不安な毎日ですが
体調に気を付けて下さい。
油断せず、自己防衛と
免疫力を下げないように。


仮面ライダー響鬼
15周年記念~anniversary


放送開始から
15年が過ぎて

あの頃の
少年少女たちが
社会に旅立ちました。

今、どうしてるかな。

15年前
既に大人だった
ひとたちも

響鬼は
みんなの心の中に
いますか。

主演として
今も語り合える
素敵な作品に出会えたことに
少し踏み込んで
毎月ファンの皆さんと一緒に
思い出を振り返ります。

今月は

『仮面ライダーと同級生』


1971年、
仮面ライダーが
放送開始された年。

僕も誕生した
仮面ライダーと同級生。

実はこれも
大役を引き受ける
ひとつのきっかけでした。


少年の頃

再放送も含め、ほとんどの戦隊、特撮番組を視聴していました。毎月購読していた雑誌テレビくん。OP、EDの唄が大好きで、テレビくんに載っていた歌詞をたくさん覚えました。

特撮、アニメの唄は
いつだって
そのフレーズを思い出す

『少年演歌』

特撮、アニメの唄は
心を元気にする
特別な演歌のような
存在です。

少年の

小さな心を揺さぶり
熱い情熱を掻き立てる
名曲ばかりでした。


・ゴレンジャー
憧れのサイドカー自転車を
サンタに願い
・ジャッカー電撃隊
ささきいさおさんの唄声にはまり
・バトルフィーバーJ
国際ダンスで敵を倒すシュールな魅力


電撃で倒すジャッカー
音撃で闘う、響鬼。

これも、またひとつ
響きました。

そして後に、
金田監督と出会えるとは。


V3のベルト、
まんがまつり、ポピーの玩具は
僕の宝物だった。


2004年12月
目黒雅叙園での
「仮面ライダー響鬼」
制作発表前の待ち時間、
ひとつの思い出が
浮かんでいました。


学校や町内会、
スイミングスクール、子供同士のコミュニティで特撮ドラマ、アニメの話題になった同級生との少年会議での場面。

なぜ怪人や怪獣たちは
毎週人間を襲うのか、性懲りも無く地球に悪さを繰り返すのか、やっつけられても、どうして毎週湧いてくるのか。

この疑問に
名解答をした同級生。


『あいつらの
  シット、ヤキモチだよ』


一瞬、

聞きなれない言葉を
耳にしたので
彼に聞き返すと
解説してくれました。

今思えば、
子供の頃は何だって真剣に考え、子供なりに知恵を出し合い、自由な発想で答えを求め続けていた。

怪人たちが
正義の味方を敵視して
邪悪な迷惑と
征服をはたらく理由とは?

彼いわく


『悪いヤツというのは、妬みをもってやって来る、ヤキモチを焼いて生きているんだよ』


妬み、ヤキモチを持つ者との
闘いを描いているんだ、と
彼は言い切った。

一同、妙に納得しました。

『妬みなの?』
『そういうこと』

『ヤキモチなの?』
『そういうこと』

あの時、彼が
即答した言葉が
制作発表前にふと浮かび
リラックスできました。


本当は
怪人たちの何か深い存在を描いているのかもしれませんし、毎年制作陣には怪人にテーマ性を持たせているかとは思いますが

子供ながらに
答えを導き出した
あの時の感動は
半端なかった。


家に帰ってすぐ
家族に聞きなれない
言葉の意味をたずねると

『そんな言葉、どこで教わったの?変な言葉は覚えなくていいのよ』

と諭されました。


響鬼に携わることになった
制作発表直前、
懐かしい場面が
浮かんだ同級生の

あの名言。

けんちゃんが即答して
教えてくれた悪の性根

『嫉妬、ヤキモチ』

けんちゃん、ありがとう
現実社会でも重なるね。

今も感謝してます〆

(つづく)