2024年5月12日(日)、今年39回目のランです。

 

 

無謀な挑戦

 

 この日は地元のスポーツ用品店さんが主催されている「3時間走」に参加することになりました。3時間走というのは、文字通り3時間走り倒すランイベントです。参加者は走力ごとに5つのグループに分かれ、一定のペースで3時間走り続けます。会場は魚津市の河川敷です。

   

 3時間走に誘ってくださったのは、このブログにも何回か登場している職場の先輩です。その先輩は、フルマラソンを何度も経験されており、この3時間走も常連です。一方の私は、これまで走った最長距離が「10km」で、時間にすればだいたい1時間前後。3時間もぶっ通しで走るなど、これまでは経験したこともありません。

 

 先輩から誘われ、半ば引きずり込まれるように申し込んだ今回の3時間走でしたが、本番が近付くにつれ、だんだんと不安になってきました。

 

 そもそも、「3時間走」って一体何km走るのでしょうか。私が申し込んだのは、「7分/km」(下から2番目)のグループです。これくらいなら、普段の練習より少し遅いし、大丈夫かなと思って申し込みました。しかし、1kmを7分ですから、3時間(180分)を7で割ると...25km以上になります。

 

 に、にじゅうごきろ!?!?絶望絶望絶望

 

 25kmというと、ハーフマラソン以上になります。これまで最長で10kmしか走ったことないのに、本当に大丈夫なのでしょうか。自分がやろうとしていることの無謀さに気付き、恐れおののきながら当日を迎えることになりました。

 

経験したことのない痛み

 

 3時間走は午前7時に始まります。3時間走るだけあって、開始時間が早いですね。普段「朝ラン」をほとんどしない私は、眠い目をこすりながら出走することになりました。

 

 参加者は50人ほどおられ、私は初参加でしたが、常連の方がほとんどのようです。皆さん早朝から生き生きとしておられ、この3時間走を楽しみにされているようです。いきなり意識の違いを思い知らされました。

 

 魚津市と滑川市の境界にある「早月川」の河川敷を走っていきます。私と同じ「7分/km」のグループには10数名の方が参加しておられ、男女比は半々ほど、年齢は中高年の方が多かったです。キロ7分自体はそこまで無理のあるペースではありませんから、皆さんリラックスしてはしっておられました。問題は、これを3時間続けられるかドクロというところです。

 

 河川敷を一往復すると、だいたい3.5kmでした。スタート地点には給水エイドが置かれており、一往復ごとに給水タイムを取ることができました。初参加の私は、正直かなりホッとしましたね笑 最初は文字通り、3時間ぶっ通しで走り続けるものかと思っていましたから、給水タイムがあったことで気が楽になりました。ちなみに、参加者には給水の他に補給食も配布されており、かなりサポートが充実しているイベントです。

 

 3.5kmごとに給水を挟み、3.5km、7kmと刻んでいきます。3往復目で、これまでの最長距離である10kmを上回ることになりました。スマートウォッチが10kmを告げた瞬間、脳内に緊張が走りましたね。ここからは未知の世界を走ることになります。

 

 3往復目を終えて10.5km。ここまでは割と無難に走っていた私でしたが、直後、経験したことのない痛みゲッソリに襲われることになります。

 

※プライバシー保護のため、画像にぼかしを加えています

 

 経験したことのない痛み、それは「股関節の痛み」でした。左の股関節の内側に違和感が出てきて、足を前に出すたびにゴツゴツと関節がぶつかる感覚がありました。

 

 股関節の痛み自体は、これまでにも経験したことがありましたが、これまでは走っていた距離が短かったこともあり、だましだましごまかしながら走ることができました。しかし、この日10km以上走って現れた痛みは明らかにそれ以上で、ごまかせるようなものではありませんでした。左の股関節が痛かったので、右足を中心に前進し、左足はそこについていくような感じにしました。しかし、時々「ゴキッ」ピリピリという関節が大きく擦れるような痛みがあり、足がもつれて転びそうになりました。思わず苦悶の表情を浮かべます。

 

 正直、このまま走り続けられるコンディションではなかったと思います。しかし、集団から離脱して途中でリタイアするというのはあまりにも悔しいことでした。途中からは、ほとんど意地だけで、歯を食いしばりながら集団に付いていきました。

 

 15kmを過ぎると、膝にも痛みが出てきました。だんだんと足の感覚がおかしくなってきて、後半はどうやって足を前に出しているのか分からなくなりました。

 

 事前に心配していたのは「心肺機能」だったのですが、心肺の方は意外にも大丈夫で、後半になればなるほどむしろ落ち着いてくるようなところがありました(これは「あるある」だそうです)。辛かったのはとにかく股関節の痛みで、誇張抜きで左足が外れてしまうのではないかと思いました。

 

 痛い、痛いとそんな話ばかりしてすみません。後半はただただ苦しい時間でしたが、手元の時計で増えていく距離を見ることだけは喜びでした。未知なる距離はどんどんと長くなり、ついに20km、そしてハーフマラソンの距離である21.1kmに到達しました。

 

 ボロボロになりながらではありますが、自分の足でハーフマラソンの距離を走ったのです。このときの感激は、何にも代えがたいものがありました。自分の足でここまで来れるものなんだ、そういう心境でした。ランニングを始めた日には、こんな日が来るとは思ってもいませんでした。

 

 ハーフマラソン時のタイムは2時間20分ほどでした。誇れるようなタイムではありませんが、初めてここまでの距離を走ったこの日のことを私は一生忘れないでしょう。これから、このタイムを少しずつ縮めていくことが目標です。

 

 何だか締めのムードに入りましたが、この日は「3時間走」ですから、ランニングはもう少し続きますアセアセ 苦しみにもだえながら終盤戦をこなし、この日走った距離は「24.5km」となりました。一往復ごとに休憩を挟んでいたため、実際に走った時間は正味2時間45分ほどです。あと15分走れば正真正銘の3時間走でしたが、そんな元気は私になく、ゴールと同時に芝生に崩れ落ちてしまいました笑 今回はこれで勘弁してほしいと思います。

 

 最後にこの日のラップを報告します。

 

 

 

 地獄のような時間が続きましたが、2km以降はキロ7分以内を死守して走ることができています。これは、ペーサーの方が集団を引っ張ってくださったおかげです。人生最長距離が、「10km」から「24.5km」になりました。私のランニング人生において転機となるであろう、忘れられない一日となりました。

 

 ランニング後は、満身創痍の身体を引きずってスーパー銭湯へ(書くまでもないか笑)。

 24.5kmのランの後に入るお風呂は、これまでで一番気持ちがよかったです。

 

100回ラン & 365km への道

 

 

 距離 24.55km 時間 2時間44分32秒 

 平均ペース 6:42 平均心拍 158

 

 星年間ラン 39回(あと61回)

 星年間距離 238.40km(あと126.6km) 

 

 長い距離を入った私ですが、これだけ股関節に痛みが出るというのは、冷静に振り返ると走り方に問題があるということだと思います。これから、股関節に痛みが出た原因と改善策について、自分なりに勉強をしていきたいと思います。