山へ行く列車 Vol.2 上越線の存在意義...日本の生命線... | 情熱山脈(passion mountains)のブログ

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ともかく山が好き...春~秋はトレッキングを...冬~春はバックカントリースキーを通して雪山の魅力を...

前回の”特急 とき”は多くの方にご覧いただきありがとうございました。

 

 ところで、今回は、寝台特急「鳥海」...なんですが、上越線内は高崎に停車すると、次は新津(機関車を付け替える)まで停まりません。

 大分以前ですが、越後湯沢駅前のビジネスホテルを定宿としてスキーを楽しんでいたことがあります。寝ていると、通過列車のジョイント音が心地よい...

 深夜は、コンテナ列車や寝台特急が通過するのですね。

ここで、なぜ、上越線に寝台特急なのか?なのですが...

新幹線網の伸長に伴い、奥羽本線(山形新幹線)、田沢湖線(秋田新幹線)、信越本線(長野新幹線)とそれぞれ、線路が新幹線用の幅広の標準軌になってしまい、従来の貨物列車などが直通できない状況になってしまったのでした。(信越本線、横川~軽井沢間は新幹線開業と共に廃止)

 そうなると、太平洋側と日本海側を結ぶ幹線は、自ずと上越線のみになってきます。

そうです、上越線以外で、在来の列車が通れる路線で太平洋側と日本海側を結ぶ路線は磐越東線西線、陸羽東線西線、花輪線くらいになってしまうのでして、とても、その路線で、大量高速輸送は無理なわけです。

 上越新幹線は幸いにもフル規格で作られた上に在来線もそのまま残されたため、今、脚光を浴びる路線となりました。

 

 山形新幹線ができると、奥羽本線経由で秋田、青森を結んでいた寝台特急「あけぼの」は1往復が陸羽東線~奥羽本線廻りに、もう一往復が上越線~羽越線経由に変更されました。上越線回りとなった方は、誤乗防止のため「鳥海」と名前が変わりました。鳥海は、1980年台、特急「いなほ」が同様に奥羽本線から追われた際に誕生した昼行特急でしたが、一旦運転を終了していました。

 一方、上越~羽越経由の昼行急行「出羽」も寝台特急となりました。

その後は、東北新幹線の延伸、秋田新幹線の開業と共に、上越線周りの「あけぼの」に統一されて、2015年初めに廃止されました。

 今も、越後湯沢で深夜にこの列車の心地よいジョイント音を聞きながら明日のスキーにおもいを馳せたのが懐かしい。

 

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