魚津緑ヶ丘病院 企画改善室長です。





  定量分析は、情報を数値データとして集計・分析して評価や結論を得る方法。

 年齢や性別といった基本属性だけでなく、性格や趣味などの心理特性なども数値化することによって、量的な計測や集計、統計解析が可能となる。
 

  定量分析を意思決定に用いるメリット

1.意思決定のスピードと質を高める

 ・・・数字による客観的なデータを比較することによって、
   選択肢を狭めることができる。


2.コミュニケーションの質を高める

 ・・・数字による表現は、誤解が生まれにくく、比較しやすい、
   基準を明確に伝えやすいといった特徴がある。


3.メリハリや優先順位を明確にする
 
 ・・・選択肢の比較や重要度の把握が容易になる。
 

  但し、過度に定量分析を信じると危険な場合もある。

 外部情報の場合は、データの属性や分類の限界、解釈の違い、データの収集から分析までのタイムラグなどによって、実態とは違う結論が出てしまうことがある。
 
  また、指標化する場合は単一の指標で評価しようとせず、複合的に評価することが重要。

 10回の診療行為に対し1回のミス、1万回の診療行為に対し1,000回のミス、発生率でみると同じ10%。

  表面的な数字に振り回されず、数字の裏に隠されている実態を思い描きながら分析することが重要である。
  
  定量分析においては統計の基礎知識は有用。

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  統計に関しては、ほとんど素人なので、入門書から初めて基礎知識を身につけたいと思います。


  基礎知識があれば、エクセルなどの表計算ソフトで、大量のデータも短時間で処理できます。


  ただ、重要なのは分析力というか、統計を読む力だと考えます。


  結果を分析するにしても、分析した人のバイアスが入るでしょうし、統計で示されると信用してしまいがちですが、バイアスがかかっていることを念頭に置いて読み解く必要があります。


 簡単な例でいえば、グラフの縦軸の目盛りの間隔をいじったり、途中を省力したり、大きさを変えたりすると、受け手の印象は随分変わります。


 院内のデータ、医療以外のデータ以外に、一般に報道されている統計やその結果を元にグラフ化したものについては慎重な評価が必須です。




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