【このブログでわかること】
・イギリス好きが集う細谷ゼミ
・秋学期入ゼミ方法
初めまして。16期合宿係の関口樹と申します。
僕自身も入ゼミ課題を書いていた時期に、このブログによくお邪魔させていただき、何を書こうかを決めていたので、ここに自分で投稿する立場になったのは非常に感慨深いです。このブログをご覧になっている方々は、細谷ゼミの多種多様な個性に圧倒されているかも知れません。実際に、私もその一人でした。そして、ブログを読んでいる時に感じたその迫力は、実際に細谷ゼミに身を置いていて本物だと思い知らされました。本当にみんなすごいんです。体育会でスポーツに打ち込んでいる人、課外活動を頑張っている人、信じられないくらい知識が豊富な人、就活に全集中している人、お酒めっちゃ強い人など、個性豊かなゼミ生に囲まれて、毎日刺激を受けています。
そんな私は、16期で唯一の秋学期入ゼミ組です。他のゼミ生の方のブログを読んでいただければ、入ゼミ課題攻略法やゼミの雰囲気などは完全に網羅されていますし、細谷ゼミで過ごした時間がみんなよりまだ少ないため、全てを知ったように綴るつもりもありません。私がこのブログのためにどう貢献できることを考えた時に、私の経験談をもとに、前半は細谷ゼミの知られざる魅力、そして後半は「秋学期入ゼミ組」というニッチな界隈に向けてブログを書くことで、このブログでまだ詳述されていない部分を補完することができれば嬉しいです。
【自己紹介】
塾高を卒業後、法学部法律学科に進学しました。国際政治を学ぶため、1年生から2年生へ進級する際に、政治学科へ転学科しました。そして、2年生の秋学期からイギリス・スコットランドのエディンバラ大学へ1年間の交換留学に行っていました。そして、3年生の秋学期から慶應に復学し、細谷ゼミに参加しています。現在法学部政治学科の3年生ですが、留学や転学科の影響で細谷ゼミのある水曜日以外は日吉で「経済原論I」や「国際政治基礎」など1年生と肩を並べて授業を受けています。
【細谷ゼミの魅力】
細谷ゼミの魅力について、他のゼミ生の方の素晴らしいブログを読んでいただければ完璧なので、私のブログでは少し違う視点から書きたいと思います。私にとっての細谷ゼミの大きな魅力は、イギリス好きが集まるということです。実際に16期にもイギリスに住んでいた人、留学していた人だけでなく、エリザベス女王を携帯の壁紙にしているほどイギリスに命をかけている人もいます。実際に、私もこれまでイギリスに多大な影響を受けてきました。特に、私の考え方や価値観など、人生において大きく影響を与えてくれたグループが、イギリスのリバプール出身のビートルズです。幼い頃から父親に聞かされて育ち、曲だけでなくビートルズの歴史も徹底的に叩き込まれました。ビートルズは「All You Need Is Love」などの反戦を歌っただけでなく、「Blackbird」など黒人の市民権運動を支持する歌を作ったりと、音楽を通じて世界平和と世界愛を訴えたバンドです。そんなビートルズのメンバーの中の一人であるジョンレノンは、ビートルズ解散後も「Imagine」「Happy Xmas (War Is Over)」など、平和活動家として力強く運動していました。1980年に射殺されてもなお、12月8日の命日にはビートルズファンだけでなく、世界平和を祈る人々がニューヨークの射殺現場にほど近い公園に集います。そんなジョンレノンの本名の「John Winston Ono Lennon」を見ていただければわかるのですが、日本名の「小野」が入っています。実は(ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが)、ジョンレノンの奥さんがオノヨーコという日本人で、ジョンレノンと日本の関係って意外に深いんです。例えば、ジョンレノンが音楽活動を休止していた1977〜1979年には、毎夏訪日して軽井沢・箱根に滞在していて、日本語も勉強していました。この影響で、日本はビートルズの人気が根強く残る国の1つであって様々な展示会が行われており、父親がよく連れていてってくれました。そんなビートルズ漬けの環境で育った私は、世界平和は尊ばれるべきものである、という価値観を聴覚的・視覚的に刷り込まれていきました。ちなみに、この「世界平和」というものを構築するために必要な要素として国際政治、そして細谷ゼミに興味を持ったきっかけでもあります。もちろん、留学先としてイギリスを選んだ大きな理由もビートルズです。そして、イギリスへの留学を終えた今、第 2 の母国であると感じます。留学前は「一人で長期間行ったこともない海外で生活することができるのだろうか」「地元の人に受け入れられなかったらどうしよう」など不安でいっぱいでした。留学直後の数ヶ月間も、文化の違いや辛い気持ちを相談できる友達もすぐにはできず、落ち込む日々を過ごしていました。しかし、結果としてたくさんのイギリス人や他の国の友達に優しくしてもらい、世界の広さを実感したとともに、どの国にいても変わることのない、人々の温かさを感じました。このような世界の広がる体験をさせてくれたイギリスには感謝しかありません。長々とビートルズやイギリスに対する愛情を並べてしまいました。つまり、私がここで言いたいことは、細谷先生はイギリス外交史を専門とされているだけでなく、ケンブリッジ大学でも客員教授をされていた経験があるため、ゼミ生の中にも私のようなイギリス好きがかならず何人か紛れています。イギリスやビートルズ好きは、細谷ゼミ一択でしょう。
【入ゼミ方法(秋学期入ゼミの方へ)】
秋学期入ゼミ予定の皆様は2年生の終わりにある入ゼミ期間にいなかったため、留学から帰国後の夏休みに入ゼミ係に連絡し、課題に取り組みます。私は6月に帰国し、7月に入ゼミ係に連絡しました。つまり、他のゼミ生が試験期間中に書くものを、夏休みの有り余った時間を使えることになります。そのため、時間に余裕を持って取り組むことができるので、私は他のゼミ生の入ゼミ課題よりも完成度の高いものを目指しました。1ヶ月程度をかけて、慎重に書きました。しかし、私は最後まで推敲に推敲を重ねてしまい、結局は期限当日に提出しました。書類提出の4〜5日後に面接をさせていただき、晴れて細谷ゼミに入ることができました。新学期が始まる2週間前くらいのことで、本当にギリギリでした。入ゼミ係の方や細谷先生には多大なご迷惑をおかけしてしまったと思います…。余談ですが、入ゼミ課題で印象に残っている本の一冊として、J.D.Salinger著「The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)」を選びました。実は、ジョンレノンを殺害した犯人のマーク・チャップマンがジョンレノンを射殺して警察に連行されるまで読んでいた本もこの本で、チャップマンはこの本の愛読者だったのです。実際に「The Catcher in the Rye」は大ベストセラーでしたが、内容が非常に過激で、教育界では禁忌とされるほどの問題作です。しかし、私も読んでいて共感の嵐で、人の心を動かすことのできる本であることは間違いないため、とてもおすすめです。
【17期の皆さんへ】
入ゼミ課題15000字は非常に大変ですが、それを乗り越えられるようなタフでユニークな性格を持っている、どこか似た者同士が集まった、充実した2年間(秋学期入ゼミの方は1年半)を送ることができます。17期の皆様とお会いできるのを楽しみにしております!