学生時代に読んだ
和製ハードボイルド小説の
衝撃的なタイトル、

『青春は屍を越えて』

巨匠、大藪春彦氏が
若者に強烈なメッセージを贈る
作品です。

大藪氏の小説に登場する
主人公の人物たちは、
現実とかけ離れた
究極の世界観の作品の中で、

荒々しい躍動感に溢れ、
研ぎ澄まされた感性で
社会を生き抜きます。

どんな状況に置かれても乗り越えようとする不屈さに熱狂した思い出は、

私の財産です。

表面的には優しく穏やかで、多様性を認めようと向かう社会の裏側は、不義理、裏切り、不条理が若年齢層にまで及んでいます。

現実は武力ではなく
知力が必要で、
小説のようにはできないけれど、

今の時代に立ち向かうには、
小説に登場する主人公のような、突き抜けた精神力を求められているのかもしれません。


『子供が産まれる数、最小 』
『自死を選ぶ子供の数、最大』

異次元の少子化
痛ましい状況。

由々しき事態になっていても、

『重く受け止めている』

としか言えないリーダー。

時間を割いた検証、調査、報告をしていれば、この発言にはならない。

子供たちへの
『挑発』とさえ感じさせる。



経済成長しないから
将来が描きづらく、
物心つく年頃には
成長しない
腐敗した社会構造を知る。

家庭事情も
様変わりした。

共同体としての家庭のはずが、
親が子供を守らず崩壊し、
家族間の凄惨な事件も
珍しくなくなった。

人生を通じて理解し合える親子関係を築くことは容易ではない。

成長過程で
人間関係が希薄であれば
『愛され方』
を知る由もなく、他人を愛すことは更に難しい。

実は
少子化の原因でもある。

子供たちを差し置き、
毒親だけで入学式が盛り上がる
奇妙な映像を見た。

地域、学校も
共同体としての機能が壊れ

『思いやり』

も薄れた社会の中、
人の心を育む環境が
作られていない。

子供の居場所は
『家と学校』『家族と友達』
人間関係が全てだから
一度躓けば、

絶望感へ直結する。


なぜか悪事は得をする、
真面目に生きれば
貧困すぎる。


・貧困は悪いこと
・失敗が悪いこと
・弱いのは悪いこと


後ろめたさを抱かせる
社会の風潮こそ、メディアが率先すれば閉塞感を断ち切れるのに、逆に、生まれですべてが決まっているかのように煽り立て、世襲だらけの政治家を持ち上げる。

個性に理解を示し、
可能性を伸ばす生き生きした
現実社会が一切見えてこない状況は、
さらに絶望感しかない。

常識で考えない対策案なら、
数を減らす政策で『子供の定義』を変えて『解決しました』と言い出しても、おかしくない。

根本原因を棚上げして、
『円満』『解決』を
並べる一方的な答えとよく似て、
卑怯者が使う詭弁。

その場しのぎで
社会問題を扱ってきたツケ。



まじめに働いている
ほとんどの大人たちが、
半分以上ピンハネされ
労働に見合う対価を得られず
四苦八苦させられている。

死んだ目の大人たちを見て
大人になる願望を子供たちが
持つわけがない。

『早く大人になって
社会で好きな事がしたい』

と純粋に思えないのは、
権利や尊厳をぞんざいに扱う
『害人』が現れるから。

子供の頃から生きづらいのは
家庭や学校を、安全安心な場所にできない『害人』と、子供を守る余裕のない『大人』たちの悪手に尽きるから。

『友人関係で失敗しても
何とかなる』

と思えるか、ならないかで
学校生活は変わってしまう。

いじめ犯罪が常態化する学校の人間関係は、本音で話し合うこともリスクが高く、

『失敗未遂』
すら赦されない。

今の子供たちの
学校生活、人間関係は

『拷問』

ネット、アプリ、SNS等の
無限情報にも縛られて、
自我を保ちにくいのかもしれない。


『ネットで誰かを傷つける投稿をすると気持ちがいい』

『人を侮辱したり自殺に追い込むことは悪いことではない』

『SNSで他人を否定すると気持ちよくなる』

5年ほど前の
文科省実施のアンケート調査の回答。
小中高、ネットを使ったいじめ犯罪は、1万2000件超の報告がなされている。

拷問教室か。

若き『害人』らが
学校に生息している調査結果こそ重く受け止め、真剣な対策を始めるべきなのに、放置した。

怒っていいんだ。

学校で悲惨な目に遭ったら、
辛い状態を、TikTokやYouTubeを使って国外にも配信して訴える方が、リア充を見て落ち込むより意味がある。

抱え込まず、
外国の若者たちにも、
正確な状況を知らせることは
大事なこと。

『いじめ、差別、嫌がらせに寛容な社会のまま改善しません』

『学校にも子供にも人権はなく、尊重されません

『たくさんの子供たちがいじめを受けて、年々いなくなっています』

包み隠さずリアルな報道をする重要性に気付いてくれないから、自ら発信してバズらせるしかない。

日本文化や観光地、
漫画やアニメのフィクションで
現実まで
期待させ過ぎてはいけない。

現実を伝える手段を
探してほしい。



せっかくの子供たちが
毎日この世を去っていく。

大型連休明けは
不安定になりやすい。

『毎日楽しい』でいい。
『適当でいい』んだよ。

必要なのは、
生きたくなる社会作り。

『生きる』

モチベーションなんて
正直ほとんどの人はわからない。

今、学校が嫌なら
いつか通えばいい。

いつからでも勉強はできる。
今したくなければ、
したくなったらすればいい。

『勉強』『学び』『学習』

これは生き抜く武器だから、
諦めないで身につけてほしい。
学ぶことの楽しさは
年齢を重ねる毎に必ず見つかる。


青春は屍を越えられる。