田舎に帰って来てから来月で１年になろうとしている。
未だに生活は落ち着かない。
仕事が落ち着かないし、
親の状況にも変化があったりするし、
それまでと今との現実の中で
今一つ落ち着くことが出来ないでいる。
都会にいればその時の生活が現実で
日々の生活の仕方もそれに合わせた
ものになる。
田舎に帰ってきてからは、
もともとはホームなはずなのに、
現実はアウェイだ。
地元でずっと生活を続けてきたわけでもないので、
地元での積み重ねがまったく無い。
それだけで十分にアウトサイダーなのだと思う。
よそ者とか新参者とかと一緒なのだと思う。
そんな感覚も少し落ち着くようになり
目線も少し変わり、
スーパーでならぶ品物の現実を見つめるようになったり、
過疎で高齢者しかいない田舎の病院の現実を
見る機会があったり、
地元のケーブルテレビで放送される番組の内容の
現実を何度も見せられたり、
公共放送の番組の作り方をみて
感じるものがあったり、
今まで有ったものが、
ここでは無いものが多く、
無いなら無いなりに
有るものを取り上げ、
真心でなにかを作り上げようとしている。
あるものを非常に大事にしている。
そこに個性や特性や地域性を感じさせられる。
僕がいま現実に存在する場所は、
ここだ。
足りなかったり、不十分だったり、
無いものが多すぎるような気がするこの場所の
現実でも、
地域を守ろうとするちからは、
どこかに働いていて、
出来る出来ないは別にしても
参加するなかで
地域を意識しながら、
受け入れたり、融け込んだり、
そんなことをしているうちに、
生活が落ち着いてくるのだろうと思う。
環境がかわったことを
まだ十分に受け入れられてないとしても。