環境や
少しの体調の変化で
人の思考は
ブレやすくなる。

今年は特に

新型コロナの影響で
誰もが環境の変化を
強いられているから
なおのこと
一時的な感情に
支配されないように。

ネガティブな思いが
強くはたらいたら
少し見上げて雲の流れと
一緒に流してしまえばいい。

止まったままの雲は
世界のどこの空にもないから。


人には
心の寿命もある。


才能に長けた
素晴らしい
ひとりの俳優が
現世に別れを告げた。

持って生まれた容姿、才能
誠実な人となり
磨き上げた努力、
そのどれもが半端なかった。

全ての人を虜にする
唯一無二の存在、
彼に宿る魅力、
多才な持ち主だった。


身近な人たちの感情は
計り知れないもの。

失わずにいられる瞬間が
あったかもしれない
という、深い思い。

だから
生きている人間は
言い聞かせる。

身近な人たちに
最大の喪失感を
抱かせるような行為は

やっぱり
いけないことなんだ。

人間社会にいる限り
いけない事であるべきなんだ。

実際

誰もが同じように
何度ももっていかれそうに
なる時がある。

家族や親友の悲しさ。

無限の才能
溢れる将来性を感じさせる
俳優界の逸材だった。

あまりに早過ぎる。
惜しまれる。

もう誰も
彼の本心に
その溢れる思いに

触れることができない。

こんな現実を知り
ずっと思っている。


生きるという
試練を与えられたから
どこかに
本当の自分の居場所があると
探し続けるしかない。


誰しも弱る時がある。

限界が『近付いた』ら
思い切って、
ぶっち切ってほしい。

縛られなくていい。

最後まで頑張るとか
もうしなくていい。

いつでも
相談できる、場所
相談できる、相手

誰もが普段から
必要だと思う。

そして誰かの何気ない
たった一言で
違う道を選ぶきっかけを
得たかもしれない。

でも多分、

彼の中でそれは
なかったんだろう。

せめて
労りの言葉を贈りたい。


嫌なことがあれば
遠慮なく弱音を吐け。

弱音を吐くこと、

それで人は
バランスを保つ。

強くありたくても
心していても
現実社会は厳しい。

今の状況下
思い描く未来は暗く

自然災害、人災
新型コロナに、
築き上げた全てを破壊され、
打ちのめされた大勢の人が
押し潰される心境だから

自分ひとりだけが
特別なことではないよ。

たくさん弱音を吐け。

もう、

誰の目にも映らないのは
悲し過ぎる。

『生きる』って

生きてるだけで
充分なことなんだ。


彼はあれだけの
才能を持ちながら
本当は
報われない世界の中で
流れ星のように
発光し続け、旅立った。

美しく、清々しく、
精一杯進んだ。

生前

もっともっと、
才能を取り上げ
努力と多才さを評価され
もっと大勢の人が
知るべき俳優だった。

でも、

本格的に世界へ羽ばたく途中、
天馬の翼は

折れてしまった。

精魂尽きるまで輝いた
彼の唄う

「Not My Father's Son」

胸を打ち抜く歌声を
今宵は再び聴いて、
数々の
努力の結晶を鑑賞したい。

生きていて欲しかった。
生きることまで
怖がることはなかった。


新学期の君へ

今年も応援しています。