断酒7年62日
食べ物とは日々の行動のエネルギーと体を構成している成分の維持のために摂られるものです。酒はカロリーがありますからエネルギーにはなるわけですが、それを主目的に飲むものでは、食べ物とは言えません。嗜好品は、その時の味や口当たりを楽しむもので食べ物としての要素はありますが、酒は味よりも酔いを求めるという意味で中枢神経への効果を期待した薬物であると考えるべきものです。
薬は、生体の成分を補うもの(ビタミンやホルモンなど)と生体の代謝経路を遮断して効果をあげるものとがあります。後者は基本的に「毒」であると言えます。見かけ上機能があがったかに見えることはありますが、それは抑制しているところを遮断するためあがったかに見えるのです。つまりブレーキ経路を遮断することでアクセルが働いたかのように見えるわけですが、細胞レベルでは「毒」として機能していると考えてよいのです。アルコールは中枢神経の抑制機能を持った薬物であるわけです。神経レベルでは神経細胞の膜の電位の活動性を抑制する作用があるとされており、アルコールは、薬理学的には手術で使う中枢神経麻酔剤とおなじ項に分類されます。麻酔剤と違う点は、意識喪失にいたる前の発揚期が長く、致死量と意識喪失にいたる量が接近していてとても麻酔には使えないということです。
つまりアルコールは使いにくい中枢神経麻酔剤であり、基本的には薬物であり「毒」だと再度強調しておきます。
しかし私は、アルコールは「毒」であることを承知して、嫌な事やどうしようもない寂しさを忘れるために一時的に使用することを否定するものではありません。ただし、周りの人に迷惑をかけないことを条件としてですが。
(続く)