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「もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします」



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5歳の少女のノートに
記された心の言葉。

叫ぶ文字。

覚えたての
「ひらがな」で
ただ生きる為に
伝えたかった言葉。


慟哭すら出来ない
毎日だったのか。

儚い人生が
身内からのいじめ

「虐待」

で奪われた。


悲痛なメモを残しても
命の声を
必死に綴っても

人の心
人の命
人の叫びに
向き合わず

必死に嘆願しても
受け止めなかった。

許すことなく
ひとりの命を

甚振(いたぶ)った。


いじめる者
虐待する者
強欲な者は
全てを奪うまで

止めない。

メモもメッセージも
文書も真実も

何ひとつ

響くことなく
いじめ倒し虐待し

惨めに
この世から

消した。



命を奪って

満足か。

邪魔して
傷付け苦しめて
それで目的は

叶ったか。


私は尋ねたい。

虐待する者
いじめる者
邪魔する者
妨げる者
壊した者
協力する者よ


「何しに 生まれてきた」


日々たくさんの
残酷な報道が流れる中

皮肉にも
「愛」と名のつく
子供たち。

感慨深い
「あい」の文字。


身内からの被害は
壮絶だったはず。

心理的な支配も
容赦なかったはず。

「身内」

というだけで。


心ない
欲望の塊を持つ
身内に会ってしまい

理不尽に、惨めに
奪われた命。

その
人間の言葉から


目を逸らすものか。


彼女が
虐待を受けたまま
精一杯最後まで生きた声
ひらがなの文字に
残された無念さが

今も脳裏に
焼きつく。


いじめ被害に遭う人間の
心からの叫びは

皆同じだ。


「ゆるしてください おねがいします」


遊ぶことさえ
謝った。

願いの叫びが
届くどころか
抹殺するまで
エスカレートした

いじめる者。


小さな儚い命が
最後に教えた言葉。

大勢の人々の
心の中に
永遠に息づく
世の中であってほしい。