「九州北部豪雨災害+京都南部豪雨水害」レポート 9 | 九州北部豪雨+京都南部豪雨 支援レポート

九州北部豪雨+京都南部豪雨 支援レポート

九州北部豪雨災害と京都南部豪雨災害の被害者や支援に関する情報を発信します。

■「京都南部豪雨水害」関連


昨日9月2日、被災地NGO恊働センタースタッフや神戸大学関係者ら8名が炭山地区に入りました。昨日は水害以来はじめての足湯活動ができたようです。以下のレポートは、久しぶりに足湯ボランティアに加わったYさんが書かれたものです。


○久しぶりの足湯ボランティアへの参加で少し緊張していました。そもそも京都の宇治というところに行くのは初めてですが、水害のあった炭山という地域は両側を山に囲まれ、川沿いに出来上がった細長い地域で、上炭山・中炭山・下炭山と別れています。昨日は午前中に上炭山にある「玩具館」で足湯をし、午後は裏山の土砂が崩れて畑に入った泥や石の片付け作業をさせて頂きました。なんと、ここの畑の片づけは、お一人のおばあちゃんがコツコツと今日までしていたとのことで、「ほんとに助かりました!」とお礼を言われ、こちらが恐縮した次第です。でも、今まで何人ものボランティアが入っていて、こうした被災者がいたということに気がつかなかったというのが不思議なことです。この方にお話を聞いてみたら、「どうしていいか判らなかった・・・・」ということでした。


それにしても、ここ炭山という地域は自然の豊かなところで、普段、ビルに囲まれた町中に暮らすものにとっては心身共に洗われるような気分です。川の水は澄んでおり、魚が気持ちよさそうに泳いでいるのがくっきりと見え、またトンボやアゲハ蝶が飛んでいます。
数カ所の土砂災害の跡を見ると、水害というのはこういうところを容赦なく襲うということも「自然」なのだということを気づかされた感じがします。


さて、久しぶりの足湯活動の感想です。足湯活動をする前にはその地域に「足湯をやります。」というチラシを配るのですが、私はいつも配りながら「ホッと一息しに来て下さい!」とお声掛けをします。普段冷え症で悩んでおられる方は、「ぽかぽかしてきた~、ありがとう!」と言って下さり、またもう一人の方はお湯に足をつけるなり、堰をきったように話したりと、やはりどこか「ホッ!」とされていると感じました。昨日も途中で少し夕立のような雨が降りましたが、しばらくこの炭山に住む人たちは、雨が降ると不安が押し寄せてくることでしょう。また、水害から今日まで、毎日後かたづけなどで心身共に疲れておられるでしょう。こんな時こそ、「エィ、ヤァ!」と思い切って足湯をされると、「ホッ!」とできると思うのです。
下炭山には陶芸家の方たちが固まっておられるようです。この水害をバネに、上・中・下の人たちが、足湯を話のタネにし、広がっていけばいいのに・・・・と願います。(Y)


*なお「京都南部豪雨水害」に対するボランティア活動に伴う移動経費などは、震つなを通して日本財団からのご支援を受けています。


■「九州北部豪雨」関連


九州北部豪雨被災地におけるボランティア活動につきましては、熊本県阿蘇市災害ボランティアセンターが8月20日、福岡県八女市災害ボランティアセンターが8月31日に閉鎖をしましたので、この号を持って「九州北部豪雨関連ニュース」は終了します。
水害発生以来、ご支援下さったみなさまありがとうございました。また当初から多大なご支援を下さいました「公益財団法人シビックフォース様」ありがとうございました。


なお、次号よりレポートの表題を「京都南部豪雨水害レポート」とさせて頂きます。