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新しい環境が
始まった方々
仕事の調子
学校の調子はどうですか。


移動中
自分が上京した頃を
懐かしく思い出し
ふと笑えました。


少しお伝えします。


大学を卒業後


俳優を目指し
新幹線から見える
富士山に

子供の様に
手を振りながら約束。

上京しました。


座ることなく
ずっと
新幹線のデッキに
立ち続け

東京まで
景色を眺めました。

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富士山は変わらないね。

変わらない魅力が
いつもある凄さ。

さすが日本一。


上京してすぐ
知り合いを通じ

法政や早稲田の
学生らと混じり
稽古に参加させてもらい
毎晩演劇を学んだあの頃。

みんな目が輝き
希望に満ち溢れ
発声したり
演劇論を話したり。
好みの映画作品を
各々語りました。

劇団員の先輩が

「オレの夢はムーミンを
    熱演することだ」

と真顔で語りだし
返しの
リアクションに困り

あまり
人の好みに踏み込んでは
いけないことを学びました。


今を生きること
そして
明日が来るのが
毎日待ち遠しく

漲る気持ちの中
眠る時間を削っては
演劇や映画を見続け

日々過ごしました。

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当時は珍しかった
イスラエル、韓国、インド…
海外作品の
あらゆる単館上映映画も梯子。

それぞれの作品のカット割り
登場人物の感想を
細かく文に書き留め
役者を志しました。


レンタルビデオ屋に通い

片っ端から映画鑑賞。
多い年は一年で
約800作品借りていました。


レンタルビデオ屋さんから
賞状を頂き
どうリアクションしていいか
迷うこともありました。


黒澤明監督と三船敏朗氏の
素晴らしい作品を
何度も繰り返し見ては

台詞を暗記して
ホームビデオで
自撮り練習してた
あの頃。

黒澤明監督の世界観
三船敏朗氏の芝居の深さを
もっと知りたくて
古本屋に通い
当時の映画パンフレットを
漁っては読んでいました。

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交通量調査
カメラマンのアシスタント
わずかなバイト料と

上京前に
バイクや服
あらゆるものを売却した
小銭が全財産。

1日1回
¥400の
アジフライ弁当が
ご馳走でした。

顔馴染みになると
弁当屋のおじさんが
無言でご飯を
てんこ盛りに
してくれる様になり
人の温かさを感じました。


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暇になると
古本屋に通い
上限¥100の古本を探しました。

ハードボイルド作家
大藪春彦作品に出会い
全完読後は

●芝生の育成
●仏像の手特集
●きのこの見分け方
●金魚大百科


古本屋のじいさんが
勧めるがまま
¥100の本を購入

様々なジャンルの
見知らぬ世界の本を
読んでいました。


余りに寒くて
こたつを立てかけ
暖房と灯りの
二刀流で使用していたら
大家のおやじさんに

「君の部屋はなぜ
毎晩赤い、何してる?」


朝から叩き起こされ
怒鳴られたことも
今は懐かしい。


◆◆◆◆◆◆◆

慣れない場所
慣れない環境
慣れない関係


日々順応させていくことは
精神的にも大変で
すり減ると想います。

人生の特別な
最初の1ページを描く

自分の経験値は
自分だけのもの。

そして
一生語れるもの。

◆◆◆◆◆◆◆

深く考え過ぎて
自分に負けることなく

時に
馬鹿馬鹿しく
いつか
笑える位になるから

受け止め過ぎず
今を楽しく過して下さいね。