今日は、月に一度の通院日。
朝食抜きのMRI造影剤検査と採血の予定だったので、間に合うように早めに家を出た。
病院のある最寄駅から、病院まではの道をゆっくり景色を見ながら歩いてみた。
いつもより下や横を見て歩いた。その視線の先には、色々な草が歩道を華やかにしていた。
緑の色彩の中に、鮮やかなピンクの花を見つけた。何だかとっても素敵だった。
まるで大勢の人に支えられながら、それでも自分の存在感をさりげなく表しているようだった。
私も本当に多くのものや人に支えられて、ここまでやってこれたと思っている。
久しぶりのMRI検査は、機械音が大音量に感じた。もちろん、耳栓はしているが、それでも
ものすごくお腹に響くような機械音だった。
今日は、倒れることもなく終了することができて、ちょっとホットした。
診察室で、最近の様子や簡単な歩行、手の動きを診てもらった。
最近、すこしふらふらしていて、手足がしびれる。
「前回の脳の検査から、大分経っているので次回はMRI造影検査をやりましょう。」
「えっ?今日、やりましたよ。造影剤もやりました。」
「あ、そう。えーと、画像はどれだ。」
ちょっとびっくりだった。
いつもはシャープな診察をする先生だったが、今日は何かほんわかしていた。
『きっと、先生もお疲れなんだな。』
和やかな診察に心が癒された。
そして、今日はもう一つ。
入院でないと受けられないはずのステロイドパルス点滴を一回受けることになった。
これがまた一騒動。といっても点滴の針がなかなかうまく刺すことが出来ず、
看護師さんが交代したり、針のせいで腕が青あざになったという出来事。
パルスを終えて、病院を出ると視界がいつもより少し鮮明に感じた。
本当に私にとっては、なくてはならない「劇薬」かもしれない。