魚津緑ヶ丘病院 企画改善室長です。
[Amebaグルっぽ ]
医療機関は、市民社会の一員としての責任も持っている。
病院の社会的責任(Hospital Social Responsibility:HSR) である。
これについては、財団法人倉敷中央病院の「すばらしい病院(Excellent Hospital)」 へのチャレンジに、そのコンセプトをみることができる。
同病院では、医療機関の社会的責任の遂行を、医療の提供そのものに限らず、医療提供プロセスの中の6つの責任を果たすことと考えている。
1.医療の質提供責任・・・診療機能の絞り込みによる質管理とともに、診療圏内における切れ目のないネットワーク
2.経営成果責任・・・財務の健全性を維持しながら、医療の質に貢献する経営システムの構築と組織風土づくり
3.ステークホルダー関係責任・・・患者、地域住民、地域医療機関、取引先企業、行政、大学、病院職員などに対する責任。
職員に対しても、人員体制や業務効率、人間関係、労働条件などの面で改善を図ることで、責任を果たしている。
4.環境責任・社会貢献責任・・・環境に対しては「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」の適用を受け、エネルギー削減努力を続けている。
一方、開放講座、市民行事への参加など地域貢献活動を通じた社会貢献も行なっている。
5.法的倫理的責任(コンプライアンス)・・・法令遵守だけでなく、医療事故の報告ルールの徹底など、組織内ルールや倫理・精神の遵守も対象。
トップマネジメント、ミドルマネジメントの人事評価基準において倫理性を重視。
6.ガバナンス・・・上記5つの責任遂行を担保する仕組みとしてガバナンスを挙げている。
内部の論理ではない、ステークホルダーの意思を組み入れた組織統治を目指している。
当院においても、「すばらしい病院(Excellent Hospital)」 を参考に、当院ならではの社会的責任(Hospital Social Responsibility:HSR)を文章化し、責任を果たしていきたいと考えています。
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