第2章 ガイ 12話 | 蜜柑のブログ

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私が密かにハマってるアプリのまとめ。

自分が選択したそのままを載せてるので

ご了承ください。

(あとで確認次第、修正する予定です)

 ※申請した後にメッセ
 送ってもらってもOKです。

無言申請は無効になります。

ガイさんへの嫌疑が晴れた翌日。

アキアくんとゾフくんが、庭園で

4人だけのお茶会を開いてくれた。





悠里「お招き、ありがとうございます」

ガイ「・・・・」

用意されたテーブルには、すでに軽食や

お菓子が並べられている。

その横で、ジャスさんがせっせと

カップを温めていた。

アキア「兄上・・・ご無事でなによりです」

ガイ「・・・ああ」

ゾフ「ほらほら~。席ついて」

「おいしいお菓子、ジャスさんに
 作ってもらったんだからさ」

「悠里ちゃんには、モーナスで人気の
 お菓子も取り寄せておいたよ」

「とりあえず、俺の隣に――」

というのは口実で。

ガイ「悠里」

おっ?

ゾフくんが促すより先に、ガイさんが

椅子を引く。

「座れ」

悠里「あ、はい」

(うわ、これってエスコートだよね)

(なんだかちょっと照れくさいかも)

昨日からやけに優しいガイさんに

少しだけ戸惑ってしまう。

(どこがって聞かれると、答えられないけど
 全体的にガイさんがふんわり甘い・・・)

(大きな変化はないから気づかない人の
 方が多いかもしれない)

(でも、私はわかる。だって・・・)

悠里「あ、ありがとうございます・・・」

ガイ「・・・・・・」

こういうときくらい喋ってくれても。と
私は思ってしまうけども!


ちらりと見上げたガイさんは

薄い笑みを返してくれる。

おやおや、もうこれは披露するつもりで?

(この一瞬の表情)

(本当になんとなくなんだけど・・・)

私を席に着かせると、ガイさんは

隣に座る。

その様子をアキアくんとジャスさんが

にこにことみていることに気づいた。

さすがにこの二人はニヤニヤが止まらんだろ。

ふたり「・・・・」

無言で笑っとります。

(うっ・・・2人なら、この微妙な
 変化に気づいてるよね)

(ゾフくんに気づかれたら、
 からかわれそう・・・)




・・・・・




(ゾフくんに気づかれたら、
 からかわれそう・・・)

そのゾフくんは、悔しそうにブツブツ

言いながら、アキアくんと席に着く。

どうやら気づいてないようだった。

ゾフ「ちぇっ、せっかく俺が悠里ちゃんと
   労おうと思ったのに~

アキア「ゾフ」

「悠里さんを困らせちゃダメだろ」

ゾフ「え~、困るってなんで?
   優しくしてるでしょ?」

(ゾフくんらしい)

(この明るさに、今日までどれだけ
 元気づけられたか・・・)

ガイ「ずいぶんと仲が良くなったんだな」

少しだけガイさんが不機嫌になったような

気がした私は――



選択)

1 感謝しています→下記

2 団結しましたから

3 たくさん助けてもらいましたから→下記







「たくさん助けてもらいましたから」

アキア「それは俺たちも同じです」

「おかげで乗り越えられました」

「でも、兄上がいれば、もう安心ですね」

悠里「うん」

ゾフ「なになに、この3人で
   わかりあっちゃってるような空気」

(そっか、ゾフくんにはまだ、ガイさんとの
 本当の関係を言ってなかったよね)

(今度、ガイさんに教えていいか
 聞いてみよう)

ゾフ「俺も悠里ちゃんとわかりあいたいのに」

ガイ「ゾフ」

「悠里は俺の恋人だ」

おーーーー、言った!

悠里「えっ!?」

お前が先に驚くなw

突然のカミングアウトに驚いてしまう。

先にゾフに驚いてもらえよ。

けれど、驚いているのは私だけで

当のゾフくんはつまらなさそうに

ジトっとした目をする。

ゾフ「・・・やっぱりね~」

やっぱ気づくよね?

「ま、恋人でもなきゃ、あんな危険なこと
 しないよねー・・・」

がくっとうなだれたゾフくんは

ため息をつく。

悠里「ゾフくん?」

先に言っとかないと、ゾフが
手を出すかもしれないからさー。


(え、どうしたの?)

ゾフ「うーん・・・」
 

 

 

 


1の回答→ハ+5ス+1

3の回答→ハ+1ス+5

 


最近ズバッと当たらないなー。

 

 


・・・・・



「うーん・・・・」

ガイ「諦めろ」

やはり。

悠里「?」

わけがわからずに、ガイさんと

ゾフくんを見つめていると

急にゾフくんが頬を染めた。

ゾフ「そ、そんなんじゃないから!」

はいはい。赤くなってる時点でそうだろ。

「・・・いいよ、仕方ないから
 認めてあげる」

(ガイさんの恋人として認めてくれる
 ってことだよね?)

これくらい鈍感だと周りもアレだな。

悠里「あ、りがとう・・・ございます?」

微笑むとゾフくんが両手で顔を隠す。

ゾフ「はぁ~~~~っ、そっかー・・・」

悠里「・・・ゾフくん?」

そのまま気づかなくてもええで?

(あれ?認めてくれたんじゃないのかな・・・)

ガイ「気にするな」

アキア「ええ、いつものことですから」

ジャス「ふふ、ゾフ様の惚れっぽさは
    相変わらずですね」

ああ、言っちまったwww

しかも外野。

ゾフ「本当にそんなんじゃないから!
   ほら、こっちのお菓子もおいしいよ」

誤魔化すようにお菓子を勧めてくれる

ゾフくんを、微笑ましく見つめていた時だった。




ロロ「あ、ここでしたか」

悠里「ロロさん」

ガイさんを探していたのか、ロロさんは

笑顔で立ち止まる。

「ガイ様が解放されたと聞いて
 お部屋を訪ねたところだったんです」

「この度は、母が申し訳ありませんでした」

ガイ「必要ない」

ロロ「・・・・・」

素っ気ない態度に、ロロさんは

哀しそうに笑みを歪めた。

悠里「ガイさん、ロロさんはずっと心配して   
   くれていたんですよ」

「そんな言い方――ケホッ、ケホッ」

ガイ「悠里」

悠里「すみません、また興奮しすぎました」

喉を押さえ、苦笑する。

ガイ「ハァ・・・気をつけろ」

「そもそも、ロロには関係ないことだ」

「それに、謝罪なら伯母上からしてただいた」

(あ、必要ないって、そういうことか)

ロロ「すみません・・・ありがとう
   ございます、ガイ様」





・・・・・・





「すみません・・・ありがとう
 ございます、ガイ様」

悠里「ロロさんは何も悪くないじゃ
   ないですか」

ロロ「・・・悠里さん」

「あ、そうだ」

「これ、クェンデで人気のクッキーなんだ」

「もしよかったら、お茶と一緒に・・・」

ロロさんは申し訳なさそうに小箱を

差し出す。

悠里「わ、ありがとうござい、ケホッ、ます」

「すみません、昨日から喉の調子が
 おかしくて」

ロロ「無理しないでいいから」

私を気遣ってくれた後、ロロさんは

ガイさんたちにも別の小箱を

差し出した。

「ガイ様やアキア様、ゾフ様も
 よかったら食べてください」

「騒ぎのお詫びにもなりませんが・・・」

ジャスさんが受け取ると

ロロさんはその場で静かに頭を下げる。

「本当にお騒がせしました」

ゾフ「ロロ兄・・・」

アキア「あまり気にやまないでください」

「兄上もこうして戻ってこられましたし・・・」

ロロ「はい、ありがとうございます」

「では、私はこれで・・・」

悠里「あっ、ロロさんも一緒に・・・」

声を掛けると、ロロさんは力なく

首を横に振り、その場を離れていった。

(優しい人だから、こんなことになって
 苦しいんだろうな)

ジャス「さあ、お茶が冷めてしまいますよ」

ガイ「悠里」

悠里「・・・・はい」

ロロさんの切なそうな表情に後ろ髪を

ひかれたが、気持ちを切り替えて

お茶会を楽しんだ。







――夜。

ガイはルフに呼び出された。

瑕疵(かし)のついた王子として

これからのことを言い渡される。

ガイは覚悟して、ルフの前に立っていた。

ガイ「及びでしょうか」

ルフ「ギブルムに行け」




・・・・・・




「ギブルムに行け」

ギブルムじゃモーナスにある港町の一つだ。

首都から遠い田舎町だが、漁業が盛んで

モーナスの水産資源を担う商人たちの町だった。

ルフ「付近に生息するロレリザードが、
   海を荒らしていると報告が
   上がっている」

ガイ「ロレリザードが・・・?」

ロレリザードは巨大な海の魔獣だ。

普段は深海の奥深くに生息しており

民の前に姿を現すことは珍しかった。

ルフ「海に出ることも困難な状況のようだ」

「水産資源への影響が大きく、対処する
 必要がある」

「ガイ、この件をお前にすべて任せる」

魔獣を沈め、力を示せ。

そうすることで、瑕疵を払拭し

次期国王としての器を見せよ。

ルフの国王としての思惑をガイは

瞬時に読み取った。

ガイ「必ず」

迷いなく短く答え、ガイはすぐに

その場を後にした。








悠里「魔獣討伐・・・ですか?」

謁見の間から戻って来たガイさんの

言葉を繰り返す。

ガイ「重要な水産資源のある町での
   異変を対処しろとの命だ」

「解決することで力を示せる」

(それって・・・)

悠里「チャンス、ですよね!」

(もう一度、ガイさんのすごさを
 知ってもらえる)

(やっぱりガイ王子しかいないって
 思ってもらえたら・・・)

「よかった!ガイさんなら絶対に解決、
 ケホッ、ケホケホッ」

ガイ「おい、その咳・・・・」

悠里「大丈夫です。しゃべりすぎ、ですから」

なんか後々これってさあ。

ガイ「・・・・・・」

布石なんでしょ?

喉をさすりながら、ガイさんに微笑む。

悠里「いつからですか?」

ガイ「明日だ」

「しばらく王宮を離れることになる」

「夜には戻るが、何かあれば
 アキアたちを頼れ」

悠里「はい、ジャスさんもいますしね」

「がんばって、ケホケホッ」

ガイ「その咳・・・本当にしゃべり過ぎか?」

悠里「具合は悪くないんですけどね」

「ガイさんが戻って来て気が緩んで
 疲れが出たのかも」

「今日は早めに休みます」

ガイ「ああ」

(公務で離れるガイさんに心配かけちゃ
 ダメだよね)

心配そうに頬に触れられると

そっと目を閉じた。






絆ミッションありまっせ。


必要絆Pは15000

大丈夫、次へ進めまーす。