2021年 3月分

 

◯ 3月1日

   2009年1月、極寒のニューヨークで起こった航空機事故。乗員155名の命と、墜落したらニューヨークでの大惨事を引き起こしてしまいそうな、大変な事故から、ベテラン老パイロットが救う。勿論、警察や消防、多くの色々な人たちが、ハドソン川に着水した(決して墜落ではない)飛行機の乗員の命を救うために頑張る。しかし、事故後英雄になったパイロットに対し、国家運輸安全委員会は……。

 2016年公開「ハドソン川の奇跡」を観た。

 俳優として、監督として、アメリカの良心を描き続けるクリント・イスートウッド監督。主演はトム・ハンクス。

 このような映画、大好き!もう3回目くらいかな、観るの。でも、どんどん映画に引き込まれる。話の流れは解っているのに。

 エンディングで、実際のパイロットやお客さん達が登場するが、その頃には「良かったね。」とうっすら目頭に……。

 たぶん日本映画では、同じ素材でも、このようには製作出来ないだろうね。

 

◯ 3月2日

   作品の内容より、あの問題でクローズアップされた、2018年公開の「寝ても覚めても」を観た。タイトルだけでは分からないでしょうが、主演が東出昌大、唐田えりか。そうです、あの二人が出会って恋愛もしくは愛人関係になり、その後はゴシップの大安売りになってしまった、あの共演作品。

 私も、物見遊山的な感じで観てしまった。内容的には紹介するほどのものではないが、女子の主人公の唐田えりかは、可愛いしお芝居的には良かったけど、でも、彼女の役柄の女の子の性格は好きになれなかったなぁ、オジサンは。

 まぁ、もう一度観ようは無いか。

 

◯ 3月3日

   2017年公開の「ザ・フォリナー・復讐者」を観た。

 主演はジャッキー・チェン、共演はジェームスボンド役でお馴染みのピーアース・ブロスナン

 元特殊部隊員だったジャッキーが、ロンドンで静かに暮らしていたが、テロ事件で娘を亡くしてしまう。そこから、犯人であるテログループを探し出し、そのリーダーである北アイルランドの副首相であるピアースのグループに復讐していく。

 通常のジャッキーの映画なら、笑いの有り、踊りの様なカンフーシーンありだが、今回は笑顔を一切封印し、カンフーシーンも少しだし、もっぱら色々な戦略や武器を使って、静かに冷徹に復讐していく。笑顔が良いピアースも、一切笑顔の演技が無い。二人とも渋い!

 今までと全く違う魅力。私より3歳年上のジャッキー。スクリーンではなく画面だが、食い入るように観てしまった。

 お勧めかな。

 

◯ 3月4日

  2014年公開のジャニーズ生田斗真出演「土竜の唄・潜入捜査官REIJI」を観た。生田の代表作で、めちゃめちゃ頑張っていたと思う。

 主役は生田なのだが、堤真一他共演者が凄い。映画の内容としては「ふーん」なのだが、出演者たちが撮影していて、楽しんだ映画ではないだろうか。勿論それは悪い事ではない。その出演者達の楽しさが、観る側に伝われば良いだけだ。

 私には、半分ぐらい伝わったかな。ただ、もう少し尺が短くても良かったかもしれない。

 

◯ 3月6日

 監督とタイトル名に心惹かれて観てしまった。

 2015年公開、三池崇史監督、市原隼人主演「極道大戦争」

 共演者が凄い、成海璃子、リリー・フランキー、渡辺哲、でんでんピエール滝等々。

 任侠を派手に描き絶対面白いと思ったのですが全く違い、この映画も出演者とスタッフは楽しかっただろうな、と思われるだけの映画でした。

 内容は、噛まれるとどんな人でもヤクザになってしまう、ヴアンパイアヤクザのお話。殴り合いのシーは派手でしたが、ゾンビ映画としては、メイクや演出を含め怖さは無いし、バラエティー映画としても面白くないし、やっぱり作り手が楽しんでいただけかぁ~。

 連発でその手の映画を観てしまっている。

 

◯ 3月7日

 ユニバーサルピクチャーズの100周年記念作、2億ドル以上の予算で制作された、2012年公開の「バトルシップ」久しぶりに観た。

 2005年に太陽系外の地球型惑星を発見し交信をしていたアメリカ。時は流れ2012年、14か国が参加してハワイ沖で開催されていた環太平洋合同演習、そこへ宇宙からの攻撃者が。

 次々に攻撃されていく各国の艦隊。最後に残ったアメリカの一隻も遂に。そこで、最後の船として、太平洋戦争時の記念館ミズリー号迄出陣。艦長他上官が死んでしまった事で、艦長になってしまった大尉と、それまでは犬猿の仲だった、日本の自衛隊の少佐が、攻撃面は大尉、作戦面は少佐で、力を合わせてエイリアンを攻撃し、遂にはやっつけるという、荒唐無稽な作品。

 イケイケのアメリカ人と、冷静な頭脳労働者の日本人。そうだよね。

 題材はボードゲームかららしいが、迫力ある戦闘シーンは流石アメリカ映画。アニメで作ったら日本の方が絶対良いだろうが。

 主演は、テイラー・キッチュ、そして浅野忠信

 久しぶりに映画らしい映画を観た。やっぱり予算は掛けるところに掛ければ……。

 

◯ 3月8日

 2014年公開のハリウッド版「GODZILLA」を観た。”

 ハリウッドでは1998年にも製作されていたが、そのゴジラは恐竜の様で、私はゴジラ映画としては認めてなく、単なるエイリアン怪獣ものとしか思っていませんでした。

 2014年版は、製作にも日本人が参加していたし、なんたって渡辺謙さんが、芹沢教授ですから。名前は芹沢猪四郎。これは、平田明彦さんの芹沢教授と、ゴジラシリーズの本多猪四郎監督を合わせた名前だと、すぐにわかってしまう。また、芹沢教授は広島の被爆2世だと、何気なく台詞に入っていた。

 物語も日本の作品のようなテイストを保っていたし、映画としては合格ではないでしょうか。めちゃめちゃハリウッドっぽく派手だし。

 古代からのゴジラのライバルの”ムート”という新キャラも登場していた。

 ゴジラ自体も、前作より日本のゴジラに近づいてもいた。また、日本版の声優として、ゴジラ大好き役者佐野史郎も登場している。どうせなら、音楽も使えば良かったのに。私はゴジラのCD持ってますから貸したのに。(なんちゃって)

 但し、やはり、ゴジラは東宝のシリーズ物の方が色々な意味で私にはしっくりくるのです。

 日本でも久しぶりに製作されないかな。シンゴジラはちょっと欲求不満だったから……。

 

◯ 3月10日

 2020年公開「カイジ・ファイナルゲーム」を観た。

 2007年のTVアニメ。映画は2009年が第一作。映画の主演は藤原竜也。ザワザワ、ザワザワ。

 今回が最後の作品だが、カイジは10年間同じような生活してたんだね。主演の藤原もオジサンぽくなっていて、ハマっていないし。

 最後の作品だからもう製作されないという事だから、どんなにつまらなくても、まぁイイか。でもいま迄3作全部観ている私が残念。

 

◯ 3月11日

 変わった映画を観てしまった。そして、満足してしまった。

 2018年に公開のロシア映画「魔界探偵ゴーゴリー」の3部作「暗黒の騎士と生贄の美女たち・魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚・蘇りし者たちと最後の戦い」3本で6時間、一気に観てしまった。

 ロシア国内の興収が初登場1位という、ロシアVFXファンタジーの傑作。

 ある村で起きた若い女性ばかりを狙う連続猟奇殺人事件。サンクトペテルブルグの三等書記官で、作家を目指す”ニコライ・ゴゴリー”が、異世界と繋がる闇の世界から覚醒し、連続殺人犯の招待を暴く。どんでん返しも有り、VFXの迫力も有り、どんどん続きが観たくなり、はまってしまっていってしまった。

 主演はアレクサング・ペトロフ。言われても全く解らないのだが。

 公開当時ゴーゴリーは、ロシアのシャーロック・ホームズと言われたそうだ。

 この映画、日本で公開したのだろうか。前評判あった?全く知らなかった。ロシア映画バカには出来ない。そうだよね、何たって「戦艦ポチョムキン」の国だから。

 開局記念として、ダラダラとしたドラマを流している人たちに、観せてあげたいな。(番組名は言いません)

 

◯ 3月13日

 最近注目している深田晃司監督の2014年公開の「ほとりの朔子」を観た。

 主演は二階堂ふみ。共演は鶴田真由太賀古館寛治

 大学浪人中の女の子が、叔母に誘われて夏の終わりの2週間を避暑地で過ごす。

 そこで出会う、叔母の幼なじみの男性やその大学生の娘。福島から原発の為に避難してきている高校中退の年下の男の子たちとの触れ合いや、やりがいのある仕事で活躍している姿を観て、現実逃避をしていた自分を見つめ直して行くというお話。

 いつもの深田作品のように、台詞や演技が、本当に普通の感じに見えて、この人達は演技をしているのかと、勘違いしてしまうような自然は演出となっている。二階堂ふみは良い。

 フランスの「ナント三大陸映画祭」で最高の”金の気球賞”と”若い審査員賞”のダブル受賞をしている。

 

◯ 3月15日

 2018年公開の「ハンターキラー 潜航せよ」を観た。

 原作はアメリカでベストセラーになっており、実際に米海軍の潜水艦の艦長だった人が書いている。

 主演はジェラルド・バトラー、ゲーリー・オールドマン。製作は、「ワイルドスピード」のチーム。

 潜水艦ものと言えば「レッドオクトーバーを追え」を思いだすが、この作品もロシアが絡む。

 ロシアで起きたクーデターで、アメリカの潜水艦が攻撃される。それを救助に行く米軍潜水艦ハンターキラー。途中味方に攻撃されたロシア原潜を救い、ロシア大統領までも救いだす。

 最後は、ロシア軍と合同でそのクーデターの首謀者を……。ストーリーは途方もなく、展開も早いのだが、アメリカでは評価低く、興行成績も悪かったらしい。

 が、私はアメリカ軍とロシア軍の艦長の友情とか、戦闘シーンの迫力とか、合格点を上げたいのだが。(レッドオクトーバーの方が何倍も良かったでしたが)

 

◯ 3月16日

  1961年公開の日活映画「ろくでなし稼業」を観た。

 主演は、この映画が初主役の宍戸錠。共演は、二谷英明、吉永小百合等々。あるテレビ番組のインタビューで錠さんは、3年後輩で石原裕次郎さんが入社してからは、主役よりも脇の重要な役に徹したとか。だから、錠さんの主役の作品は珍しい。兎に角若い錠さん。小百合さん可愛い。

 ストーリーは日活アクション物の定番の様な、田舎町の有力者(悪)と流れ者のお話。作品の良し悪しなどは………。でも満足。

 

◯ 3月17日

 2011年公開。新東宝映画、監督は愛染恭子、題材はあの”阿部定事件”。こう揃っていては、〇〇オヤジとしては観なければならない映画「阿部貞・最後の七日間」を観た。

 当然映画としては、期待ほどではなかったし、主演の女優に魅力も感じなかった。若い頃の愛染恭子なら……。

 後半の七日間はSEXシーンばかりで、何故犯行に及んだかという事の心の問題が描かれていなかった。

 そうか、面倒くさいことは考えなくて良い映画でした。すいません。そうです、最初に言ったように、やはり〇〇オヤジ用です。

 

◯ 3月18日

  究極の出演者とスタッフが楽しんだであろう作品、2013年公開の園子温監督「地獄でなぜ悪い」を観た。

 最初はなかなか映画に入っていけなかったが、何となく面白みを感じ、最後には満足してしまった。一本取られた映画だ。

 ストーリーは、ヤクザの組長が愛する妻の為に、娘を主役に映画を製作しようとするが、現場から娘が逃げてしまい、その為スタッフから愛想をつかされ、組で子分たちと自主映画という事で撮影する事になる。但し、その時期は敵対する組との戦争中。

 現場に連れ戻された娘が一緒に連れて来たのが、映画が素人なのに監督して紹介されてしまい、完成しなかったら殺される事に。

 偶然、子供のころから映画製作を夢見ていたグループと知り合い、本番が始まる。が、そこに勝ち込みが……。

 こんな感じのストーリー。長谷川博己演じる映画青年役と組長役の國村さんの映画に対する台詞は、園監督そのものの言葉か。

 とりあえず、誰が主役か分からないが出演者を紹介。

 國村隼、堤真一、長谷川博己、星野源、二階堂ふみ、友近、

板尾創路、岩井志麻子、渡辺哲、石丸謙二郎、江波杏子、

ミッキー・カーチス、でんでん、成海璃子、水道橋博士

永岡佑、尾上寛之等々他。

 これだけ芸達者な出演者が出ていれば、楽しい娯楽作品でしょうがないよね。ラストの本番出入りシーンは必見。

 

◯ 3月19日

 アニメ三昧。1990年公開「シティーハンター・ベイシティウォーズ」と、2002年公開「犬夜叉・鏡の中の夢幻城」を観た。

 何も考えずに楽しんでしまった。犬夜叉は、現在その子供たちバージョンが放送されているが、それってどうなのだろう?位の感想か。

 こちらの2作品、決して古くない。そういえば、ちょっと前にシティーハンターは、フランス製作で実写版が公開されているんだよね。犬夜叉も後3本くらいストックは有る。

 また、何も考えたくない時に観る事にしよう。

 

◯ 3月23日

今回はドキュメンタリードラマです。

 名古屋テレビの開局35周年記念番組として制作され、テレビ朝日系で放送された「劇的紀行・深夜特急」「96熱風アジア篇、97西ユーラシア篇、98飛光よ!ヨーロッパ篇」の3部作を、連続で観た。

 原作は、1986年に第一便、第二便、1992年に第三便が出版された、バックパッカーのバイブル的ベストセラー紀行小説。

 ドラマは、主演が大沢たかお、恋人役に松嶋菜々子。96年に日本民間放送連盟賞(ドラマ部門)、97年にギャラクシー優秀賞、等を受賞している。

 物語は、デリーからロンドンまで飛行機を使わず旅行しようとする主人公と絶対無理だとする仲間たち。賭ける事に。主人公は、デリー迄直行しようとしていたが、途中2カ所立ち寄れるチケットが手に入ったので、香港とバンコクに寄ってから、デリーに向かう……。

 ドラマでも、その土地土地に実際のバックパッカーのように滞在し、地元の人や、偶然知り合う日本人との交流を通して、主人公が何を思うのか、当時の素晴らしい映像と共に乗り合いバスの旅の楽しさや、未知との冒険に手に汗握ることも。

 放送当時の20年以上前は、私も仕事が忙しく、リアルタイムで観てはいない。もし観ていたら。また、出版当時の40年前にこの番組が有ったなら、私は絶対感動して、バックパッカーとして、世界放浪に出かけていたかもしれない。

 観終わって、六時間が決して長くない時間だった。還暦過ぎのオヤジは、一緒に旅をしていた。

 

◯ 3月24日

 角田光代原作の2017年公開「月と雷」を観た。

 主演は、ハリウッドデビューもしている初音映莉子。共演が、純粋そうなチャイ男を演じたらピッタリの高良健吾草刈民代

 20年前の子供時代に、父親の愛人親子半年間だけ一緒に暮らした泰子。今は父親も死ね一人暮らしをしているのだが、そこへその時の子供智が訪ねてくる。

 地道に生きようとしていた泰子の人生を、智はかき回していく。そこへ智の母親も登場。

 そして、結局最後には、智は姿を消してしまう。それが解った時の泰子の表情は良い。

 ただこの作品、女性の自由さを描く作者の気持ちを一番表わしているのが、草刈民代の演じた智の母親ではないだろうか。草刈さん、大女優の風格もあり、とっても良い。もう元バレリーナの役者などという人もいないだろう。ベテラン大女優だ!

 ただ、基本的にこの手の映画は好きではないのだが、草刈さんに助けられた。

 

◯ 3月25日

 作品にのめり込まず、何も考えずに観られる作品、1994年製作の「企業舎弟」を観た。

 主演は川野太郎。共演が、永島敏行、高島礼子、香坂みゆき

 エリート銀行マンが、詐欺に引っかかり、銀行を追われる。騙した相手を探すうちに、いつの間にかその男と、裏の世界に入っていき。最後は、政治家と、出身の銀行の癒着を暴くというもの。

 途中ちょっとうたた寝をしても大丈夫です。BGV的でも。知的な勝負もなく、アクションも少なく、かと言ってエロチックなシーンも無いので……。

 原作が有るらしいですが、この映画の内容では「企業舎弟」というタイトルでは無いような。

 

◯ 3月26日

 〇〇オヤジは、タイトル見て期待して作品を観る場合が、正直有ります。その期待は、まぁ良いでしょう……。

 2017年公開「身体を売ったらサヨウナラ」を観た。

 自身の実話に基づく原作は鈴木涼美。監督は内田英治。主演は柴田千尋、この作品の時は29歳だったとか。共演は、筒井真理子品川祐。筒井さんの主人公の母親役良い。

 東大の大学院から一流新聞社に勤めた主人公。ただ、学生時代にAVに出演していたり、キャバクラ勤めや、身体も心も売って来た事が暴露されてしまい、そして……。

 知能も美貌も持っているのに、退屈で上手く生きられない主人公。現実とは何か、愛とは何か、喜びとは……。

 ドラマの合間に、現役のAV女優、AV男優、AV監督、スカウトマン等の、赤裸々なインタビューが入る。この部分もなかなか。

 この作品は、ポルノでは無い、AVでも無い。女性の裸のシーンは有るが、これは映画でした。

 

◯ 3月27日

 2020年公開のジャパニーズホラー映画「犬鳴村」を観た。

 福岡県に実際に有る日本有数のホラースポット犬鳴トンネルの、都市伝説的なものを映画化したらしい。

 監督は日本ホラーの第一人者である清水崇。主演は三吉彩花、共演が高嶋政伸高島礼子石橋蓮司寺田農奥菜恵等。

 ただ、日本のホラー&ゾンビ映画は、何となく後ろから脅かされるだけの、そう、びっくりさせる事を主にしている様で、心から恐怖を味わうヒッチコック系の「サイコ」や「鳥」のような、心に恐怖を与えるあの手のものよりレベルが落ちるような気がする。これは、観る人の考えだけだから、この手が好きな人は好きでしょうが……。でも、「リング」は面白かったけど……。

 

◯ 3月28日

 2001年、アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン戦争の時、アメリカ軍が最初に行った反撃の実話の映画化。

 2018年公開「ホースソルジャー」を観た。

 この戦い、地元の反タリバン軍と協力し攻撃に参加したのは、志願したわずか12名のアメリカ陸軍特殊部隊員。それも攻撃は馬に乗って……。

 アメリカの戦争映画の戦闘シーンは迫力がある。人間ドラマも織り交ぜられており、充分引き込まれる作品だ。

 しかし、これは現実。戦争は、絶対にしてはいけない!架空の映画だけの世界の話にしてもらいたいものだ。

 

◯ 3月31日

 結城昌治の直木賞受賞作の映画化。1972年公開の「軍旗はためく下に」を観た。

 脚本は新藤兼人、監督は深作欣二。主演は丹波哲郎左幸子。その他共演で渋い役者さんが沢山出演している。

 戦没者遺族援護法が施行される中、厚生省援護局は一人の戦争未亡人の申請を却下した。それはどうしてか。

 未亡人は何度も申請をするのだが、いつも同じ結果に。そこで、自ら主人の生き残った戦友を訪ね、主人が亡くなった真相を探る。

 迫力あるモノクロ映像で、戦闘場面ではなく、兵隊たちの心を十二分に表現している。

 戦争の悲惨さを訴える作品は、絶対に後世まで残していかなければならない。

 戦争映画を観るたびに思います。

        絶対に戦争は駄目だ!