口を奥行をはっきり把握して指示を出していればよいのですが、そのマネージャー自身も、上から命令されたことを、右から左へメール転送するだけだとすれば...

 

 下についてる部下が優秀であれば優秀なほど、無理を越える無茶をして目標合わせが起きてしまうでしょう。

 

 また、マネージャ自身に下位のマネージャーが何段階かいる場合は、最終的な就業者の間口を奥行まで見通しているかがマネージャーの資質ともなりますね。

 

 言い換えれば、部下の誰が何をどのようにどれくらいの時間と手間で行った結果、何時、どのくらいの結果が出るということを見通せることが出来るマネージャーなのです。

 

 さて、しかしながら、組織には目標が時間的数量的に定められます。

出来高ではいけないことは当たりまえです。

 

 そこで、出来るマネージャーは、効率化の実際手法まで把握して、部下指導し、効率を上げて奥行や間口を小さくできます。

以前のブログで示した図ですが、例えば、業務量は初めから終わりまで平均的には発生しません。

それでは、ピークの時間帯の業務量を如何にほかの時間に振り分けるか、無駄な作業をしないように指導するかができるかどうかが大切です。

 

 近年、よく耳にする安全配慮義務...

たとえ、管理職だとしても、人間は人間です。過去2~6ヵ月の残業(管理職は月の総就業時間-8時間*就業しなくてはいけない日数)が80時間以上、もしくは、1ヵ月100時間以上(同)の就業をした場合、過労死ラインを越えた就業として、安全配慮義務違反となりますね。

 その結果、心筋梗塞、脳梗塞を発症したり、うつ病になって自殺したりした場合は、雇用者は責任を問われます。

 

 数年前までは、例えば大きなイベントの直前などはそのような働き方をさせても、その後、連続で休暇を与えればそれで良いと言われていましたが、現在はそのような言い訳は通用しません。

 

 よって、従業員の安全に配慮した(法に則って)範囲で、上記の効率化を必要に応じて指導して、業務の目標を達成できることが必須なのです。

 

 私自身も、管理職として、100時間/月の残業を何年も続けた結果、鬱を発症し、業務遂行にミスが大幅に増え、血圧も上昇し、ドクターストップが掛かって、診断書を提出し、休職した経験があります。

 

 社会がコンプライアンス遵守を高らかに謳う反面、業務の命令が、単に上からのメールの転送(特に、コロナ禍で実際に上司と部下が面談して目標達成について話し合うことが減ってきました)になることが多くなるにつれ、マネージャーが”間口と奥行”を把握して指示を出しているか? もしくは 単に、上に”ごもっとも”で何にも考えず上からの指示を下にメールして終わり...では...

 

 その結果が、取り敢えず、いけないんだけど手順を飛ばしてやっちゃえ~とか、取り敢えず、退勤のカードを切ってそれから、残った仕事をかたずけよう!!になりますね~上述のマネージャーでは、そのような事が行われていることを把握するすべもなく...

 

 今般の製薬会社のように、内部告発があって大騒ぎになってからでは遅い...”私はちゃんと指示をながしてました”ではすまされない!!

 

今回は、違反を発生させずに如何に素晴らしい目標達成を成すかを解説しました。

実際の各論は、皆さん各自の事例を当てはめて見て頂ければ幸いです。

 

私のブログは”山”なんですが、当然、山登りにも当てはまることですね。

 

 

 

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