大きな勘違いをする超お金持ち
セントルイス在住の息子夫妻から今月のお腹の中の赤ちゃんの定期検診の動画が送られてきました。手放しでは安心できないのですが、問題もなく順調に5ヵ月の安定期に入ったようです。一安心です❕しかし私をイライラさせているのが息子の嫁のGちゃんなのです。妊娠5ヶ月になったのにGちゃんはまだ他州に飛行機に乗って出張に行っているのですよ。アメリカの何処かの州で癌治療に関する学会があるとFDA(日本では厚生労働省)の役人としては出席し、製薬会社の科学者の質問に答えたり、アドバイスをする仕事があるようです。私は以前から何度も息子とGちゃんに言っているのですよ。「Gちゃん、仕事を辞めて、家で大人しくしていてくれ❕」今年の春に億近い一軒家を購入したので、Gちゃんが働かなくては毎月の家のローンが払えなくなると言うので、私はその分は俺が出してやると言っても、そういう問題ではないといつも逃げられてしまいます。研究者時代にはGちゃんの論文が科学雑誌のヘッドラインの一つとして掲載されたことがあり、お役所の技官に転職した後でも科学者達と仕事がしたいことは隠しきれません。男女差別だと言われるかもしれませんが、Gちゃんは科学者であっても、Gちゃんは母親になるということを最優先で考えてもらわないと人間失格ですよ。笑癌治療の開発は人類にとって大切な仕事ですが、それはGちゃんがやらなくても他の者でもやれることであり、我々の大切な孫娘を産んでくれるのは世界でGちゃん1人だけである自覚をちゃんと持って欲しいですね。Gちゃんは夫が家にモーションライト(センサーが人や獣を感知すると光る)と監視カメラを取り付けてくれたことを私に自慢するのですよ。大学院時代に息子と同棲してから10年以上が経つのに、今だに私の夫は仕事が出来ると自慢し続けているのです。前回は自宅の芝生の張り替えでした。あのね、私なんて、監視カメラや害獣対策装置をレモン農園の難関な場所に十数台取り付けているんだよ❕と心の中だけで呟きました。でも、息子は嫁さんに自分の夫は優秀だと思ってもらえているのは羨ましいですね。私の嫁さんなんか、私が農機具の修理や整備をしていると嫁さんが「アンタを見ていたらイライラするわ。私が交代するわ」と言って私を押しのけるのです。屋内の電球や蛍光灯を買えたり、玄関のビデオフォンの電池を交換するのは全て嫁さんの担当です。私の担当は何かの物をWi-Fiに繋いで嫁さんのスマホで管理できるようにする設定するようなものばかりですね。因みに車や私のバイクの洗車も嫁さんが勝手にやります。嫁さんは私のワックスの掛け方が全然ダメだと言います。息子がモーションライトや監視カメラを取り付けている間にGちゃんは以下の写真の街灯のランプを脚立に乗って取り替えているのですよ。妊娠5ヶ月なのに、脚立から落ちたらどうするねん❕そういうことは妊娠5ヶ月のGちゃんがやる仕事ではなく、息子に任せるべきだ❕と私は息子とGちゃんを叱りましたが、彼らは私の説教はどこ吹く風でしたね。息子達は冬休みにGちゃんのテキサスの叔母さんの家に遊びに行く積りをしています。”冬休み”なんてものは学校を卒業してから還暦まで全く無かったですよ。そういう言葉を聞くと息子は学校の先生なんだと改めて感じました。Gちゃんの年内の仕事はアメリカ国内にいればリモートワークで出来るらしいです。50代中盤のGちゃんの叔母さん夫妻、我々のような生活がしたいと思い、今年の春にNYのマンハッタンまで電車で通えるニュージャージーの豪邸を売って、テキサスに大きな家を購入しました。我々のような生活❓それは自宅裏の窓を開けると自分が好きな果物が沢山成っているのが見えて、好きな時にその場で採った果物を好きなだけ食べられるという生活です。今年の夏に息子達が我が家に来た時にスモモが沢山成っていました。私は息子達に自宅裏に成っている果物は好きなだけ採って食べればいいと言ってやったら、息子達は喜んでスモモを採って食べていました。確かに我が家の裏庭には私が大好きな果物の苗木を植えましたので、現在では好きな時にその場で採った果物を食べられるという幸せを持っています。マイヤーレモン、3種類の金柑、3種類のミカン、スモモ、柿、イチジク、、ビワ、甜瓜...前回の日記に掲載したマイヤーレモンのジュースの写真を息子達に送ったのですが、それをテキサスの叔母さんに送ったのです。そしたら叔母さんはずっと望んでいた生活を我々はしていると誤解をしてようです。笑レモン畑で採ったばかりのレモンを直ぐにジューサーでジュースにして飲む、そういう生活がしたくてNYのマンハッタン近くの自宅を売ってテキサスで田舎生活を始めたのです。ジュースは1日1レモン10個までと決めたのですが、テキサスの叔母さんは採れたてのレモン10個のジュースを毎日飲めるなんて、理想の生活だと息子達に言ったそうです。そりゃね、レモン農家ですから、1日10個でも20個でもジュースにして飲めるのです。笑以下の写真に写っているのが今日のレモン10個分です。ちょっと待ってよ❕ 億万長者のテキサスの叔母さんから我々が理想の生活をしていると言われたら、お尻が痒くなってしまいますよ。笑テキサスの叔母さんはGちゃんのお父さんの年の離れた妹。北京大学時代に知り合った男性と結婚し、その男性がNYのコロンビア大学で博士号を取るために留学に付いて行き、その後からニューヨーク暮らしが始まったみたいです。経済学のPh.Dの取得後に夫はリーマンブラザース社の研究員として就職し、2008年に倒産するまで勤務。私がシカゴ郊外に一軒家を購入したアメリカの住宅バブル時期のリーマンブラザース社のエリート社員の年収は何億レベルだったそうです。リーマンブラザース社の倒産後もウォールストリート街にある有名な会社に再雇用され、シカゴ時代の私の年収の5倍ぐらいの給料を貰っていたみたいです。50歳半ばになって、十数億円という一生かかっても使い切れない預金を持ったGちゃんの叔母さん夫妻の夫は仕事を辞め、テキサスに農場付きの大きな屋敷を購入し、自宅裏に果物を育てて悠々自適なリタイヤ生活を送っています。そりゃ、今年にテキサスの自宅裏の土地を畑にして、レモンの苗木を植えても実が成りませんよね。果物の若い苗木は立派な実を付けるまでに地植えしてから少なくとも2年や3年はかかります。だから現在の我々の生活を羨ましく思えるかもしれませんが、我々の生活と彼らの生活とは次元が違い過ぎますよ。Gちゃんは大学院留学でアメリカに来た時に叔母さんがiPhoneをプレゼントしてくれたのですが、GちゃんはiPhoneの利用料金を今だに払ったことがありません。お金持ちって、スマホをプレゼントしてあげたら、一生涯利用料金も支払ってあげるものだったのです。中国人って血のつながりが凄く濃い国民です。Gちゃんのお父さんがニュージャージーに住む妹に娘がアメリカに留学するから面倒みてやってくれとお願いすれば、まだ婚約もしてない同棲中の頃の息子にまで非常に親切にしてくれましたね。息子達がNIHの研究員時代のアパートを訪ねた時に身分不相応なホームシアターシステムがあったので、我々が驚いたら、ニュージャージーの叔母さんに就職祝いにもらったと聞きました。この年末は息子達がテキサスの豪邸に遊びに行きますが、来年4月、Gちゃんが出産する一ヶ月前に中国のお父さんとお母さんが息子の家に半年住んで世話をしてくれるので、テキサスの叔母さん夫妻も息子達が住むセントルイスにやって来る予定です。私もGちゃんが出産する時にその場にいたいのですが、嫁さんがそんなに大勢が駆けつけたら息子もGちゃんも疲れてしまうので、出産してからしばらく経ってからだと言うのです。先ずは子供を産んだ母親の親族からだと言います。Gちゃんのテキサスに引っ越した叔父さんはその時にセントルイスで私と会って、悠々自適なリタイヤ生活を送っている私の話を聞きたいと言ってるそうです。それ、大きな勘違いです❕先ず最初に私はリタイヤ生活を送っているのではなく、エンジニアから農業に転職したのであり、レモン畑で汗が無くなってしまうほど肉体労働をし、倒れてしまうほど仕事をしています。昨日も寒い日に雨が降る中をびしょ濡れになってレモンの収穫をしましたよ。テキサスに大きな牧場を購入し、メキシコ人を何人も雇って牧場や農場をやらせるのではなく、私自ら農協やコメリで鶏糞や牛糞を購入し、軽トラに積むのです。私自ら糞まみれになって鶏糞や牛糞をレモンの苗木に撒くのですよ。笑そして嫁さんは毎日レモンで満載になったN-BOXを運転して午前6時半に自宅を出発します。レモンの収穫、出荷の時期になると滅茶苦茶忙しくなるので、嫁さんも私も店に行く時間がなくて、平和堂で売っている200円ほどの日清ソース焼きそばやチキンラーメンで済ますことが多くなります。これが我々の生活です。笑確かに我々は美味しい果物に囲まれた生活をしているのは間違いありませんが、Gちゃんが送った我々の写真を見て、理想のリタイヤ生活を送っていると考えるのは大きな勘違いです。それにマイヤーレモンでもスモモでもイチジクでも自分自身で育てた果物だから美味しいのですよ。身体全体が汗びっしょりになって働いたから、成った実が美味しいのです。冷房の効いた部屋から使用人達が働いている姿を見ているだけでは本当の果物の美味しさは味わえませんよ...と言いたいのですが、それは単に羨ましいだけです。笑美味しい果物はどんな人が食べても美味しいです。笑でもね、これだけは言っておきますね。食べ物って、貧乏という妙なスパイスをふりかけるとチキンラーメンでもラーメン藤のラーメンでも更に美味しくなるのものです。それは私が保証します❕でも、それは確信があっても、私の勘違いかもしれません。笑私の息子夫妻がテキサスの叔母さん夫妻に守られて生活していることは我々にとっては安心できることです。日本人と違って、中国人の親戚付き合いは濃いですね。Gちゃんの叔母さん夫妻が来年に我々がセントルイスに来た時に是非テキサスにも寄ってほしいと言ってくれてます。もし叔母さん夫妻が要望すれば私は叔母さんの自宅裏の農地を柑橘系の果物のプロの私が美味しい果物が実るものにしてあげようと思っています。