2024年4月28日(日)、今年33回目のランです。

 「第44回魚津しんきろうマラソン」10kmの部に出場しました。

 

 早くも汗ばむ

 

   この日は午前6時30分くらいに起床しました。地元の大会のため、極端に早起きしなくていいのがありがたいところです。前日はたっぷり睡眠を取ることができました。

 

 朝食はすき家で取りました。私は普段はパン派ですが、レースの日はご飯でしっかりした朝食を取ります。そうすると、レース中にエネルギーが枯渇しなくなるのです。以前、別のレースで試したところ、上手く走ることができました。ということで、「ゲン担ぎ」の意味も込めて、今回もすき家にお世話になりました。温かいごはんでお腹を満たし、いざ会場に向かいます。

 

 会場に着いたのは午前8時すぎです(出走は10時)。余裕を持って出たつもりだったのですが、指定駐車場はすでに満員で、付近の有料駐車場に停めるはめになりました。また、会場には溢れんばかりの人がおり、荷物の置き場所に困ってしまいました。さらには、トイレに長蛇の列ができていました。レース前に大きい方をしたかったのですが(汚くてすみません)、列が全く動かず、トイレを済ませるまでに20分もかかってしまいました。ということで、レース前はかなりバタバタとした動きになってしまいました。地元だからと悠長に構えていたのですが、もっと早く動き出さないといけませんでした。これは、次回の教訓にしたいと思います。

 

 

 気を取り直して、ウォーミングアップに臨みます。入念にストレッチを行い、軽く走り出しました。すると、少し走っただけなのにすでに汗ばんできました。そう、この日はかなり暑かったのです晴れ 9時台ですが、気温はすでに20℃近くまで上昇していました。昨年は10℃で、走っているうちに温まってきたのでちょうどよかったのですが、今年はウォーミングアップで汗ばむくらいの陽気でした。

 

 これは、厳しいレースになりそうだなと思いました。不安が増す中、いよいよスタートの時が近付きます。

 

 800人と走る海岸線

 

 10kmの部には、男女合わせて約800人のランナーが出場します(フルマラソンはさらに多く、2,000人台です)。私がこれが通算4回目のマラソン大会ですが、ランナーの数は一番多かったと思います。800人がずらりと並ぶさまは圧巻で、本番独特の高揚感が高まってきました。私は「オーバーペースにならないように」という目標を立てていましたので、意識的に集団の後半に並びました。先頭集団はキロ3分くらいで飛び出していきますので、そこに巻き込まれないようにするという意味合いです。

 

 午前10時、いよいよスタートの号砲が鳴り、800人が一斉に走り出しました。集団の後半に並んだので、スタートラインをまたぐまで30秒ほどかかってしまいましたが、いきなり焦っても仕方ありません。無理のないペースで刻んでいくんだと自分に言い聞かせました。

 

 以前も紹介しましたが、10kmの部は冒頭に海岸線を走ります。いつも練習で使っているおなじみの海岸線ですが、この日はそこを道路いっぱいに800人が走るのです。それはもう壮観で、これだけでもこの大会に出場してよかったなと思いました。一人で走るより、大勢で走る方が楽しく、気分が高揚します。800人と走る海岸線、その喜びを噛みしめました。

 

 しかし、そんな喜びもひとしお、私はある「誤算」に気付きます。それは、「集団がほぐれない」ということです。私の経験では、これまで出場した大会では、スタート直後には列がほぐれ、それぞれのペースで走っていくことができました。しかし、この日は800人もの人がおり、道路も片道だったため、いつまでたっても集団がほぐれていきませんでした。群衆の中で身動きが取れない、そんな感じです。追い越しをかけるのも危険ですから、焦りを抑えつつ、集団の中に身を委ねました。その結果、最初の1kmに6分38秒もかかってしまいました。私の想定では5分30秒でしたから、1分ほどロスしてしまったことになります。序盤に体力を温存することは大切ですが、これではさすがにゆっくりしすぎでした。

 

 

 もし、最初の1kmを5分30秒で行きたいなら、集団の前の方に並ばないといけませんでした。集団の後ろに並ぶと抜け出すことができず、私は経験不足でそのことを把握できていませんでした。これも、次回への教訓にしたいと思います。

 

 集団の中をようやく抜けられたのは2kmすぎ。ここからは、キロ5分45秒、5分30秒と徐々に上げていきました。遅れを取り戻すべく、頑張っていきましょう。

 

 同じ轍を踏まない

 

   中盤はおおむね順調でした。大きな一本道をひたすら進んでいくコースで、無心になって走ることができました。

 

 気を付けていたのは給水です。私は、2週間前の予行練習で、給水を怠り途中で止まってしまうという苦い経験をしていました。この日は暑かったということもあり、「たとえ喉が渇いていなくても給水は取ろう」と決めていました。今回は、往復で合計6回の給水ポイントがありましたが、私はうち5回で給水を取りました。2kmに1回は給水したことになります。

 

 これは結果的によい判断でした。給水を取ると多少のタイムロスがありますが、それよりも水分補給の方がずっと大切です。水を飲んだ瞬間、HPが少し回復するのを感じました。この大会では、かなり手厚く給水を設けていただき、ありがたかったです。

 

 3kmから5kmまではビルドアップを達成。5km目はキロ5分8秒とかなりいいタイムになってきました。予行練習では、5.2km地点のコンビニで中断してしまいましたが、今回はそのコンビニを横目に見ながら通過しました。「練習とは同じ轍を踏まない」そういう気持ちでしたね。やはり、こまめに給水を取れたことが大きかったようです。

 

 

 マラソン大会の時に大きな力をくれるのは、沿道の声援、それに同じレースを走るランナーの存在です。今回も、沿道から多くの方が声援をくださいました。同じ職場の方が給水ボランティアをされており、給水のときに発破をかけてもらいました。また、職場で同じ10kmのレースに出場した人もおり、抜きつ抜かれつ、互いに意識しながら走っていました。周囲の方の存在が、苦しい中盤を支えてくれます。これこそがマラソン大会の醍醐味、やみつきになる部分です。

 

 さて、おおむね順調に中盤まで来た私でしたが、無尽蔵に体力が湧いてくるわけもなく、真に苦しい終盤戦を迎えることになりました。

 

力を搾り取る

 

   5kmまではビルドアップできていた私でしたが、そこからは徐々にペースを落としていくことになりました。最速5分8秒まで行ったものの、徐々に後退し、8km地点では5分29秒、9km地点では5分35秒となっていきました。

 

 給水を取り、多少体力が戻るものの、それ以上に消耗が大きいんですね。それに、心肺は比較的持っているのですが、10kmを走るとなると「足」がきついんですね。足への疲労がたまり、気持ちに体が付いていきません。本当は終盤もビルドアップ、もしくはキープでいきたかったのですが、ペースダウンしてしまったのは悔しいことでした。それでも、気持ちだけは切らさぬように前に進んでいきました。3km以降は、もっとも遅くてキロ5分35秒でしたから、これは私にしては頑張った方だと思います。大崩れしないよう、歯を食いしばっていました。

 

 さて、9km地点を過ぎ、ラストの1kmです。ここからはラストスパート。もう、余力を残しておく必要もありません。残っている力を振り絞り、搾り取って走ります。私の目標は「55分切り」でしたが、最初の1kmが6分30秒超えだったのが痛く、どうも少し届かなさそうだということが分かりました。しかし、それでもあきらめて力を抜きたくはありませんでした。必死の思いで最後の1kmを走ります。

 

 9km台終盤を走っているとき、手元の時計が無情にも「55分」を告げました。悔しくて仕方なかったですが、スピードを緩めず、最後まで走ります。最後の1kmは、この日最速のキロ5分4秒でした。残された力を全て出し切ることができたと思います。

 

 
 最後に結果をお伝えします。今回のタイムは、55分台でした。前半は上げていけましたが、後半はバテ気味で、ズルズルと後退しています。最後の1kmだけは力を振り絞って頑張りました。冒頭の1kmで集団にロックされてしまったこと、それに、スタートラインからだいぶ後ろの方に付いたため、140mも余計に走ったことが痛く、55分を切ることはできませんでした。しかし、自己ベストを更新することには成功しました。悔しさ半分、充実感半分のランとなりましたね。
 
 ランを終えて、アリーナで靴を脱ごうとしたら、足を攣りました。生まれて初めて、本格的に足を攣りました昇天 足がプルプルと震えていて、笑っちゃうくらい全く動かないんですね。足がぴーんと伸びたまま、その場でへたり込み、足をさすり続けました。しばらくするとようやく足が動くようになりましたが、完全には戻らず、片足を引きずりながら帰途に就きました。この日は、自分が思っていた以上に過酷なランだったようです。足を攣ったのが、レース中でなくて本当によかったと思いました。足を攣らないような対策、これも次回への課題です。
 
 ラン後は、大好きな「金太郎温泉」にたっぷりと浸かり、体力を回復しました。この日はランナーの特権で、いつもの半額ほどの値段で利用することができたんですね。お得には入れて大満足でした。
 
 課題もたくさんありましたが、無事レースを終えられてよかったです。長い記事になりましたが、読んでいただきありがとうございました。

100回ラン & 365km への道

 

 距離 10.14km 時間 55分??秒 

 平均ペース 5:29 平均心拍 180

 

 星年間ラン 33回(あと67回)

 星年間距離 190.92km(あと174.08km) 

 

 次回のレースは5月25日の黒部名水マラソン、距離は5kmです。

 距離は今回の半分ですが、暑さはさらに過酷になっていることでしょう。ここから約1か月、また練習を頑張っていきたいと思います。目標は「5km23分台」です。