信州TBCのもう一つの側面に「そこら辺の素人をプロにする」という、ある意味狂気染みた面がありました。
結果としてこれまでのシーズン、彼らは人数合わせ程度に過ぎず、もっぱら二軍での試合をする為だけの存在となっていました。
一軍での出番はレギュラー選手の怪我時の穴埋めがやっと。
しかしそんな中から
奇跡の脚を持つ選手が現れました。
育成で走力が高いという理由だけで取った選手が、数年でここまで成長しました。
さっそく支配下に引き上げます。
4年目メンバー。仮屋が入った事で守備に不安のある木崎を指名打者に回します。
シーズン途中まで。全体的に団子の中、初のCSが狙える位置に。
そしてリーグ戦終了。
3枠目を最後まで争い、見事CS出場権を獲得!
3年前、120敗近くしたチームがこうなるとは誰が思っただろうか。
まさかのCS第1ステージも突破。
だがこのステージで先発3本柱を使い果たしてしまい…。
続く第2ステージ、3連敗で日本シリーズへの道は潰えたのでした。
~以下、成績~
球団初の勝ち越しはお預け。
遠山、遂に覚醒。チームトップの14勝。宮原もクローザーとなり31S。
野手、なんと9人が規定打席到達。いつかのベイスターズがそんな事やってた記憶がありますが、9人は間違いなく記録でしょう。
レギュラー完全固定、逆を言えば一人でも欠ければ脆いとも言えます。
ここには出ていませんが、仮屋が盗塁36で盗塁王を獲得。
育成から這い上がってのタイトルとなりました。打撃部門では初のタイトルホルダーに。
岐阜出身の住岡がメジャーに移籍。
球団初のメジャーリーガーになりました。
ドラフトは4人、全て県内出身者を獲得。
遂にAクラス入りを果たした信州TBC。
次に目指すはリーグ優勝、そして日本一だ!
次回『停滞』
お楽しみに。