名画三昧の1974年
高校２年生の時が、私が人生で一番映画館で映画を鑑賞した
１年だと思います。
アルバイトが上手くいっていて金銭的に多少余裕がありま
したし、横浜に住んでいて、小田急線の駅も近かったので、横
浜や藤沢に出かける事も出来、将来の進路も自分なりに決めて
いたので、何か自分にプラスになることをしようとして、映画
を観まくりました。この時に観た映画が、私の中でのトップラ
ンクに入っている作品が多いことも事実です。
1本1本ご紹介するのもお読み頂く事が大変だと思いますか
ら、作品名と、監督、主演の人達を挙げていきます。
まずは２年になる前の春休みから始まりました。
３月
「赤ちょうちん」 監督・藤田 敏八
主演・秋吉久美子、高岡健二
「華麗なるギャツビー」 監督・ジェイク・クレイトン
主演・ロバート・レッドフォード
ミア・フォロー
「パピオン」 監督・フランクリン・Ｊ・シャフナー
主演・スティーブ・マックイン
ダスティー・ホフマン
「ゴジラ対メカゴジラ」
４月
「追 憶」 監督・アサー・ロレンツ
主演・ロバート・レッドフォード
バーバラ・ストライサンド
６月
「スティング」 監督・ジョージ・ロイヒル
主演・ポール・ニューマン
ロバート・レッドフォード
ロバート・ショー
８月
「エクソシスト」 監督・ウイリアム・フリードキン
主演・リンダ・ブレア
マックスフォン・シド
「妹」 監督・藤田 敏八
主演・秋吉久美子・林 隆三
９月
「赤線玉の井 ぬけられます」
監督・神代 辰巳
主演・宮下順子・蟹江敬三
「エマニエル夫人」 監督・ジャスト・ジャンカン
主演・シルビア・クリステル
アラン・キューニー
「エアポート７５」 監督・ジャック・スマイト
主演・チャールトン・ヘストン
ジョージ・ケネディー
１０月
「砂の器」 監督・野村 芳太郎
脚本・橋本忍、山田洋次
主演・丹波哲郎・森田健作・加藤剛
「青い体験」 監督・サルヴァトーレ・サンペリ
主演・ラウラ・アントネリ
アレサンドロ・モモ
１１月
「狼よさらば」 監督・マイケル・ウイナー
主演・チャールズ・ブロンソン
ホープ・ラング
「バージンブルース」監督・藤田 敏八
主演・秋吉久美子・長門裕之
「サンダカン八番娼館 望郷」
監督・熊井 啓
主演・高橋洋子・栗原小巻・田中絹代
１２月＆１月
「アメリカングラフティー」
監督・ジョージ・ルーカス
製作・フランシス・コッポラ
主演・リチャード・ドレファス
ロン・ハワード
※ウルフマンジャックが本人役
若い頃のハリソンフォードも出演
「タワーリングインフェルノ」
監督・ジョン・ギラーミン
主演・スティーブ・マックイン
ポール・ニューマン
他、大スター沢山
覚えているだけで以上の作品を観ています。この他にも、昔
の作品を名画座で観たり、年齢がＮＧだけど何となく観に行っ
てしまった作品等々、本当に沢山鑑賞しました。
中でも「スティング」は、私の中でベスト５に入る作品です。
同じチームで作られた「明日に向かって撃て」も当然見ていま
すが、作品としては「スティング」の方が楽しめました。主題
歌の「エンターテイナー」は、今でも親しまれて、色々な所に
使われています。
私が好きな女優さんのタイプは、映画を観始めた時は何とも
思わないのですが、観終わった時に“なんとこの人は美しい人
なんだろう！」と、完全に虜になってしまうような女優さんが
大好きです。「追憶」のバーバラは、まさにその通りの人。恋
愛映画は昔からあまり観ないのですが、私が観た恋愛映画では
「追憶」がベストです。主題歌も落ち着いていて最高。
この文章を書いていて思いました。沢山観てはいますが、監
督や主演の役者さんに同じ名前がズラリ。結構偏っていること
を再発見しました。
この頃の私は、日本映画はまだ「旅の重さ」を引きずってい
ます。秋吉久美子さんと高橋洋子さんは、何がどうなろうと好
きな女優さんでした。
映画のお話はこれくらいで、高校３年生になると、また色々
な出来事があり、あこがれていたあの方々に会うことが出来ま
した。それも……。では、次回また……。