フレンドのMさんが先日ダイヤ☆4からダイヤ最高ランクの☆5に昇格された。


フレンドのKさんもしれっとダイヤ☆3からダイヤ☆4にランクアップしておられ、フレンドのEさんはマスターリーグまであとひと息、もはや秒読みの状況だ。


そんな仲間たちの挑戦を知りながら、ボクはいつまでもNOリスクのバトルハブにこもっているのか?!


そんな感じに刺激を受けたようで、

「今日はランクマに行こう!」

と、ボクは朝からムラムラしていた。


まずはバトルハブで操作感を確かめる。


レバーの玉を左の掌にソフトに包み込み、レバーを左へ倒し、右へ倒し、反応を確認する。


「良い感度だ。実に良いよ。

さて、こっちの方はどうかな?」


ボクはレバーを上下にも倒して反応をうかがった。


ジェイミーは敏感に反応する。


よし、操作感は大丈夫だ。


その後ボクは午前中の用事を済ませ、いよいよランクマに臨むことにした。


前回ランクマに挑んでから実に7日間が経過していた。


さあ、今日のランクマの初戦のキャラクターは誰だ?


ルーク!


スト6を始めた当初はルークは苦手な相手であったが、フレンドさんの鬼強ルークに揉まれているうちに、今や比較的戦いやすいキャラクターの一人となっていた。


「ルークか!

しゃがみ中パンチが弱体化したんだろ?

わりと得意なルーク戦がよりイージーになったかな!

この勝負、もらったーーー!

キエエエエーーー!」


敗北した。


ボクはすぐさま、やはりランクマは早過ぎたかと後悔した。


とは言え、ボクのムラムラはまるで収まっていなかった。

7日間もランクマをしなかったのだ。

わずか1分程度のランクまで満足できるはずもない。


ボクは一抹の不安を抱えながら、その後もランクマを回した。


途中で4連敗、3連敗をした時には頭が禿げ上がったかと思った。


ダイヤ☆3のケンとマッチングする。


「ダイヤ☆3?しかもケン?

ケンなんて最も多く対戦しているからね。

マッチングしたことを後悔させてやるぜーーー!

この勝負もらったーーー!

キエエエエーーー!」


ボクはダイヤ☆3のケン使いさんにも0-2で負けた。


天を仰ぎながら、涙をこらえた。


結局、ダイヤ☆5をはじめ、ダイヤ☆3のプレイヤーさんにもたくさん負けながら、何とかLPは盛れた。



しかし、マスターリーガーのサブにはどうにも分が悪く、恐らくボクと同じように1キャラクターで頑張り続けているプレイヤーさんに何とか勝ち越せた結果だ。


例えば、課長に昇進する話があるとすれば。


その人物は既にある程度の課長の仕事ができるものだ。だから、課長職を任される。


課長のレベルに全く達していない人物が抜擢されるとすれば、それは余程人間関係に恵まれたか、どうしても課長を補充しなければならない人材不足の状況にあるか、そんなところだ。


マスターリーグに昇格するにも同じように、プレイヤーにマスターリーガーたる実力が備わっていることが前提だ。


従って、マスターリーガーのサブが相手だろうと勝たなければならない。


ボクは再び、スト6の厳しさを知った。


禿げ上がりそうになりながら、

「良かった、髪がある」

と頭を撫でながら、

ボクは次の作戦へと意識を向けた。



つづく