エンゼルケアってご存知ですか?

 

 

療養中の方が亡くなったあと

 

医師の死亡確認が終わると

 

 

身体をきれいに拭いて

 

体液や便があとから出てこないように

 

死後の処置をします。

 

 

さらに

 

 

ひげを剃ったり

 

お化粧をしたり

 

歯磨きをしたり

 

 

 

これらをご家族と一緒にすることもあります。

 

 

 

 

では

 

 

なぜエンゼルケアに家族が参加するのか

 

 

 

 

想像してみて下さい。

 

あなたが大切な家族を亡くして

 

とても悲しい つらい さみしい気持ちでいるとき

 

 

 

 

 

身体をきれいに拭いて

 

ひげを剃り

 

髪をとかして

 

お化粧をして

 

好きだった洋服に着替える

 

 

 

そこに、看護師が声をかけます。

 

 

 

一緒に身体をきれいにしたいと思われる方

 

その人数分のタオルを用意して下さい。

 

 

 

(みんなが集まり)

 

 

お父さんの気持ちになって

 

ここかゆいな

 

ここふいてほしいな

 

ここ気持ち悪いな

 

ここを洗ってもらうと気持ち良いな

 

 

そういうところをふいてあげて下さい。

 

 

 

 

その場にいるみんなが

 

 

 

お父さん、どんな風に感じているだろう?

 

 

 

と思いを馳せながら身体を拭くのです。

 

 

 

 

 

このようなケアに家族が参加することの意味は何でしょうか。

 

 

 

エンゼルケアに参加することが

 

 

 

本当に死んでしまったことを受け止め

 

 

今までの感謝の気持ちを伝え

 

 

自分の悲しい気持ちと向き合うこと

 

 

 

 

 

につながります。

 

 

 

この作業をグリーフワークといいます。

 

 

 

このグリーフワークという作業が

 

 

 

それぞれの持っている力で

 

それぞれのペースでできるよう

 

 

 

その場にいる

 

看護師や医師の声かけはとても大切です。

 

 

 

もちろん、今それをすることがつらい

 

ということであれば

 

無理に参加する必要はありません。

 

 

そういう気持ちをもっていても

 

静かに見守り、それでいいよと言う声かけも大切です。