○ 1月31日

 今回は、仕事の関係で「坂本 浩一」監督の作品を、何作か観させてもらいました。

 戦隊ものやアクションものに評価が高い監督。しかし、私の年齢ではスーパー戦隊ものはリアルタイムで観ていないので、興味が有るなしで、心の中でせめぎ合っていた事は確かでした。

 

 まずは、アメリカで放送されていた作品から入ったことも失敗だったかも……。

 

 アメリカで放送された日本の特撮スーパー戦隊ものの作品「パワーレンジャー」1993年に放送開始されてから、何作も放送されていたらしい。基本は、前年に日本で放送されたものをベースに製作をされていたとの事。勉強不足でした。

 唯、アメリカでは、原作が日本だとは知らされていなかったとも。また、日本での映像も組み合わせているとも。予算は、アメリカの方が沢山あったらしいのだが……。

 

POWER RANGERS S.P.D. DVD ‐ BOX 1 ジャケット画像

 そんな作品の中で、2005年放送の「パワーレンジャー S.P.D.5話分を観た。

 パワーレンジャーシリーズの第13シーズンであり、第11作目の作品。本作は、日本のスーパー戦隊シリーズ第28作「特捜戦隊デカレンジャー」がベースとなっている。

 

 続いて、2006年放送の第14シーズンの第12作目「パワーレンジャー・ミスティクフォース」を、こちらも5話分観た。

 この作品は、「魔法戦隊マジレンジャー」がベース。

 

 どちらの作品も製作総指揮:坂本 浩一。 

 撮影地はニュージーランド。

 

POWER RANGERS MYSTIC FORCE 誕生!ミスティックフォース [ 八手三郎 ]

 基になった戦隊ものは観ていないので、その違いは分からず、どこが日本の映像かもわからず。作品について語ることは出来ないが、アクションは一般映画としても良いのではないかと思った。

 唯、戦隊ものは、アクション以外のコメディー的な要素が、なんとなくアメリカのスタジオコメディー的で、観客の笑い声が聞こえてきそうな感じがし、戦いと違和感を感じてしまった。、役者たちは、たぶん日本の役者の方が上手いのだろう。

 

 20作以上もシリーズが有ったのだから、きっとアメリカの子供たちも楽しんでくれていたのでしょう。

 私は純真ではなくなってきているしなぁ~。

 

赤×ピンク [DVD]

 

 2014年公開のKADOKAWA作品「赤×ピンク」を観た。原作は、直木賞作家の桜庭 一樹。作家生活初期の頃に書いた作品。

 女だけの非合法格闘イベントを舞台に、心に傷を抱えた少女ファイターたちの葛藤や成長物語。

 

 格闘技のお話なので、良くも悪くも全編にアクションシーン満載。

六本木の廃校になった小学校の校舎では、毎夜、女の子たちによる非合法の格闘技ショーが開かれていた。ファイターの女の子たちはそれぞれに悩みを抱えながらも必死に戦い続けていた。

 そんなある日、このガールズブラッドのリングに新人ファイターが登場し、桁違いの強さで他のメンバーを圧倒してしまう。

 しかし彼女は、暴力的な空手家の夫に追われていて、このリングに逃げて来たのだった。そんな女の子たちは、もがきながらも成長していく様子を映し出す。

 

 性同一性障害である空手家のヒロインを「仮面ライダーキバ」芳賀 優里亜が、大胆な全裸シーンにも挑戦し演じている。共演は、多田 あさみ水崎 綾女小池 里奈山口 祥行榊 英雄品川 祐 等々。

 少女たちの物語は色々あるが、やはり突っ込みが不足しているのでは。

 激しいアクションだけが、残ってしまう。

 R指定がついているエロチックアクション。

 

BLACKFOX: Age of the Ninja

 

 2019年公開の「BLACKFOX: Age of the Ninja」を観た。

この作品は、同年10月公開のアニメ映画『BLACKFOX』の連動企画で実写版として製作された、坂本監督による”新世代の特撮アクション時代劇”というらしい。

 

 アニメ版の主人公の石動律花の先祖の、江戸時代の女性忍者の活躍を描く「エピソードゼロ」。脚本はアニメ版と同じく林 直樹

 「狐」と称される忍者一族・石動家の次期当主役は、武術太極拳世界チャンピオン・新世代のアクション女優山本 千尋が初主演。

 共演が、矢島 舞美大久保 桜子藤岡 麻美久保田 悠来石黒 英雄升 毅 等々。アクション映画界のレジェンド倉田 保昭も石動家(いするぎけ)六代目当主、律花の祖父として出演している。

 

  世界初の〈アニメ×時代劇〉連動プロジェクト! 野村 和也総監督/Studio 3Hz 制作のSF アクションアニメ「BLACKFOX」では近未来を舞台に忍者一族の末裔を描くのに対し、実写ではアニメの“ご先祖様”の物語を描く。

 

 この作品もアクションだらけ。どうも、アクションシーンの一生懸命さに比べると、人間の心の描き方が薄いような気も……。

 では、女忍者が沢山出てくるが、エロチックさと言っても……。結局、特撮アクションだけが目に残ってしまう。

 

 結局、坂本監督は爆破系や、武術の戦い系の演出は迫力が有り、満足できるが、人間の心の描き方は弱いような気がした。

 全作品感想は同じところに行きついてしまった。

 マニアと、リアル戦隊もの世代には、拍手物の監督なのだろうが……。