世界中のファン、ましてやファン以外の期待も裏切る形となったマンチェスターユナイテッド。

 

ヴァラン、サンチョ、そしてクリスティアーノ・ロナウドの復帰と盤石のメンバーが揃った。

 

しかし、CL初戦での敗北、カップ戦の早々の敗退。

そしてアストンヴィラに敗れ、エヴァートンにドローと躓いている序盤戦だ。

 

他にもウェストハム、ビジャレアルとアディショナルタイムでの決着と調子が良いとは言い難い。

 

そして、主将マグワイアの負傷離脱に加えヴァランの離脱も先日発表された。

 

CB陣はリンデロフ、バイリーという選択肢しか無くなった。お世辞にもジョーンズは選択肢に加えることはできない。

 

10月の強豪との試合の連続ということも考えると、バイリーは持って2〜3試合な気がする。いつか壊れることも想定しないといけない。

 

マグワイアとヴァランの早期復帰を願いたいが、最悪の想定もしないといけない。

 

4バックなのか、3バックなのか。

スールシャールの腕が試されそうだ。

ただでさえ、解任論が飛び交う中でのこの状況だ。

どうなるのか楽しみではある。

 

「うまくいかない要因は?」

 

今シーズン気になるのは、ボールを失った後のカウンター完結されることが多すぎるということ。

 

基本的に4231のシステムで両サイドバックが上がりビルドアップしていくのがユナイテッドの形だ。

 

昨シーズンはカウンターを受けるものの今シーズンほどの確率ではなかった。

 

この要因はヴァランの加入が大きいと思う。いい意味で。

 

攻撃時はハイラインでCBもハーフウェーラインまで上がっている。

 

CBのスピード不足が課題として数年悩まされており、ヴァランの加入で解決に近づいたが、

 

あまりにもリスクをかけすぎることが多くなった。

 

攻撃時の守備のバランスが悪い。中盤でフィルターをかけきれないと一気にゴール前までいかれるケースが多々あった。

 

ぽっかり空いたSBの背後を使われ、CBが釣り出されスライドが遅れた逆サイドに展開されピンチを招く。

失点もあった。

 

これが今うまくいっていない最大の問題点だと自分は思う。

 

フレッジがフィルターとして機能していないのもあるが、あまりにも攻撃時のリスク管理が甘い。

 

サイドバックを両サイドともに高い位置を取らせるのなら、ボランチの一枚が気を利かせることが必要だし、

それが難しいのなら、逆サイドのSBをあまり上げすぎず、スライドしても中央に2枚残るようにすればいいかと思う。

 

これに加えて、相手の前残りの選手(FWなど)の枚数に応じて、後ろの枚数を調整したい。

 

基本は相手+1枚で良いが今の状況だと+1.5~2枚残したい。(1.5は攻撃にも守備にも関われるポジショニングということで)

カウンターアタックはする側は良いが、受ける側の戻るエネルギーは相当キツい。。。

 

ユナイテッドは攻から守は早いが、守から攻は遅い。

世界の強豪と比べると、2秒遅い。攻守の切り替えはコンマ何秒が勝敗を分ける。

ちなみにマルシャルは10秒くらい遅い。。

 

カバーニ、ブルーノがいると前線からのプレスの速さと失った後のリアクションは良い。

だからこそ、後ろが連動して相手の選択肢を優先度高い順から削って、いい守備になり、いい攻撃へと展開できる。

 

今季はスーパースターのロナウドが加入。

ロナウドに守備のタスクを任せることは現実的に不可能に近い。

 

だからといって、ロナウドを外すということは現実的に考え難い。

ロナウドがいる場合で守備の形を多少変えなければならないと思う。

 

どこで奪うのか、追い込むのかを相手のウィークポイントによって変化できるようにチームで統一しておくことが必要。

相手の後ろからのビルドアップで縦のボールを消し、横パスを増やせられるようにしたり、数的不利の場面では無理して飛び込まず遅らせることなど、場所と状況でプレーを変えなければいけない。

 

フレッジはいつどの状況でも同じ判断だから、無理して飛び込んでカウンターを誘発させたり、プレッシャーの角度を間違えたりする。

 

このボランチの守備は大きな課題だ。

守備の強度で言えばマクトミネイ、フレッジだろう。

 

しかしクレバーな守備をするのはマティッチやファンデベークだ。

個人的にはポグバをボランチで使うことは大丈夫だと思う。

 

今必要なのは、守備の強度ではなく、守備のクレバーさだ。

 

A マクトミネイ、マティッチ、フレッジ

B ポグバ、ファンデベーク

 

この選択肢がバランス的にいいのかな?と思ったりしてます。

 

攻撃時のリスク管理の次に大きな問題がボランチがDFラインに吸収されすぎということ。

 

これはバイタルエリアなどファイナルサードの時の守備でのことだが、2ボランチとも4バックに吸収されて、バイタルエリアがぽっかり空いている。

 

もちろん相手からしてみればシュートレンジである。

 

バイタルの選手にボールが入って、誰がプレッシャーにいくのか迷っていて、遅れて「行かないと」となって、身体にあたりコースが変わって失点という場面がほとんどだ。

 

今シーズンの失点のほとんどがこれかカウンターでの失点だ。

 

吸収されすぎ問題はSBとCBの間を取られすぎの問題もあるし、連携の取れなさもあるかな。

 

4バックのスライドの意識も足りない。

昨シーズンまで長くレギュラーとして出たリンデロフとヴァランでは特徴もちがえば基本ポジショニングも違う。

 

リンデロフはマグワイアとの距離は遠いが、ワンビサカとの距離は近かった。

一方ヴァランはマグワイアとの距離は近く、ワンビサカとの距離は近くはない。

 

これはどっちが間違えてるとかじゃなく、特徴の違いだと思う。

 

ワンビサカが外されても、ヴァランなら間に合うし、リンデロフなら後手にまわるからだ。

これは選手個人がわかってることだから問題ではないんだけど、

 

リンデロフの感覚でヴァランの時も同じポジションを取ってる。気を聞かせて埋めてるんだけど、ヴァラン的には大丈夫な間合いだから、そこの連携の部分を深めて、

ボランチの選手はある程度のところから受け渡す。そして再度ポジショニングを取り直す。細かなポジショニング修正をすることが大事。

 

シーズン当初から中盤でボールホルダーへのファーストディフェンダーが決まっていなかった。

ファーストディフェンスを決めることもここの課題の解決になる。

 

 

この状況でどうする?

 

さあ、レスター戦から再開し、怒涛の10月がはじまるが、選手がいない。。。

どうするか。守備陣!!!!

 

 

    

現実的に考えればこんな感じだろう。

まあ、サンチョのところがカバーニやグリーンウッドで2トップとしての形も可能性は大。

 

強豪相手にリンデロフ、バイリーは怖い。

3枚にして後ろのバランスを作りたい。

 

もちろんラッシュフォードが復帰すれば、ロナウドとの2トップでカウンター発動でいいかと思うが、急がせてもだめ。

 

攻撃にはある程度個で突破できて、ゴールに絡める選手、ボールを高い位置で落ち着かせられるサンチョを僕はセレクトしたい。

 

途中からのグリーンウッドで良いかなと。

 

気持ち的に左高めの攻撃で右低めのイメージ。

 

後ろさえ決まっちゃえば、前の組み合わせは無限大。

とにかく守備の安定と守から攻の切り替えが大事!

 

どうしても点取らないといけない状況になったら、後ろ変えてマクトミネイ落として、攻撃の枚数増やすのもありやし、ね。。

 

こんな状況下では3バックでベース考えていいと思う。