フジテレビ「GTO」
楽しみにしていたのだが……
4月1日に、カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマとして放送された「GTOリバイバル」を、録画していたので観た。
GTOと言えば、1998年に放送された、元暴走族の高校教師・鬼塚英吉が、型破りな行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマ。
放送当時は、大掛かりなロケーションや予想を裏切るストーリー展開、そして、鬼塚役にぴったりな反町隆史の力強い演技と、青春学園ものの王道のストーリー展開で、全12話の平均視聴率(世帯)は関東地区で28.5%、最終回は35.7%(ビデオリサーチ調べ)と、高視聴率を記録した。
かくいう私もこの時は40歳を過ぎているにもかかわらず、日テレ学園ドラマを思い出しつつ楽しく観たものだ。
そのGTOが26年ぶりに復活という事で、期待を込めて観たのでしたが……。
結論から言えば、リバイバル放送は無かった方が良かったのでは、という残念な気持ちでいっぱいになりました。あのドラマはいったい誰に見せようとして製作したドラマだったのでしょう。
昔のGTOファンに見せたいのであれば、話の内容は違っていたはずで、もっと昔の出演者をたくさん出演させればよかっただろうし、話が昔と繋がるような展開もできたでしょう。
また、同じ内容で今の若い人がターゲットなら、GTOというタイトルだけ借りて、熱血感を前面に出すような、違う役者で鬼塚を演じさせれば、もっと違った演出が有って、その方が良かったと思うですが。
生徒の高校生が、誰一人高校生に見えないキャスティングも不思議だったのだが、それは、鬼塚はまだ若いという、生徒と先生の年齢差を出したくなかったのか。何から何まで中途半端だったような気がする。
今回の視聴率は、関東で9,8%、関西で12,8%だったらしい。
今のドラマは8%を超えると安心らしいから、合格点はとれたみたいだ。
演出の深川栄洋は、2009年に中村雅俊、原田美枝子の「60歳のラブレター」でメジャーデビューした監督で、その後も堀北真希、高良健吾の「白夜行」や、櫻井翔の「神様のカルテ2」などで評判の監督で、まだ50歳前の監督だが、私も注目していた監督だった。
でも………。やはり、キー局の記念ドラマだと、監督への制約が多かったのか。
今回の出演者は、反町隆史、岡崎紗絵、小手伸也、八木莉可子、畑芽育 日向亘 鈴木浩介 / 池内博之、山崎裕太、窪塚洋介、徳山秀典、小栗旬 藤木直人 他。お付き合いで松島菜々子も出演していた。
フジテレビは昔の良いドラマを復活させる作戦を良くするが、その時はストーリーをもっともっと考えた方が良いと思う。あと、誰に見せたいのかも。
最後に一言「残念!」