わたし的、テレビ番組の歴史

1970年 ③

 

○子供番組&アニメ

 

「ネコジャラ市の11人」 NHK  

           1970年4月6日~1973年3月16日

  脚本 井上ひさし山元 護久山崎 忠昭

  人形劇 ひとみ座、人形デザイン 片岡 昌

  音楽 宇野誠一郎 

  放送時間 平日18:05~18:20

 

  「ひょっこりひょうたん島」の製作陣および声優が多く

  登場。

  題の中の「11人」の意味については、初期の人間キャラ

  クター10人(大人キャラ6人、子供キャラ4人)に、テレ

  ビの前の視聴者自身を加えて11人と、ナレーション役の

  登場人物・ナレーちゃんによって解説されていた。

 

  ネコジャラ市では、ガンバルニャンが初代市長になった

  後はゴタゴタ続き。ネズミのアルチュール・ランボーに

  実権を奪われたガンバルニャンは、外部に助けを求め

  る。それに応えて一日一本6時5分発ネコジャラ行きのズ

  ダボロ列車しかないネコジャラ鉄道に乗って人々が集ま

  るが、ネコジャラ火山が噴火して町は壊滅状態、その

  後、復興を目指すネコジャラ市には次々と試練が降りか

  かる。

 

声優  ネコジャラ市初代市長の黒猫・

             ガンバルニャン:熊倉 一雄

    ネコジャラ市3代目市長・

           バンチョ・ホーホケ:藤村 有弘

    バンチョ市長の大学の同級生・

         ズズチャズ・ズチャーズ:若山 弦蔵

    ネコジャラ郵便局長・カラスの勘三郎:梶 哲也

    ヤマチュー一家の親分のネズミ・

               ヤマチュー:納谷 悟朗

    ヤマチューの子分で眼鏡をかけたネズミ・

            ベンキョーチュー:宇根 靖彦

    ネコジャラ市に住む男子小学生・

                アップル:愛川 欽也

その他 松島みのり丸山 裕子島 敏光友竹 正則

    谷 幹一雨森 雅司野沢 那智藤 村俊二

    三谷 昇滝口 順平姫ゆり子うつみみどり

    E・H・エリック山田 康雄  等々。   

 

  「ひょっこりひょうたん島」からの流れで、時間がある

  ときは観ていた。声優もひょうたん島組が多いので、私

  は名前を間違えたりする時も……。

 

「あしたのジョー」 フジテレビ 

          1970年4月1日~1971年9月29日

  原作 高森 朝雄(梶原一騎) 作画 ちばてつや

  講談社「週刊少年マガジン」に、1968年1月1日号(発

  売日は1967年12月15日)から1973年5月13日号に

  かけて連載された。2010年12月時点で単行本累計発行

  部数は2500万部を突破している。

  監督(チーフ・ディレクター):出崎 統

  ボクシングをテーマにしたスポーツ漫画。

  最高視聴率29,2%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)

  原作で力石が死亡してから間もない1970年4月より放

  映が開始された。

  連載中から社会的反響は大きく、ジョーのライバルであ

  る力石徹が作中で死んだ時には、架空の人物であるにも

  かかわらず、寺山 修司の提案で天井桟敷のメンバーに

  より、東 由多加演出による葬儀が行われた(1970年3

  月24日、講談社講堂にて)。

  また1970年3月31日に発生した「よど号ハイジャック

  事件」では、犯人らが「われわれは明日のジョーであ

  る」〔原文のまま〕と声明を残している。

  

  東京・山谷のドヤ街に、ふらりと一人の少年が現われ

  た。

  矢吹丈(ジョー)と名乗るその少年に一方的に叩きのめ

  されたアル中の元ボクサー・丹下段平は、ジョーと地元

  暴力団・鬼姫会の連中との乱闘から天性のボクシングセ

  ンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げようと口

  説き始める。

  しかしジョーは、自分に向けられる段平の情熱を利用

  し、小遣いをもらってはドヤ街の子供たちを引き連れて

  乱行を繰り広げた揚げ句、犯罪にも手を染め、警察に逮

  捕されて少年鑑別所へと送られてしまった。

  そんなジョー宛てに段平から「あしたのために」の書き

  出しで始まるハガキが届いた。その内容は、左ジャブの

  打ち方から始まるボクシング技術の講義であった。時間

  と体力を持て余していたジョーは、そのアドバイスに従

  ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて

  自分のパンチの切れが、今までと比べものにならないほ

  ど向上していくのを実感する。

  鑑別所から西寛一と共に野菊島の東光特等少年院へ移

  されたジョーは、豚小屋掃除の際に、西の提案で豚たち

  を暴れさせ脱走を試みた。しかし、ライバル・力石徹に

  その邪魔をされてコテンパンに叩きのめされた。

  その後、小馬鹿にしていた青山とのボクシング対戦で防

  御法を身に着けたものの、宿命の対決が再戦されないま

  ま力石は先に少年院を出た。遅れて少年院を出たジョー

  はなんとかプロボクサーライセンスを取り、強引な手腕

  でウルフ金串との対戦を実現させて、フェザー級からバ

  ンタム級へ転向した力石との対戦をも実現する。

 

声優  矢吹丈:あおい輝彦、丹下段平:藤岡 重慶

    力石徹:仲村 秀生、白木葉子:西沢 和子

    マンモス西:西尾 徳、林紀子:小沢かおる

その他 白石 冬美牛崎 敬子増岡 弘肝付 兼太

    八奈見乗児広川太一郎   等々。

  藤岡さんは、予告編のナレーターも担当。原則として

  締めくくりに「さぁ、あしたのジョーの明日はどっち

  だ⁉」と叫んでいた。

 

  主題歌は尾藤イサオの最大にヒッ曲。当然のように歌え

  る。

  当時のテレビアニメ史上、最大のヒット作ではないだ

  ろうか。リアルタイムに観られたことを、感謝してい

  る。

 

「チキチキマシン猛レース」 NET 

              1970年4月6日~7月27日

  ハンナ・バーベラ・プロダクション制作のアメリカのテ

  レビアニメ。アメリカでは、1968年9月14日~1969年1

  月4日までCBSで17回(全34話)にわたって放送。

  11台の個性的なレーシングカーとそれぞれのドライバー

  たちが、荒野・峡谷・砂漠・雪山などのバラエティに富

  んだコースで繰り広げるカーレースを1話完結で描く。

  原題の"Wacky Races"は「へんてこりんなレース」を

  意味している。

 

  00 - ゼロゼロマシン(邪魔マシーン)

   ブラック魔王(大塚 周夫)、ケンケン(神山 卓三

   本作の主役とも言える悪党のブラック魔王と愛犬ケン

   ケンの2名が搭乗するマシン。多数のロケットノズル

   に球形キャノピーを備えた未来的な外観を持つ。

   他車への妨害行為のために、様々な装備を搭載する。

   妨害工作を準備すべく大きく先回りする、アクセル全

   開で一気にライバルを抜き去るなど、マシンの基本性

   能も高い。

   しかし、最終的にはコースアウト等による失格や悪巧

   みに失敗して他車に追い越されてしまうため優勝・入

   賞経験はなく、ほとんどのレースで最下位に甘んじて

   いる。

  1 - ガンセキオープン(動く丸石)

  タメゴロー(加藤 修)、トンチキ(緑川 稔

   車体の殆どが岩石で構成されたオープンカー。搭乗者

   のタメゴローとトンチキは原始人の外見をしている双

   子の兄弟。基本的に弟のトンチキが運転を担当してい

   る。

  2 - ヒュードロクーペ(ぞくぞくクーペ)

  モンスター(神山 卓三)、ドラチビ(たてかべ和也

   幽霊屋敷をモチーフにした車で、車内にはドラゴンが

   潜んでおり、レースの状況に応じて首を突き出して火

   を吹いたり、翼を伸ばして車体ごと空を飛ぶことがで

   きる。

   ただし、ドラゴン自体は小心者でヒヨコを怖がった

   り、ミルクちゃんやタメゴローまたはトンチキに殴ら

   れて撃退されることもある。車体には蛇や亡霊を装備

   し、運転席のレバースイッチや口笛で登場する。

   搭乗者はフランケンスタインの怪物のモンスターと子

   供ドラキュラのドラチビ。

  3 - マジックスリー(変身カー)

  ドクターH(槐 柳二

   ボートに車輪とプロペラを付けたような外観で、レー

   ス状況に応じて、メカニックを様々な形状に組み替え

   る機能(作中では通称は「忍術」と呼ばれる)が特

   徴。

   走行中はエンジン音がなく、キコキコと軽快な音で走

   行する。運転席のスイッチひとつで変形し、陸海空に

   加えて地中も進めるほか、悪路にも対応できる上に、

   二足歩行もできる。

  4 - クロイツェルスポーツ(深紅の爆撃機)

  コウモリボス(梶 哲也

   複葉機と車が融合したような真っ赤な車体が特徴。

   飛行が可能だが、逆に言えば空を飛ぶ以外特徴の無い

   マシンで、同じく空を飛べてしかも自分より多機能な

   ヒュードロクーペやマジック3に空中戦で負けたこと

   がある。また予期せぬ落下には対応できず、他のマシ

   ンを飛び越えようとして反撃され、プロペラを壊され

   て不時着することも多い。マシン前部には機関銃を装

   備しており、通常の弾丸の他にコショウも発射可能。

   プロペラを大きくして丸鋸のように他のマシンを切断

   したり、斧をプロペラに付けて障害物を破壊すること

   も可能。プロペラは人力で始動を行う。

  5 - プシーキャット(化粧具つき仔猫)

  ミルクちゃん(小原乃梨子

   ピンク色のオープンカーで、日よけのパラソルや、メ

   イクアップに関する様々な装備を満載。パラソルを広

   げて浮遊することもできる。搭乗者は本作に登場する

   唯一の女性ドライバーであるミルクちゃん。金髪のか

   かったポニーテールで、ピンクの服に赤い手袋と白い

   ロングブーツが特徴。

  6 - タンクGT(お荷物予備小隊)

  軍曹閣下(細井 重之)、新兵くん(小宮山 清

   戦車とハーフトラックを組み合わせたような形状の車

   体を持つ。搭乗者は、階級は軍曹なのに部下に「閣

   下」と呼ばせる横柄で小太りの上官と、ガリガリに痩

   せた部下の新兵。

   軍曹の指揮下で新兵がハンドルを握る。「撃てー!」

   「撃つー!」のかけ合いで主砲から砲撃、特殊な弾

   (ミサイル、トリモチ、投げ縄、放水など)を発射を

   したり、後ろ向きに砲撃して反動で加速する。

  7 - ギャングセブン(防弾逃走車)

  トラヒゲ一家・親分 (水島 晋)、子分たち(神山卓

  三加藤修緑川稔細井重之たてかべ和也、雨森雅

  司など)

   外観は禁酒法時代の黒塗りセダンそのもの。運転席の

   ある前方に搭乗者である小柄な7人の指名手配中のギ

   ャング全員が集中して乗車する。後部座席は基本的に

   無人だが、たまにトラヒゲ一家以外の人物がいること

   がある。また、自動運転機能がついているらしく、ト

   ラヒゲ一家が乗っていなくても車自身の意思で動くこ

   ともできる。

  8 - ポッポSL(アーカンソーのガタゴト車)

  ヨタロー(高田 竜二)、熊八(クマッパチ)

  (ブラバー・ベア)(細井 重之

   木造のテラスに車輪を付け、ロッキングチェアーの座

   席にガラクタを寄せ集めたようなカントリー調マシー

   ン。

   後部にある石炭ストーブのようなボイラーが動力源。

   動力源が完全に剥き出しの状態であるため、他のマシ

   ンの標的にされやすく、攻撃されるとボイラーが膨ら

   んで爆発し、しばしばマシンが稼働しなくなる。

  9 - ハンサムV9(びっくりターボ)

   キザトト君(広川太一郎

   正統派のフォーミュラーカーで、他マシンのような特

   殊装備は持たない。車体が非常に脆弱で、鳥に突かれ

   たり、くしゃみしただけでも壊れてしまうという弱点

   を持つ。

   しかしその分、キザトト君がマシンを蹴飛ばしたり引

   き延ばしたりすることで自然に治るなど、立て直しの

   早さは凄まじい。スペアタイヤを大量につけて加速す

   ることも可能。普段オネエ言葉でナヨナヨした雰囲気

   で、ミルクちゃんには特に甘く、いつか彼女の婿にな

   ることを夢見ている。

   その反面、大岩を指一本で持ち上げる怪力の持ち主で

   あり、トラヒゲ一家に対して凄むなどの頼もしい一面

   も持ち合わせる。激怒すると声のトーンが格段に下が

   る。

 10 - トロッコスペシャル(ぶんぶんワゴン)

  ドン・カッペ(雨森 雅司)、甚平(小宮山 清

   木製のボディと丸鋸の車輪を持ち、正面には丸太を横

   にした巨大なバンパーを備える。車輪の丸鋸は切れ味

   が抜群で、他車を真っ二つにすることができるが、悪

   路(泥道、雪道、砂漠、氷上など)には弱く、水を浴

   びると錆びるので錆取り用の潤滑油の常備は欠かせな

   い。車体が木製のため重量が軽い。

 

  本編のナレーションを務める実況中継アナウンサーは

  沢 那智が担当した。一人称は「私」または「僕」で、

  声のみで素顔は画面には一切登場しない。一度だけ手だ

  けが登場したことがあった。

 

  なんてことないアニメで、教育的でもなければスポ根で

  も人情系でもない、唯いつも同じメンバーがレースをし

  て誰が勝つか負けるかだけ。でも、なんとなく嵌ってし

  まった。

  タイトルのチキチキは、ミュージカル仕立ての自動車映

  画『チキ・チキ・バンバン』からきていると、今でも思

  っている

 

「昆虫物語 みなしごハッチ」 フジテレビ 

           1970年4月7日~1971年12月28日

  原作・制作者 吉田 竜夫

  タツノコプロのメルヘンアニメの代表作

  タツノコプロは、本作以前はどちらかと言うと子供向け

  と位置づけられる作品を制作していたが、本作でメルヘ

  ン路線を開拓した。過酷な自然の中で生きる昆虫たちの

  生き様を背景として普遍的な親子の愛を描いている。

  平均視聴率は17.1%、最高視聴率は第25話の26.5% 

        (タツノコプロが所有する資料による)。

  1971年に小学館漫画賞受賞

 

  ある時、ミツバチの王国がスズメバチの襲撃を受ける。

  ミツバチたちは国を守るために果敢に立ち向かうもなす

  すべもなく凶悪なスズメバチの前に倒れ王国は滅んでし

  まった。

  国を治める女王バチは無数の卵を籠に入れ家来と共に脱

  出するが、スズメバチの追撃で籠を奪われその多くを貪

  り食われてしまう。ひとつでも卵が生き延びること、そ

  して生まれた子が王国の復興を成し遂げてくれることを

  願いながら女王バチは何処へと落ち延びていった。

  卵が落ちた場所に偶然通りかかったメスのシマコハナバ

  チは割れずに残ったひとつの卵を保護し、自分と種族の

  異なると知りつつ家に持ち帰ってハッチと名付け、本当

  の出自を隠して六人兄弟の末っ子として育てる。

  ハッチは外見が異なる事を理由に兄弟たちからのけ者に

  され虐められてばかりいたが、義理の兄弟たちとこっそ

  り家に出た時にカマキリの襲撃に合い捕われてしまった

  義理の姉を救い出し、自分は弱虫ではないのだと自信を

  持つ。

  しかし、兄弟たちはハッチが拾われた子供であることを

  人伝に聞き、ハッチの事を捨て子と罵る。我慢がならな

  くなり取っ組み合いのけんかをしたハッチは母に泣きつ

  き自分は母さんの子供だと訴えるが、その様子を見て心

  を痛めたシマコハナバチはハッチの本当の出自を伝え

  る。

  自分がみんなの実の家族ではないことを知ってショック

  を受けたハッチは本当の母親を探すため旅立つことを心

  に決め、シマコハナバチはハッチの気持ちを尊重し別れ

  を告げて送りだす。

  広大で過酷な大自然の中、ハッチは様々な出会いと別れ

  を経験し、時に残酷な出来事に見舞われながらも諦める

  ことなく旅を続けていく。

 

声優  ハッチ:栗 葉子、ママ:北浜 晴子

    妹・アーヤ:山本 嘉子、フラワー:松尾 佳子

    シマコハナバチのおばさん:寺島 信子

    ビッコロじいさん:千葉 順二

    カマキチおじさん:飯塚 昭三

その他 槐 柳二堀 絢子丸山 裕子  他

ナレーター  前田 敏子

 

  やはり年齢的なものなのか、放送当時は真剣には観てい

  なかったような気がする。大人になってからの再放送で

  楽しんだグループに入るだろう。

  リアルタイムで観ていたら、心と目頭が熱くなる事間違

  いなしの作品だった。

 

「赤き血のイレブン」 日本テレビ 

          1970年4月13日~1971年4月5日

  原作 梶原 一騎  作画 園田 光慶深大路昇介

  1970年2月号~1971年21号まで「少年キング」連載

  製作 東京テレビ動画   日本テレビ制作初作品

  高校サッカー界の強豪・浦和市立南高等学校(現・さい

  たま市立浦和南高等学校)をモデルとしたサッカー漫

  画。1969年[に創部6年目の同校サッカー部が、高校総

  体、国体、高校選手権の三冠を達成した逸話を基に創作

  された。

  主人公のモデルは日本代表や古川電工で活躍した永井

  良

 

声優 玉井真吾:田中 亮一

    本作の主人公。新生高校サッカー部の1年生。

    ポジションはフォワード。

    東京の下町出身。粗野で喧嘩っ早い、頻繁に軽口を

    たたくお調子者。身体能力に優れる反面、自己中心

    的なプレーが目立つが]、徐々にチームプレーの中で

    能力を生かす術を見出す。

    シュート後に後方に半回転する「サブマリンシュー

    ト」、キーパーの面前で鋭くカーブする「ブーメラ

    ンシュート」、青田とのコンビによる「回転ひねり

    キック」を得意とする。

   松木天平:村越伊知郎

    新生高校サッカー部監督。現役時代のポジションは

    ゴールキーパーで、「ゴールの猛虎」と呼ばれる。

    元日本代表でメキシコ五輪銅メダリスト。

    モデルは松本暁司。(実際の監督、その後埼玉サッ

    カー協会会長。)

   大平洋介:兼本 新吾

    新生高校サッカー部の3年生。

    ポジションはゴールキーパー。

    関西弁を話す大柄な男。同校のボスを名乗る。

    モデルは福家 三男

           (元川崎フロンターレ強化本部長)

   明日香涼子:森 秋子鈴木 弘子

    新生高校の2年生。本作のヒロインで、気丈かつプ

    ライドが高い。当初は放送部員として、サッカー部

    の活動が軌道に乗るとマネージャーとして玉井らを

    サポートした。

その他 青田光:森 功至、青田衛吾作:雨森 雅司

    玉井輪吉:大木 民夫、玉井君枝:江森 礼子

    永田真:永井 一郎、美杉純:市川 治

    早瀬俊二:池田 秀一、山形豪十郎:桑原たけし

    納谷 六朗野田 圭一、神谷 明白石 冬美

    仲村 秀生中田 浩二野沢 雅子 等々。

 

  サッカーのスポ根者として、当時は野球の「巨人の星」

  と、人気は2分していたのでは。「キャプテン翼」が登

  場するまでは、サッカー漫画のトップだった。

  エンディングの歌の「玉井真吾は変な奴~」という歌

  が、今でも耳に残っている。 

  歌っているファーメイツの山崎 功は後NHK「ステージ

  101」のメンバーになる歌は

 

「男どアホウ甲子園」  日本テレビ 

          1970年9月28日~1971年3月27日

  原作 佐々木 守  作画 水島 新司

  1970年から1975年まで「週刊少年サンデー」に連載の

  野球漫画。

  第19回(昭和48年度)小学館漫画賞受賞

  放送時間は毎週月曜 ~土曜、18時35分 ~10分番組。

 

  ストレートしか投げない豪腕投手、「剛球一直線」。甲

  子園球場の申し子である彼が、持ち前の超剛速球を武器

  として、女房役・豆タンらと共に甲子園大会優勝を、そ

  して阪神タイガースを目指す。

 

声優 藤村 甲子園:井上真樹夫

    主人公。投手。左投左打、背番号1(高校・大学時

    代)→背番号111(プロ時代)。1954年5月5日生

    まれ。口癖は「行くでぇ、豆タン!」

    球威のある超速球「剛球」の持ち主で、変化球を毛

    嫌いしていたが、高校時代、水泳にヒントを得た

    「クロール投法」と呼ばれる新しい剛球を会得し、

    剛球一本槍の投球に磨きをかける。高校時代はまと

    もな変化球を投げることができなかった。

   岩風 五郎(通称・豆タン):森 功至小宮山 清

    捕手。右投右打、背番号2(高校時代)→100(大学

    時代)→222(プロ時代)。甲子園の恋女房。

その他 祖父・藤村球之進:雨森 雅司

    弟で双子の兄・藤村球二:沢田和子

    弟で双子の弟:藤村球三:堀 絢子

    小林 清志原田 一夫西川 幾雄喜多 道枝

 

  連載当時のプロ野球選手(村山実、金田正泰、江夏豊、

  王貞治、長嶋茂雄党)コーチ、スタッフが多数実名で登 

  場する。

  当時の野球漫画には珍しく、関西中心で阪神タイガース

  がメインとなっている。この作品は、後の水島新司野球

  漫画「一球さん」「大甲子園」ドカベン」等で、この作

  品のキャラクターが登場するので、大事な作品となって

  いる。

  

「キックの鬼」 TBS 

          1970年10月2日~1971年3月26日

  原作 梶原 一騎  作画 中城けんたろう

  1969年2月号~1971年8月号まで「少年画報」連載。

  実在したキックボクサー「沢村忠」の半生が描がいてい

  る。

  東映動画・TBS共同製作。アニメーション制作も東映動

  画が担当。

  本作は、東映動画初のTBS系ネット作品となった。

 

声優  沢村忠:朝倉 宏二、野口会長:小林 清志

    洋子:松島みのり、悦子:野村 道子

    英城:西本 雄司    等々。

 

  当然TBSで放送されていたキックボクシングの中継は観

  ていたし、沢村選手のファンであった。だから、真空飛

  び膝ゲリは、アニメの方がはっきり分かって好きだっ

  た。

  テーマの「キック、キック、キックの鬼だ~」の部分

  は、今も突然脳に流れる時が有る。

 

「いなかっぺ大賞」 フジテレビ 

          1970年10月4日~1972年9月24日

  原作 川崎のぼる

  1967年~1972年まで、小学館の学年別学習誌などで連

  載。

  第14回(昭和43年度)小学館漫画賞受賞

  タツノコプロが外部からの原作で、制作した初めてのア

  ニメ作品。

  フジテレビの系列局の無い青森県、北海道、岩手県など

  では、他系列局を通じて放送されていた。

  更に、イタリアでも放送されていた。

  主題歌の「大ちゃん数え歌」を天童よしみが「吉田よし

  み」名義で歌っていることでも知られる。

  平均視聴率は18.1%。

        (タツノコプロが所有する資料による) 

 

  青森から上京して来た少年、大ちゃんこと風大左衛門

  は一流の柔道家を目指し、ニャンコ先生と共に修業に

  励むつもりが、いつもずっこけてばかりの日々を続けて

  いる。

 

声優 風大左衛門:野沢 雅子

    赤い越中褌に、風呂敷で作った袴がトレードマー

    ク。

   ニャンコ先生:愛川 欽也

    大左衛門の師匠。二足歩行する奇妙なトラ猫。

   大柿キク子:岡本 茉莉

    通称「キクちゃん」。大左衛門の下宿先に住む美少

    女。大左衛門が一目惚れしてしまう。

    当時16歳の岡本の声優デビュー作である。

   森 花子:杉山佳寿子

    通称「花ちゃん」。大左衛門の幼馴染みで、キク子

    に劣らぬ美少女。

   大柿矢五郎:大平 透

    大左衛門の父の友人の柔道家。キク子の父。

その他 西一:八代 駿、 豚丸木トンコ:丸山 裕子

    白雪ケメ子:北浜 晴子、車陣八郎:千葉 耕市

    黒部:仲村 秀生、教頭先生:矢田 稔

    園長先生:仲村紀子子

    北村 弘一大竹 宏肝付 兼太滝口 順平

    松島みのり八奈見乗児     等々。

 

  正直、中学生だった私は、真剣には観ていなかったと思

  う。でも情報として観ていたぐらいか。どちらかと言え

  ば、ニャンコ先生の方が重要だったかも。