はじめまして、法学部政治学科3年の井関結愛と申します。

まずは、細谷ゼミに興味を持ち、このブログを訪れてくださりありがとうございます!

入ゼミ課題が発表され、日々の活動と期末試験の勉強も重なって心が落ち着かない時期だと思いますが、せっかく時間を使って読んでくださっているからには、有益な情報をお届けできるように努めたいと思います。

 

①私が細谷ゼミに入った経緯

 

まずは自己紹介を兼ねて、私が細谷ゼミに入った経緯からお話ししたいと思います。私は、小学校から高校までを白百合学園というカトリックの女子校で学びました。小中高が同じ敷地かつ、クラスメイトのほとんどが幼馴染みという環境で過ごしたため、大学進学によって初めて生活環境や人間関係が大きく変化する経験をしました。高校まで以上に幅広い選択肢が与えられ、自分で学生生活をコーディネートすることに若干の戸惑いとワクワクを感じながら、他学部授業の受講、メディアコムへの入所、野球部のマネージャー、ミュージカルサークル、塾講師のアルバイト、観光ボランティア、資格取得…etc. 気付けば色々なことに手を出していました。決して要領が良い方ではないのに多くのコミュニティに所属して様々な経験ができたのは、周りにいる方々の支えと、尊敬できる人と出会い刺激を受けて成長したいという思いが根底にあったからです。ゼミ選びにおいても、何を学びたいかと同じくらい、誰と学びたいかという自分の感覚を大切にしました。優柔不断なためほとんどのゼミ説明会に参加した私が最終的に細谷ゼミを選んだ最大の理由は、「真剣に学問に取り組むこと」と「豊かな人間関係を築くこと」を両立できる環境に憧れたからです。

 

②細谷ゼミの魅力

 

ここからは、実際に細谷ゼミに入ってみて、その憧れと現実にギャップはなかったのかという点についてお伝えします。結論から申し上げると、細谷ゼミは私が想像していた何倍も素敵なコミュニティでした。細谷ゼミの魅力とは一体何なのか、私なりの考えを記していきたいと思います。

 

〜学〜

まずはじめに、ゼミの本分である勉学について。「人生の夏休み」なんて言われるのに、意外と忙しい大学生。その忙しさを構成する一要素に、勉学を入れるのは良い選択だと私は考えています。大学生が人生で勉学に集中できる最後の機会になるかもしれないからです。実を言うと、私は国際政治以外にも学びたい分野がありました。高校は日本史選択でしたし、どちらかと言うと海外志向の弱い人間であったため、国際政治学を専攻として選んでよいのだろうかという気持ちを最後まで抱えていました。もし同じ不安を抱えている方がいらっしゃったら、それでも大丈夫!とエールを贈りたいです。今まで足を踏み入れてこなかった学問に向き合うことで、自分が生きている世界の新しい一面を知ってみよう、という前向きな気持ちを持ったうえで、国際政治を学びたいと考える理由を自分なりに言語化してみてください。私は、細谷ゼミの「歴史から現代の国際政治を紐解く」という学びのスタイルに惹かれました。歴史から学んだことを応用して現代の分析に活かすという学びを通して、自ら問いを立て論理的に考える力・試行錯誤しながら自分なりの答えを導く粘り強さ・物事の原因や問題のあり方を俯瞰的多角的に突き止める力を養うことができます。まだまだ今の私には欠けている要素ですが、近い将来社会に出てどのような道に進んだとしても必要な能力だと感じるので、4年生の最終ゼミまで追求しがいがあると思っています。

毎週水曜日のゼミの流れを簡単にまとめておきます。参考まで。

・授業までに毎週1冊課題図書を読んでコメントシートを提出する。(形式や長さは人それぞれ!)

・本の内容をまとめる報告者の発表を聴く。

・討論者が設定したテーマに則って、ディスカッションを進める。

・(学生とのやりとりも交えた)細谷先生のお話を聴く。

 

〜友〜

続いて、愛すべき同期たちについて。細谷ゼミを形容して使われる言葉の代表格に「多様性」があります。これは本当にその通りで、ゼミ生の生い立ちや性格、大切にしている価値観、熱中しているものは人それぞれです。皆どこかしらぶっ飛んでいて、言動に驚かされることもしばしば。共通点を挙げるとすれば、本気で何かを頑張り15000字を書き上げるほどのバイタリティと、根っこの真面目さであると感じます。ただ、ゼミ生1人ひとりに(それはそれは濃い)個性がありながらも、ゆるやかな一体感が醸成されているのは、皆が個人のありのままを受け入れて歩み寄る寛容さを持ち合わせているからです。そして何より、この人たちのためならゼミの仕事も頑張りたいとか、この人たちと過ごせるなら毎週の課題も頑張れるとか、そう思わせるゼミ生自身の魅力が要因であると思います。真面目で優しい、でもちょっぴり抜けているところが人間らしくてみんなから愛されているゼミ長、彼を支えるゼミ生想いでシゴデキ女子の副代表2人をはじめ、同期は皆人間力が高く尊敬できるメンバーばかりです。大学生活の集大成とも言えるコミュニティで仲間の存在をモチベーションにして過ごせるなんて、私はとても恵まれた環境に身を置いているなと感じます。ゼミに入ったばかりの頃は、細谷ゼミに集まってくる人は絶対優秀で尖っていてキラキラした人ばかりだから、第一印象で失敗しないようにしないと…なんて考えて、個性的に見えるように自己紹介の文を考えたりしていましたが笑、今はそんなことはなく自然体でゼミに所属しているので、私のポンコツぶりも同期にはすっかり見抜かれてしまっているなぁと思っています。それでもいいと思わせてくれる仲間の存在、彼らと一緒に過ごせる環境に感謝したいです。ここまで読んで、自分にはそんな強い個性や大した魅力なんてないと思う方がいるかもしれませんが、きっとそれはまだ自分で気付いていないだけです。入ゼミ課題の自己紹介文もありのままの自分を表現すればそこに自ずと個性が表れますし、ゼミに入ってから課題の読み合いをしたときに自分の長所を見つけて伝えてくれる仲間がいるはずです。

ここでは細谷ゼミ16期の年間スケジュールを置いておきます。これだけ一緒にいれば仲良くなれる!大学生活が半分終わろうとしていている中、勉強も遊びも充実させたい、あるいはまだやり残したことがあると思っている人には持ってこいのゼミです。

2月:歓迎会
4月:新歓合宿 

7月:春学期打ち上げ @ディズニーシー

8月:夏合宿 @伊東

10月:ソフトボール大会、OB・OG会 

12月:四大学合同ゼミ @京都大学

1月:国際大学合同ゼミ 

2月:入ゼミ面接、新潟合宿

3月:追いコン 

+毎週ゼミ後の飲み会(お酒を飲まない人もいますし、参加率も人それぞれです!)

 

〜師〜

最後に、ゼミ生みんなが大好きな細谷先生について。自由であたたかいゼミの雰囲気の礎をつくってくださっているのは、間違いなく細谷先生です。国際政治研究の第一線で活躍される学者である細谷先生は、超人的なスケジュールの中、毎週ゼミ生のために貴重な時間を割いてくださっています。圧倒的な知識と経験に基づく学術的なお話が面白いのはもちろんのこと、ちょっとした雑談や飲み会のフリートークはお茶目さ全開。ゲスト講師のお話を聴く機会や他大学の学生と交流する時間をいただけているのも細谷先生がいらっしゃってこそです。ですが、ゼミをつくっていくのはあくまでも学生というスタンスで、私たちの主体性に委ねてくださっているがゆえに、全員が居心地の良さを感じられる組織が成り立っているのだろう思います。

 

③選考に向けたアドバイス

最後に、私なりの入ゼミ攻略法をお伝えします。あくまでも個人の考えですので、一例として参考にしていただけると嬉しいです。

・自己紹介文

私は幼少期から大学生までの自分史を書いたうえで志望動機に繋げましたが、好きなものについて語り続け細谷ゼミとの親和性をアピールする人もいます。課題内容の説明文にもあるように、「なぜこのゼミを希望するのか、またどのようなことをゼミに期待しているのか」が含まれていれば、どのような書き方でも良いのだと思います。自分の個性が最大限に伝わる書き方を、最後までこだわって考えてみてください!

 

・記憶に残る5冊

これも自己紹介の延長だと思うので、その本に出会った経緯やそれを読んで受けた影響、変化した価値観を語れるものを選んでください。私は国際政治に関する本は入れず、面接で深掘りされても自信を持って答えられる5冊に決めました。

 

・書評論文

私はこれに1番時間がかかりました。今年の課題図書である『歴史としての二十世紀』は比較的読みやすい文体ですが、テーマが多岐に渡ります。すべてに触れると自分の考えをまとめにくくなるので、論点を1~3個に絞ったうえで書き進めるのが良いと思います。私は1周目を読みながら気になった箇所に印をつけ、他書籍やネットで深掘りをして書きやすそうなものに論点を絞り、自らの考えを付け加えるという流れで進めました。知識の量ではなく、自分なりに問いと向き合って考えた形跡が論理立てて説明されていることが求められていると思います。

 

・面接

面接官は細谷先生と院生2人で、何を聞かれるかは人それぞれです。私は院生のお1人が母校の先輩だったので、学生生活の話で盛り上がりました。好きだった授業を聞かれて答えたものの、院生の方に「私はその授業大嫌いでした」と言われた時は内心焦りましたが、なんとかゼミの一員として選んでいただくことができました。その他には、簡単な志望動機の説明と、副専攻と並行して学ぶ覚悟があるか等をお話しした記憶があります。私は記憶に残る5冊と書評論文については何も触れられませんでした。(ちなみに面接は課題を提出した順番で行われ、服装はスーツの人も私服の人もいます。)

 

どの課題にも面接にも共通して言えることは、等身大の自分を表現することが大切だということです。私は昨年、変に着飾らずありのままの自分で挑めば落ちても後悔が少ないと思って最後まで走り抜けました。


 

ここまで長々と書いてきましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。面接で細谷先生に聞いていただいたことの中で、「『15000字で世界を変えよう』というキャッチコピーが忘れられなかったと書いていますが、どうですか、15000字を書いて世界は変わりましたか?」という質問が印象に残っています。15000字という字数は卒論の4分の3程度の量なので相当なものですが、自分と真剣に向き合い入ゼミ課題を書きあげる経験そのものが私を成長させてくれたと感じています。15000字を書く大変さ以上の、素敵な学・友・師との出会いが待っているので、皆さんにも自分の選択に自信を持ってゼミに入る準備を進めてほしいと思っています。15000字を書くほどの個性と魅力を持ち合わせた17期の皆さんとお会いできる日を、心待ちにしております!!

 

新歓コンパにて。ここに写っていない人も含めて、全員が大切な仲間です!