誘惑オフィスLOVER2 南勇介 チャプター1 10 | 蜜柑のブログ

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私が密かにハマってるアプリのまとめ。

自分が選択したそのままを載せてるので

ご了承ください。

(あとで確認次第、修正する予定です)

 ※申請した後にメッセ
 送ってもらってもOKです。

無言申請は無効になります。

口紅をいただいたお礼に、

私は南さんをランチに誘った

けれど、待ち合わせ場所の

レストランに着いたタイミングで

黒田さんから、ディナーのお誘い

メールが届く




悠里「どうしましょう・・・」

南「どうしましょうって・・・」

「悠里ちゃんの好きにすれば
 いいじゃない」

いつものテンション高めの南さんが

不機嫌な表情を浮かべることで

私はすっかり動揺していた

南「アタシとはランチの約束をしただけで」

「そのあとどうするかは決めて
 なかったんだし」

(それは、そうだけど・・・)

おそらく、なんの気なしに

言ったのだと思う

けれどなぜか私は、突き放されたような

気持ちになってしまう

悠里「ランチしたら、解散のつもりでしたか?」

南「えっ?」

悠里「そ、そうですよね!南さん
   お忙しいから・・・」

南「ちょっと、勝手に決めないちょうだい」

「アタシは今日フリーだから、特に
 考えてなかったわ」

「悠里ちゃんと会ってから相談しよう
 かしらって、思ってたから」

不機嫌なトーンは変わらずだったけど

南さんの表情が、ほんの少しだけ

和らいだ気がした

(・・・どうしたんだろう、私)

(そう思ってくれたことが、すごく嬉しい)

南「それで、どう返事するつもりなの?
  黒田に」

悠里「えっ?あ・・・そう、ですね」

(・・・迷うことない、よね?)

(南さんの言う通り、私の好きにすればいい)

悠里「きっと、社交辞令みたいなものですよね」

「黒田さん、女性を見たら口説かないと
 失礼だと思ってる」

「イタリア男性みたいなところ
 ありませんか?」

南「・・・中々、うまいこと言うわね」

この間、初対面にも関わらず

私にアプローチをしてきた黒田さんの

態度を思い出す



選択)

今日は南さんといたい〇

今は南さんといるので


この選択肢は面白いぞ?




「今日は南さんといたいので
 お誘いは断ろうかと思います」

南「・・・サラッと言うんだよな、
  そういうこと」

だんだん南の防御が崩れて来てますわw

悠里「えっ?今何か・・・」

南「あら、な~んにも言ってないけど」

「でもそうね、それがいいわ」

とか言いながら黒田に2ショ写メ送って煽りそうw

口調と笑顔が戻って、私はホッとする

南さんは続けて、わざとらしくため息をつく

南「あいつの女好きは、もう病気の域だから」

「悠里ちゃんにまで迷惑かけて、
 一回シメとこうかしら」

悠里「南さん、黒田さんにはすごく
   厳しいですね」

南「高校の時から調子のいい男だったからね~」

「あいつに泣かされた女の子の人数まで
 知ってるわよ」

と、遠回しに黒田はやめておけと言っている

悠里「南さんと黒田さんて、高校で
   知り合ったんですか?」

南「んー・・・まぁ、そんな感じね」

歯切れ悪いわ、なんかあるな。

一瞬困った表情を浮かべる南さんに

高校の時のことは、あまり聞いて

ほしくない・・・?

と、なんとなく感じた

悠里「私、黒田さんにお断りのメール
   しますね」

返事を打っていると

南さんは画面を覗き込んで来る

南「どんな風に断るの?」

悠里「えっ、と・・・」

南さんの長い髪の怪我、さらりと

私の頬に触れた

サラサラの髪が頬をくすぐる感触に

私の心臓が、ドキッと高鳴る



選択)


動けなくなる(スチル有り)

咄嗟に離れる〇





突然襲った胸の高鳴りと、

距離の近さに

私は咄嗟に離れ、南さんを凝視してしまう

悠里「な、なんですか・・・?!」

南「そんなに驚くことないでしょ~?」

「なんて黒田に断るのか、
 気になっただけ」

悠里「あ・・・ご、ごめんなさい」

私の言葉に、南さんはクスっと

微笑んでくれるけど

自分だけがドギマギしているようで

恥ずかしかった

(ていうか私、ドキドキし過ぎ・・・)

落ち込みかける私を察したかは

わからないけれど

南さんは切り替えるように

明るい表情で口を開く

南「なんてお断りするのか、教えて
  ちょうだい」

悠里「なんて、って・・・」

南、ちょっと嬉しそう。

「普通に、予定がありますと打とうと
 思います」

南「ずいぶん平凡ね、でも絵文字は
  使うでしょ?」

使わねえよ。

悠里「使いませんけど・・・」

1回会っただけの人に、
絵文字送る?普通。


「そういえば南さんは、結構絵文字
 使いますよね」

南「だって、そのほうがかわいいじゃない?」

可愛いだけじゃなくて
絵文字ある方がキツくなくて
印象が和らぐ感覚はあるけど。


南さんが立てる笑い声に

私の心臓は再び速く動き出す

悠里「・・・『また機会がありましたら   
   お誘いください』」

適当でいいと思う。

「これで送りますね」

黒田さんに返信をすると、

南さんはなぜかニヤニヤしていた

「どうしたんですか?」

南「あいつが女の子に、ビジネスライクな
  口調で」

「デート断られると思ったら、なんか
 おかしくて」

悠里「淡泊、過ぎるでしょうか・・・?」

南「いいのよ!それくらいでちょうどいいわ」

そんなことを話していると

黒田さんから返信が・・・


え、近くで見てる?





『そこに南いるだろ?変な入れ知恵
 するなって伝えといて』

しっかりバレてるw

という文面があり

私たちは額を寄せ合いながら笑った




南さんとランチをしたあとから

撮影が近くなったこともあって

私の仕事は加速度を上げて忙しくなり

いよいよ、撮影当日を迎えた




最後の打ち合わせで、暗雲が立ち込める

水嶋「すみません、ひと言いいですか?」

打ち合わせを終えて、解散となる寸前

女優の水嶋さんが厳しい口調で声をあげた



悠里「水嶋さん・・・はい!」

「疑問点や、もちろんご要望でも!
 なんでも仰ってください」

水嶋「このCM担当は、田部さんよね?」

またか。

「なのになぜ、アシスタントの秋月さんが
 仕切ってるの?」

会議室の空気が、ピシリと固まる

そんな中、田部ちゃんだけが

やわらかい笑顔を崩さなかった

田部「私は責任者ですから」

「秋月に務まる範囲の仕事を任せている
 だけです」

水嶋「責任者って、何もしないことじゃ
   ないと思うけど」

田部「・・・・・」

田部ちゃんのかわいい笑顔も、

水嶋さんには通用せず

ピシャリと跳ねのけられてしまう

この空気をどうにかしたいけれど

ここで私が何か言えば

ますます田部ちゃんの立場が

なくなるだろうと、口をつぐむ

田部「・・・とにかく、あとは撮影を
   するだけです」

「明日はどうぞ、よろしくお願いいたします」

最後まで笑顔を崩さないまま

田部ちゃんは出ていってしまう





水嶋「・・・何あれ!」

弾けたように声をあげる水嶋さんに

私は頭を下げた

悠里「大変申し訳ございません!」

「不快な思いをさせてしまい・・・」

水嶋「出来ればその言葉」

「あなたじゃなくて彼女から聞きたかった」

悠里「水嶋さんの仰ることは、
   ごもっともです」

「田部は今回が初めてのメインで
 少しナーバスに・・・」

どこのどいつがナーバスなんだ。

水嶋「その割には、ものすごく落ち着いて
   見えたけど?」

(・・・私も、そう見えました)

もう正直に言ってしまえ!

どんな言葉を重ねても、苦しい言い訳にしか

ならない

私は申し訳なさいっぱいで

深く頭を下げることしか出来なかった

水嶋さんは息を吐き出し、

自分も冷静じゃなかったと言ってくれた

続く『あなたのせいじゃないから
 
謝らないで』という言葉が

・・・何よりも、心に痛かった






会社に戻ってすぐ、私は田部ちゃんに

会議室に一緒にきてもらう




田部「何?こんなところに連れて来て」

「早く帰って明日の準備したんだけど」

絶対しないだろ。

悠里「・・・田部ちゃん、いろいろあるかも
   しれないけど」

「明日の撮影は、しっかり担当者として
 現場にいてほしい」

田部「やだぁ、アシスタントさんに
   注意されちゃったー」

悠里「茶化さないで」

田部「・・・・・」

悠里「ムカつく相手がアシスタントで
   嫌なのはわかるけど・・・」



選択)

仕事はちゃんとして〇

周りに当たらないで


ムカつく相手とか、だいぶ
切り込んだな主人公






「仕事は、ちゃんとしてほしい」

田部「私が仕事してないみたいな言い方
   しないで」

悠里「申し訳ないけど、みたいじゃなくて
   そう言ってる」

田部「・・・っ・・・」

お前、仕事してないってハッキリ
言われて言い返せないのかよ。


悠里「水嶋さんやスタッフの皆さんに
   申し訳ないよ」

田部「・・・なんにもわかってないくせに」

悠里「えっ?」

いつもとは違う、トーンの低い

田部ちゃんの声

田部「・・・私だって」

「好きでこんな仕事の担当になったんんじゃ
 ない」

その発言に、私は頭を殴られたような

衝撃を受けた

悠里「・・・ちょっと待って」

「それ、どういう・・・?」

田部「企画は水嶋さんのゴリ押しで
   悠里ちゃんの案のまま」

「スタッフだって、私よりあんたを
 頼りにしてる」

だって仕事しないんだもんw

「こんなんじゃ、私が担当になった意味
 なんてないじゃない」

悠里「それは・・・」

田部「さぞいい気分でしょうね?
   みんなにチヤホヤされて」

(・・・何、それ)

小バカにするような笑みに、

私に湧き出した感情は・・・

怒りや憤りより、自分にしか

目を向けない彼女への情けなさだった

悠里「本気でそうおもってるの?」

田部「えっ・・・」

悠里「この状況に、私が何も思わず・・・」

「平然と受け入れてるって 
 田部ちゃん本気で思ってる?」

田部「それは・・・そ、そんなの!
   私が知ったことじゃない」

悠里「・・・そうだね」

「でもだったら、私も言わせてもらうけど」

「田部ちゃんがどんな思いでいようと
 知ったことじゃない」

田部「・・・っ・・・!」

悠里「アシスタントとして、お願いします」

「担当になった意味なんて考えなくて
 いいので」

「適当な仕事だけは、しないでください
 ・・・」

今回は結構スッキリした言い分。

感情を必死に抑えて訴える私に

田部ちゃんは・・・

田部「その分、悠里ちゃんが頑張れば
   いいじゃない」

ヤケとも思える歪んだ笑顔に

私の中で何かが切れる音がした





悠里「・・・いい加減にして!」

「このCMを評価してくれた輝雪堂の
 人や、水嶋さん」

「メイクの南さんも、このCMを
 成功させようと動いてくれてる」

「それなのに、意味がないから
 仕事を適当にやるなんて」

「そんな田部ちゃん、許せない!」

田部「・・・っ!?」

感情的に声を荒げたことに、

自分自身でも驚いていた

田部ちゃんもそんな私を初めて見て

驚いた表情を浮かべたまま

固まっていた





?「いいじゃない」

おっ?

「そのまま思ったこと、全部
 言い合っちゃいなさいよ」

ドアが開いて会議室に入って来たのは・・・

なんと、南さんだった

田部「南さんを応援に呼ぶなんて、卑怯よ!」

呼んでねえよ。

悠里「そんなことしてない!」

田部「じゃあどうして南さんが
   ここにいるの?」

南「ちょっと田部ちゃん、少し冷静に
  なりなさい」

「そういう器用なことが出来る子に見える?」

不器用さ全開でディスられるのか。

南さんは呆れたようにそう言った



選択)

確かに・・・

そう言われると複雑〇

見抜かれてた・・・






「そう言われると、複雑です」

南「諦めて?事実なんだから」

あ、ああ、はい。

南さんは相変わらず辛辣だった

「アタシはね、夏目さんと打ち合わせ
 するために来たの」

「そうしたら、悠里ちゃんの声が
 聞こえてくるじゃない」

「あれだけ大きな悠里ちゃんの声
 初めて聞いたわよ」

(は、恥ずかしい・・・)

顔を赤らめると、南さんは

目配せしてニコリと笑ってくれた

そのあと、真剣な顔で田部ちゃんを

見つめる

「・・・ねぇ田部ちゃん」

「アナタ、横澤に言い寄られてるんでしょ?」

「いわゆる、セクハラっていうの?」

南さんの言葉に、田部ちゃんが

答える気配はなかった

何も言おうとしない田部ちゃんの前に

南さんはクリアファイルを置いた

南「それじゃ、話を変えましょ!」

「これ、横澤がとある飲食店に
 行った記録なの」

キャバクラか。

田部「それが、何か?」

「接待に使ってるんじゃないですか?」

(南さん、いったい何を・・・?)

南「ひとりで来ることも、接待らしく
  誰かを連れてくることもある」

「けど、ひとりで来ても必ず領収書を
 もらって行くの」

「ひとりなのに接待ってこと、あるかしら?」

南さんの言葉に、私はハッとする

悠里「その資料と、経理の経費明細とを
   付き合わせていけば」

「横澤部長の経費の不正使用がわかる、
 てことですね?」

南「そういうこと!」

「・・・どう?勝算のないゲーム
 じゃないでしょ」

自信に満ちた声で言う南さんに

田部ちゃんは、おそるおそる

視線を向けた

田部「あの人に・・・罰を与えることが
   出来るの?」

ある時は不倫相手で、ある時は
セクハラ上司で・・・
咬ませ犬にもほどがあるな。


悠里「出来る・・・出来るよ、田部ちゃん!」

私は思わず、力強く頷いていた

悠里「このファイルを立花さんに渡せば
   その確率は高いと思う」

田部「どうして、立花さん・・・?」

まあ、水戸黄門でいうところの
かざぐるまの弥七的な。


不思議そうに顔を傾げる田部ちゃんに

私は、立花さんが横澤部長のことを

探っているようだと伝える

 

解ってる。例えが古いな私。

 

悠里「立花さんが動いてるってことは」

「たぶん、山縣社長が指示を出して
 いるんだと思う」

あれ、これで行くと水戸光圀公は
兄になるのか?


自分を降格させた人に頼るのは

正直複雑

でも、背に腹は代えられない




選択)

田部ちゃんの力が必要〇

今回だけ、信じて欲しい




「田部ちゃんの力が必要なの、
 力を貸して?」

田部「私の・・・?」

悠里「田部ちゃんが何があったのかを
   話してくれたら」

「経費の悪用の件だけじゃなくて」

「あの人がやって来たことを、
 暴けるかもしれない」

南「そうね、地位のある人を一件の悪事で
  追い落とすのは」

「中々難しい場合もあるから・・・・
 でも」

「それがいくつも重なれば
 庇う人間だっていなくなるわよ」

私たちの言葉に、田部ちゃんは

キュっと唇を噛み締めたあと

ようやく口を開いた

田部「私、横澤部長から・・・
   愛人になれって、迫られてるの」

悠里「え・・・あ、愛人?!」