わたし的、テレビ番組の歴史 7

1965年 

新番組の中では、音楽番組とバラエティ番組が増えた年でもありました。

しかし、まだ私は小さかったので……

 

 東京オリンピックも終わり、どんどん日本が発展していき始めたこの年、日本と世界ではこんなことありました。

 深みにはまっていくベトナム戦争では、2月に北爆が始まり、4月には作家であり政治活動家でもある小田実らの呼びかけで「ベトナムに平和を!市民・文化団体連合」俗にいう「べ平連」が設立されました。横須賀出身の私には、この後しばらくこの団体の良い意味、悪い意味で影響を受けるようになります。

 ソ連のアレクセイ・レホノフ中佐が、人類史上初めての宇宙遊泳をしたのは3月18日でした。私の中の世界は、ほとんどがアメリカのベトナム戦争と、米ソの宇宙開発競争しか記憶にありません。

 日本では、3月10日から、富士山レーダーが観測を開始しています。朝永振一郎教授が、日本人として2番目となるノーベル賞(物理学賞)を受賞しました。(私が生まれてきて最初です)

 男子マラソンで6月12日、イギリス・ウインザーマラソンで重松森雄さんが、2時間12分0秒の世界新記録で優勝しました。今ならMGCにも出られない記録ですが。

 この年からプロ野球ドラフト会議が始まりました。巨人は堀内恒夫を指名しています。

 放送界では、5月3日に、民放ラジオ局で構成される「全国ラジオネットワーク(NRN」が発足しました。

 国技館で行われる大相撲の中継と、夏の高校野球・甲子園の中継がカラー化したのもこの年です。

 

〇そんな1965年の放送開始の主な番組は

 

「太閤記」  NHK  1965年1月3日~12月26日

  NHK大河ドラマ第3作  原作  吉川英治

  豊臣秀吉の一代記で、その後の大河に続く、完全な歴史

  ドラマの内容となっている。

  平均視聴率は31.2%、最高視聴率は39.7%を記録した

  (ビデオリサーチ調べ)

  出演 秀吉:緒形 拳 信長:高橋幸次 光成:石坂浩

     二 ねね:藤村志保 淀君:三田佳子  

     お市:岸 恵子  等々

 

「たまゆら」  NHK  1965年4月5日~66年4月2日

  NHK朝の連続テレビ小説第5作  原作 川端康成

  川端康成が初めてテレビのために書き下ろした作品。

  初回視聴率は30.2%、最高視聴率は44.7%、

  平均視聴率は33.6%(ビデオリサーチ調べ)

  会社を引退した老人が、第2の人生の門出で、「古事

  記」を持って旅に出る。というお話。

  この作品で宮崎県の観光地を紹介したので、その後、新

  婚旅行先として宮崎が人気になったともいわれている。

  出演   笠 智衆加藤道子

 

「0011 ナポレオン・ソロ」  日テレ  

  1965年6月11日~71年6月28日(第5シーズン)

  アメリカNBCテレビのスパイアクションドラマ。

  国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポ

  レオン・ソロとイリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキンの活

  躍を描く。当初はさまざまな敵を相手に活動していた

  が、途中から国際犯罪組織スラッシュ(THRUSH)が登

  場し、もっぱらその組織と戦う回がメインとなっていっ

  た。企画にはイアン・フレミングも参加していた。

  私はどちらかというと、007よりも、こちらの方が子

  供時代は好きだったかもしれません。

  出演  ロバート・ボーン(矢島正明)

      デビット・マッカラム(野沢那智)

 

「ザ・ガードマン」TBS 1965年4月9日~71年2月24日

  大映テレビ室制作

  東京にある警備会社「東京パトロール」を舞台に、犯罪

  と事件から市民を守るガードマン(警備員)たちの奮闘

  を描く、当時はまだ発展途上だった警備という業種をテ

  ーマとしたドラマ作品。

  1967年9月22日に最高視聴率40.5%を記録。その後の

  アクションドラマの火付け役になったと言われている。

  出演 宇津井健藤巻 潤川津佑介神山 繁中条

     静夫倉石 功稲葉義男  等々。

 

「青春とはなんだ」  日テレ

          1965年10月24日~66年11月13日

  原作  石原慎太郎  東宝制作

  その後、青春学園ものが日テレのメインになっていく。

  アメリカ帰りの野々村健介は、田舎町・森山町の森山高

  校の英語教師に就任し、ラクビーを通じて生徒たちと心

  の交流、人間教育を展開していく。また同時に町に蔓延

  する黒い影と戦っていく。

  出演 夏木陽介・藤山陽子・加藤大介・藤木 悠・岡田

     可愛・寺田 農・矢野間啓二・木村豊幸・水沢有

     美・土田早苗 等々。

  今作からの日テレ青春ドラマシリーズは、ほぼ観ていま

  す。

 

「スーパージェッター」 TBS 

            1965年1月7日~66年1月20日

  本作はTBS(東京放送)が企画したオリジナル作品で、

  TCJ(現・エイケン)が動画制作を担当。

  30世紀のタイムパトロール723号であるジェッターは、

  悪人ジャガーを追跡中にタイムマシン同士の衝突事故で

  20世紀に落下してしまう。

  タイムマシン・流星号の時間航行機能の故障で20世紀に

  取り残されたジェッターは、国際科学捜査局の西郷長官

  の要請を受けて犯罪捜査に協力することを決心する。

  子供のころにはわからなかったが、この作品の脚本陣に

  は、筒井康隆・豊田有恒・眉村卓・辻真先・半村良 な

  どの、現在ビックネームの方々が参加している。

  声優 ジェッター:市川 治、水島かおる:松島みのり

     西郷長官:熊倉一雄、 ジャガー:田口 計

     スパイダー博士:中村 正

 

「宇宙人ピピ」 NHK 1965年4月8日~66年3月31日

  宇宙人ピピと彼を取り巻く地球人との騒動を描いたコ

  メディドラマで。ピピはアニメーション、円盤は写真

  で描かれており、実写とアニメを掛け合わせた日本初

  の合成作品とされている。

  作は小松左京平井和正の合作。

  ある日、小さな円盤(直径30~40cmくらい)が墜落す

  る。搭乗していたのはピピと名乗る宇宙人で、地球より

  100万年科学が進んだ星からやって来たという。その円

  盤を偶然俊彦、良子の兄妹が見つけたことから、ピピは

  兄妹の友だちになる。進んだ科学の力でつくられた円盤

  で時間旅行をしたりと、ピピといっしょに楽しい毎日が

  始まった。悪気はないがいたずらっ子のピピのせいで、

  ロボットが大暴れしたり、ちょっぴりこわいこともあっ

  たけど、最後はピピがなんとかしてくれた。楽しい日々

  もあっというまに過ぎ、ピピは兄妹に別れを告げて自分

  の星に帰って行った。

  出演 ピピ:中村メイコ(声)、安中滋北条文栄 他

 

「怪盗プライド」 フジテレビ 1965年5月3日~11月4日

  毎週月曜日から金曜日までで、1日5分間放送で5日間

  解決の、奇抜な手口で獲物を盗む大怪盗・プライド博士

  のお話。

  少年探偵チェックが助手のブロークンたちと立ち向かう

  が、毎回逃げられる。連続アニメ。

  声優  プラウド博士:小松方正

      少年探偵チェック:白川澄子

      探偵たち:藤田淑子田の中勇諏訪孝二

 

「宇宙少年ソラン」 TBS 1965年5月4日~67年3月28日

  TBSと日本テレビジョン映画部(TCJ、現・エイケン)

  の共同製作。

  脚本に、福本和也豊田有恒辻 真先 等が。

  反陽子爆弾の開発者である立花博士は、悪用されること

  を恐れて妻子とともに地球を脱出したが、航行中に事故

  に遭遇した。せめて子供だけでもと考えた立花博士は子

  供をカプセルに入れて宇宙空間に漂流させた。

  地球の15倍の重力を持つソラン星の住人により救助され

  た少年は「ソラン」と名付けられ、サイボーグ化され

  て、生き別れの姉を探しながら、その驚異のパワーで悪

  と闘う。

  宇宙リスのチャッピーを相棒にして地球に帰還したソラ

  ンは、考古学者古月(ふるづき)博士・ミカ親子の家で

  暮らしながら、次々に起 こる難事件に立ち向かう。超

  能力を持つ新人類ミューの一団、宇宙の悪魔ゴロナ、超

  電子頭脳ガイバー、ギャラなどとは、長く困難な戦いを

  続けた。

  声優 立花ソラン:朝井ゆかり

     チャッピー:菅谷政子、古月ミカ:松尾佳子

     古月博士:桑山正一、ゴロナ:若山源蔵

     立花博士:納谷五朗 等々 

  安井かずみ作詞、いずみたく作曲のオープニング「宇宙

  少年ソラン」は、今でも歌える大ヒット曲です。

 

「宇宙エース」 フジテレビ 

            1965年5月8日~66年4月28日

  竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)が初めて手

  掛けたテレビアニメ。

  氷漬けとなって人が住めなくなり、パールム星は死の星

  と化した。パールム星人たちは宇宙船団を組んで脱出

  し、新しい星を探す旅に出た。

  航行中の宇宙船団からはぐれてしまい、21世紀の地球に

  やってきたパールム星の王の息子・エースは、平和を守

  るため、勇気と知恵とパールム星人としての特殊能力で

  悪人や怪物たちに立ち向かう。

  作品後半では、タツノコ博士が開発した光子ロケット

  「シー・ホース号」で、アサリたちとともに広大な宇宙

  空間に乗り出し、はぐれた父やパールム星の仲間を探し

  ながら、悪の宇宙人オリオン星人などの強敵に立ち向か

  う。

  エースの一番の特色&超能力は、空気中のイオンを集め

  て作る万能エネルギーの輪「シルバー・リング」。

  声優 エース:白川澄子、タツノコ博士:家弓家正

     アサリ:向井真理子、ヤドカリ記者:愛川欽也

     イボ:内海賢二、ナレーター:藤岡琢也 等々。

 

「ワンダー3」フジテレビ 1965年6月6日~66年6月27日

  原作  手塚治虫  製作  虫プロ

  1970年(連載時の近未来)、人類は相変わらず無益な戦争

  を繰り返し、その悪評ははるか遠くの銀河連盟の耳にも

  届いていた。そこで銀河連盟はW3(ワンダースリー)

  と呼ばれる銀河パトロール要員の3人を地球に派遣して1

  年間調査を行い、そのまま地球を残すか反陽子爆弾で消

  滅させるかを判断させることにした。ボッコ、プッコ、

  ノッコの3人は地球の動物の姿を借り調査をすることに

  し、それぞれウサギ、カモ、ウマとなる。

  星真一少年は負傷していたW3を自宅の納屋にかばい、

  彼らと行動を共にすることになる。一方、真一の兄、光

  一は世界平和を目指す秘密機関フェニックスの一員とし

  て工作活動に従事していた。

  W3は初めこそ地球人の暴力性に嫌悪感を抱くが、真一

  少年の純朴な人柄に触れて考えを改めていく。その後、

  プッコの不手際で地球を数秒で破壊してしまう反陽子爆

  弾が悪の組織に渡ってしまう。それを知ったW3や真一

  達は反陽子爆弾を取り戻そうと立ち向かう。

  声優 ボッコ:白石冬美、ブッコ:近石真介

     ノッコ:小島康男、星新一:沢田和子

     星光一:金内吉男

  大きなタイヤの中で移動する3人(匹)ものすごく夢が

  あった作品。但し、後年アイデアを盗む論争で、W3事

  件という事が起こ っていたとは……。

 

「オバケのQ太郎」 TBS 1965年8月29日~67年3月26日

  原作  藤子不二雄  製作  東京ムービー

  少年サンデー連載中で、ごく普通の家庭に住み着いたオ

  バケが引き起こす騒動を面白おかしく描いた藤子流生活

  ギャグ漫画の原点。

  初回放送視聴率が30%を超えたそうだ。

  声優 Q太郎:曽我町子、正太:田上和枝

     伸一:野沢雅子、ドロンパ:喜多道枝

     ゴジラ:肝付兼太、ママ:北浜晴子

     パパ:田の中勇、ハカセ:麻生みつ子  等々。

  石川進歌うオープニング曲はミリオンセラーとなり、

  「1966年の日本レコード大賞童謡賞を受賞」してい

  る。その他「オバQ音頭」他、数々の歌が登場し、子供

  の心を掴んでいった。

  その後何度か新しい形で放送されている。いつに時代で

  も子供に人気のアニメ作品だ。

 

「ジャングル大帝」 フジテレビ 

          1965年10月6日~66年9月28日

  原作  手塚治虫  製作  虫プロダクション

  日本初のカラーアニメ。

  アフリカのジャングルを舞台に、白ライオンのレオを中

  心とした一家3代と、ムーンライトストーンを巡って争

  奪戦を演じる人間たちの群像を描く。

  ジャングルに住み、動物たちを守るために人間や家畜を

  度々襲撃していた白いライオン・パンジャは酋長の依頼

  を受けたハム・エッグの罠によって妻を捕らえられ銃弾

  に倒れた。妻はそのまま動物園に輸送される事になるが

  檻の中でパンジャの子、レオを出産。「ジャングルに戻

  ってパンジャのように勇敢なライオン」になるように命

  じて船から脱出させる。

  その後、レオはアデンに流れ着き、ケン一に保護され、

  ヒゲオヤジらとともに人間社会での生活を送る。

  一方でパンジャを仕留めた褒美として手に入れた月光石

  を売ろうとするハム・エッグの前にプラス博士、マイナ

  ス博士が現れ、月光石を見つけたら高値で買い取る事を

  条件にハム・エッグにジャングルへの学術探検隊の道案

  内を依頼する。

  ヒゲオヤジは探検調査資金を出した上でケン一やレオ達

  をアフリカへ同行させる事に決めた。レオは故郷のアフ

  リカへ戻るが、未開の地である事に失望、また弱肉強食

  の世界を目の当たりにする事で本能を揺さぶられ、自身

  が獣なのかそうでないのかを強く葛藤する事になる。

  ある夜、酋長のテントの中でパンジャの毛皮を見つけた

  レオはこれを盗み出す。この事で騒ぎとなり、レオとケ

  ン一、メリーは探検隊から離れてしまう。

  一方でジャングルの動物たちもパンジャの毛皮と共にレ

  オが戻ってきた事を知り、レオを新たな王として担ぎ建

  てようとするが、ジャングルに対して野蛮な印象を抱い

  たレオは一度は拒む。その夜、パンジャの毛皮をまとっ

  たココ達に叱咤された事で自分を求める声を知り、ジャ

  ングルに戻る決意をするが、レオはジャングルを住みよ

  いものにする為に人間社会で得た知識を駆使して畑を作

  り、度々襲撃してくる人間から動物たちを守り徐々にジ

  ャングルの王としての信頼を得ていく。  

                 ※ウキペディア参照

  声優 レオ:太田淑子、パンジャ:小池朝雄

     エライザ:新道乃里子、ヒゲオヤジ:千葉順二

     ハム・エッグ:中曽根雅夫  他

      ※シリーズによって声優は違うことがある。

  アニメ界の最高傑作ではないかと思っている。当時ビー

  玉がはやりで、真っ白で強い玉を、皆でパンジャと呼ん

  でいた。(パンジャとは、ジャパンの反対読み)

 

「ハッスルパンチ」 NET 

         1965年11月1日~66年4月25日

  熊のパンチ、ネズミのタッチ、イタチのブン、みなしご

  三人組はがらくた置き場にある廃車を家にして仲良く共

  同生活を送っていた。

  がらくた置き場の隣に屋敷を構えるガリガリ博士は貴族

  だったという先祖の威光を取り戻すべく悪事をたくらむ

  が、毎度三人組に邪魔されるため、子分のブラックとヌ

  ーに命じてあの手この手で三人を追い出そうとする。

  声優  パンチ:大山のぶ代、タッチ:水垣洋子

      ブン:九里千春、ガリガリ博士:八奈見乗児

 

「戦えオスパー」日テレ 1965年11月8日~67年10月31日

  少年キング連載  山野浩一原作、伊奈たかし画の作品

  日本テレビがシリーズ放送をした、初の国産テレビアニ

  メ。

  太古の昔、超古代文明を築きながら突然水没したムー大

  陸。大陸住人の生き残りたちは、海底に築いたドーム内

  で暮らし始めた。そして長い年月の末、ムー人たちは超

  能力者となった。

  時は現代。ムーのドームでは最高の超能力者を決めるべ

  く、年に1度の戦いが行われていた。一人は正義感の強

  い少年・オスパー。もう一人は乱暴者の少年・ドロメ。

  戦いはオスパーの勝ちとなった。敗れたドロメは腹いせ

  にドームを破壊し、海上へ脱出。オスパーもドロメの後

  を追い、地上世界へと出た。そこでオスパーはユミとい

  う一人の美少女と出会う。国際十字警察・海津長官の娘

  である彼女の勧めにより、オスパーは国際十字警察のメ

  ンバーとして働くこととなった。

  やがて起きる怪事件。だがそれは、それまでには無い大

  規模なものだった。それもそのはず、これら一連の事件

  には全てドロメが関わっていたのだ。オスパーはドロメ

  と戦う一方でこれらの事件を解決するも、ドロメには逃

  げられてしまう。

                ※ウキペディア参照

  声優  オスパー:山本圭子、ドロメ:阿部 良

      海津長官:家弓家正、 ユミ:珠めぐみ

  山田太郎が歌うテーマ曲「戦え!オスパー」これも名曲

  です。

 

「バックナンバー333」 TBS系 

           1965年8月1日~66年7月31日 

  放送時間30分のアクションドラマ。

  鶴見大介は普段はレンタカー会社を経営しているが、事

  件が起きると愛用のスポーツカー「カーナンバー333」

  に飛び乗り、持ち前の正義感と合気道五段の腕前で社会

  悪に立ち向かい、次々と事件を解決していく。 

  出演  鶴見大介:大瀬康一三ツ矢歌子

      原田糸子(西のバレー団)、

      藤井佳代子(麻丘めぐみの子役時代) 他

 

「暗闇五段」  NET  1965年9月7日~66年3月1日

  原作  寺田ヒロオ  少年サンデー連載

  柔道界において将来を嘱望されていた倉見はライバル・

  熊手の策略で谷川に落とされ、失明の上記憶喪失となっ

  てしまう。倉見はただひとつ残された「柔道の技」を頼

  りに武者修行を重ね、いつしか人から「暗闇五段」と呼

  ばれるようになっていった…。

  出演  倉見:千葉真一小瀬 朗佐々圭子

      小林幸子丹羽又三郎  他

 

「スパイキャッチャーJ3」 NET 

          1965年10月7日~66年3月31日

  東映東京が製作のスパイアクションドラマ。

  原作 都築道夫

  TULIP (チューリップ) はニューヨークに本部を置き、世

  界各地に支部を持つ腕利きの対謀略組織である。そこで

  働くエージェントは、スパイキャッチャーと呼ばれてい

  る。

  国際謀略叛乱グループ TIGER (「タイガー」) と対決す

  るTULIP日本支部のスパイキャッチャー、コードネーム

  J3こと壇俊介が主人公。

  出演  檀俊介:川津祐介、J2:江原真二郎

      J1:丹波哲郎梓 英子、 

      タイガーの首領(声のみ):大平 徹

  J3の愛車はシボレー・コルベット・スティングレイを改

  造したもので、エアクラフトで空を飛び、潜水走行する

  ことも可能なスーパーカーという設定。とにかくこの車

  がカッコよくて、父に頼みプラモデルを2台作ってもら

  いました。

    

「日清ちびっこのどじまん」 フジテレビ

          1965年7月27日~69年9月29日

  日本各地の公会堂で一般の小学生や中学生を対象にした

  のど自慢大会を行い、その模様を放送していた30分間の

  こども視聴者参加型番組。

  司会は、初代・桂小金治  2代目・大村 崑

 

「おはよう!こどもショー」 日テレ

          1965年11月8日~80年9月20日

  毎週月曜日から日曜日の早朝(7時 - 8時頃)に放送され

  ていた。

  最初は、石川進、楠トシエ、天地総子が曜日替わりで。

  キャラクター登場として、愛川欽也が声を出していた

  「ロバ君」が人気者に。

  長寿番組となっているので、年代を追うごとに、色々な

  人が出演している。

  私はもう小学校に入学していたので、年代的に卒業はし

  ていました。

 

「九ちゃん」 日テレ 1965年11月4日~68年10月26日

  日本テレビ製作の30分間のバラエティ番組で、当時の人

  気歌手坂本九をメインにした公開番組。

  首都圏の公会堂を使った公開番組で日本初。

  放送がその年によって曜日と時間が違う。最初は、木曜

  日21:00からで、その後土曜日の19:30になったりし

  ている。

  人気歌手が歌とコントでつなぐ構成は、後の日テレの

  「カックラキン」へと繋がっていく。

  我が家では、ほぼ毎週観ていた。

 

「スタジオ102」 NHK 1965年4月5日~80年4月5日

  NHKの朝の生情報番組。今でいうなら「アサイチ」。

  初代司会者は野村泰治

  国内外のニューズの解説や、NHKの地元放送局からの生

  活情報等で構成されていた。

  放送開始当初はよくわからなかったが、小学校も高学年

  になると、登校前によく見ていた記憶が。

  

「小川 宏ショー」 フジテレビ 

           1965年5月1日~82年3月31日

  フジテレビ製作の、朝の生情報番組。

  色々なコーナーを作り、番組を盛り上げていた。

  初代のアシスタントは女性が木元教子露木 茂

  NETの「木島則夫モーニングショー」と、人気を2分す

  る事となる。朝のワイドショーの形を作り出した番組。

  尚、1967年3月1日に、フジテレビの開局8周年記念と

  して特別にカラーで生放送。これが、同局制作に於いて

  初のカラー生放送となった。

    

「アフタヌーンショー」 NET 

           1965年4月5日~85年10月18日

  朝の「モーニングショー」の成功で、そのテイストを昼

  に持ってきたワイドショー番組。

  初代の司会者は、元NHKの榎本 猛

  但し人気になったのは、2代目の桂小金治からで、その

  後3代目の川崎敬三になって、ますます、人気は上がっ

  たのでは。

  但し、平日のお昼の番組なので、私は学校に行っている

  ので、よく覚えてはいません。

 

「11PM」 日テレ・読売テレビ 

          1965年11月18日~80年3月30日

  約24年半にわたって日本テレビ系列で放送されていた深

  夜番組で日本初の「深夜お色気番組」。

  基本的に生放送だった。

  但し、放送開始当初は、政治問題、世界の情勢など時事

  問題を考察する、報道局製作の番組だったとか。

  私が気がついたときは、日テレが大橋巨泉さん、愛川欽

  也さん、大阪が藤本義一さんで、まっるっきり大人の番

  組で、どうやって子供はその番組を盗み見ようかと、中

  学になると色々と仲間で方法を考えて、観ることにチャ

  レンジした番組。

  色々な人気コーナーが有ったが、今はどのコーナーも放

  送は難しいだろう。

  オープニングの「シャバダバー~」が流れてくると、心

  ときめかせたことは、間違いない。

   「野球は巨人、司会は巨泉」このフレーズが……。

 

 この年は、アニメの名作が何作か登場し、音楽番組も充実してきて(唯、私の年齢では歌謡曲はまだ……)その後のワイドショーの基本となった番組も放送開始され、東京オリンピック以後で、ある種のポイントになった年ではないでしょうか。

 

 久しぶりに1年間自宅で過ごし、小学校も楽しくなりだし、私はアニメ三昧ではなかったでしょうか。特に「ジャングル大帝」「宇宙少年ソラン」「W3」「スーパージェッター」が、四天王かな……。