プレミアリーグが6月から再開の可能性がでてきた。
現在5位に付けるユナイテッドは夏の補強でのトップターゲットとしてドルトムントのジェイドン・サンチョ

を獲得すると噂になっており、確実との報道も。

今回はその期待の若武者・サンチョについて分析してみた。
サンチョの特徴とユナイテッドにもたらす効果と化学反応についても考えていく。

・サンチョの特徴

1.ドリブルでの突破

2.得点能力とアシスト能力

3.判断を変えられる選択肢の多さと冷静さ

大きくはこの3つだと自分は感じた。

まずは、ドリブルでの突破の能力だ。

右でも左でも切れ味のよいドリブルで守備陣を切り裂ける。

それに加えて、ゴールを奪うためのドリブルと、運ぶドリブル、時間を創るドリブルの使い分けが絶妙。
常にドリブルしながら選択肢を複数持っている。
後出しジャンケンができるからこそ、突破もできるし、パスもできる。

ドリブル突破に加えてドリブルの種類、使い分けが魅力だ。

次に、得点能力とアシスト能力だ。

縦、横、ななめのドリブルからゴールまで最短でいける。常にゴールを意識したプレーが出来ている。
相手を動かして冷静に流し込める技術が高い。
常にゴールを意識しているので、相手もうかつに飛び込めないし、飛び込んだら逆を突かれる。

サンチョはゴールに加えてアシスト能力も高い。
より確実にゴールを取るためのプレーがしっかりとできる。

そして最後。自分はサンチョが最も素晴らしいと思える魅力はこれだ。
判断を変えられること。選択肢を常に多く持つこと。

判断を変える、ということがいかに難しい技術か。常に相手を観ている。仲間の動きを観ている。

その上でのドリブルが活きている。
選択肢が常に複数あることで、すでに相手よりも優位に立てる。
グー、チョキ、パーすべてをいつでも出せる状態なのだ。

あえて足元に止める。DFは足元に止めれば奪えるチャンスだから、ガツンとくる。
それをわかっているので、飛び込んできた股間を抜いたり、スピードを変化し一瞬で置き去りにできる。
もちろん、相手が来なければ前を向ける。もしくはリターンで戻す。ボールを受ける時に既に複数選択肢を持っている。加えて、判断を直前で変えることができる。

それもゴール前でもできるのが素晴らしい所。
ゴール前(バイタルエリアやBOX内)の範囲は最も守備の強度が増し、コンマ何秒での判断、プレーが求められる。
そこでサンチョは一瞬で判断することができるし、キャンセルし違うプレーに移行することもできる。
キーパー出てきたら横にパス、相手がシュートブロックしてきたらタイミングずらしてシュート、アシストとゴールを奪うための判断が冷静にできる。
これぞ、サンチョの魅力だと思う。
ドリブルだけがフォーカスされがちだが、実はこういうプレーが高いレベルで出来るからこそのドリブルなのだ。

ドリブルはあくまでゴールを奪うための手段でしか過ぎない。多くのドリブラーと言われる選手はプロ・アマチュア限らず、ドリブルが目的になっているので練習では上手いけど、試合では結果が出せないのだ。

もうひとつ言いたいのは、サンチョは人を上手く使える。シンプルにプレーできる。

人を使って自ら侵入していくことも得意だ。




では、このサンチョがユナイテッドに加入し、どのような化学反応が起こせるのか。

おそらく、前線は左ラッシュフォード、右サンチョ、トップにマルシャルになるだろう。

マルシャルと絶妙な関係が起こせると感じている。

描くプレーが似てるから。預けて侵入していくコース、位置取り、タイミングが合うと思う。

動きの中でのプレーが抜群に上手い2人。点でも線でも合わせることができるし、互いが活かし合える。

マルシャルは動き出し少ないと言われるけど、立ち位置が絶妙なんだよね。

フラ〜っとDFの間や、ボランチとCBの曖昧なポジションを実は取っている。しかも簡単に奪われない。安心して預けることができる。

背負ってポストのタイプではない。タイミングよく降りてきて高い技術で叩く、前を向く。
相手からすれば簡単に飛び込むとマルシャルは相手を利用して前を向くプレーは抜群。だから飛び込めないし、前を向かせないようにしてもボールを奪えない。逆に嫌な選手なのだ。
フラ〜っとしている(死んでいるとよく使いますね)選手は厄介なのだ。

話は逸れますが、マルシャルについて自分はすごく評価しています。
それは点取ってるというシンプルな理由。
ストライカーは点取ればいい。89分何もしなくても1分仕事できれば評価される。
点を取れないFWはいくら身体張れる選手でも、ポストできる選手でも必要性は低い。

ストライカーってそういうポジションだから。
守備についても馬鹿みたいに追わないでしょ。追っても意味ないから。しっかりと選択肢だけ限定できればOK。奪えるのはそこじゃないから。限定してくれると後ろの選手は立ち位置と奪うゾーンがはっきりできる。
これはチームによっても求められるプレーは違ってくる。
下位や中堅のチームはハードワークが肝になるからこそFWの守備の運動量は多くなる。
ユナイテッドのようなビッグクラブでは、奪える選手がいる。だからあれでいいのだ。

フレッジやマクトミネイ、マティッチの活躍が目立つが、前線の限定によって奪いどころがはっきりとしているからこそ、中盤でのボール奪取率が上がった。
それに、中央に留まってくれることで、カウンター、ショートカウンター時に有利になる。
実際に今季はそれで2得点奪っている。

話は逸れたが、サンチョとマルシャルの関係は期待できる。

それにブルーノ、ポグバとも相性抜群だと感じる。
特にポグバ。中盤から飛び出していくプレーは魅力がある中、そこに合わせるプレーも可能になってくる。

違いを生み出せる選手が中盤に2人もいる。そして、ブルーノ、ポグバはシュートレンジ、パズレンジが広い。

相手も中央は警戒するし、スペースを空けたくない。だったらどこが空く?

サイド。両翼はラッシュフォードとサンチョ。
裏も怖いし足元も怖い。サイドに人数かければ中央にスペースが生まれる。

相手攻撃時にも、サイドバックが攻撃参加すれば裏に広大なスペースが生まれる。攻撃参加しなければ守りやすくなる。

しかもサンチョの右サイドでは、構えるのがワンビサカ。ワンビサカを一人で打開できる選手はいないので当然サイドバックも関わる。サンチョは高い位置を取るだけで相手にとってプレッシャーになる。

スールシャールは守備の構築に最初に取りかかったことで、攻撃に対して選択肢が何倍にも広がった。

サンチョの効果であらゆる可能性が広がることは間違いない。

ポグバ+もう1人のボランチの組み合わせが誰になるのか。マクトミネイでもフレッジでも大丈夫。

6月再開するのか、移籍市場はどうなるのか。楽しみですね。

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2020.5.15.〜Hoso's Football〜