第2章 ガイ 6話 | 蜜柑のブログ

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私が密かにハマってるアプリのまとめ。

自分が選択したそのままを載せてるので

ご了承ください。

(あとで確認次第、修正する予定です)

 ※申請した後にメッセ
 送ってもらってもOKです。

無言申請は無効になります。

ガタンと音を立て、ルフ国王は

立ち上がる。

身をひるがえしたところで

慌てた様子の兵士が駆け寄ってきて

耳打ちをした。

ルフ「なに?」

「チッ。次から次へと・・・」

舌打ちは父親譲りか。

玉座へ戻ったルフ国王に、ふたたび

ガイさんたちは頭を下げる。

私もならうと――


ルフ「通せ」

面倒そうな声のあと、背後で

扉が開く気配がした。

少し早いヒールの音が入って来て

振り返ると、1人の女性が見える。

まあ、母親でしょ。












?「っ・・・」



(わ、綺麗な人)

(誰――)

ロロ「母上!」

お前のか!

(え・・・・)

ロロの母(以下母)「ロロ!ああっ、よかった」

「あなたが王宮に向かったと聞いて
 心配でっ」

過保護か。

ロロさんのお母さんは、ロロさんに

駆け寄ると、縋りつくように

身体を寄せた。

ルフ「ラミ、何の用だ」

ラミ「国王陛下、ロロは何もしていませんわ!」

えっと、何も内容聞いてないの?

ロロ「母上、落ち着いてください」

ラミ「でも、こんなに急に王宮へ呼び出される
   なんて・・・」

「きっと誰かがあなたを貶めようと
 してるのよ!」

ロロ「母上!誤解です」

「私は呼び出されたのではありません。
 自ら王宮へ参ったのです」

ラミ「え・・・」

落ち着きを取り戻したロロさんの

お母さん――ラミさんはきょとんと

している。

(そっか、ロロさんが心配で追いかけて
 きたんだ)

ロロ「母上・・・何の説明もなく出て来て
   しまい、ご心配をおかけしました」

「ですが、どうしても急ぎ国王陛下に
 お伝えすることがあったのです」

「ですから、こうしてガイ様と共に
 王宮へ・・・」

ラミ「ガイ・・・?」

ラミさんはロロさんに縋りついたまま

周囲を見渡し、ガイさんで視線を止めた。

ほんと周りが見えてなかったんだ・・・。

ガイ「・・・お久しぶりです、伯母上」

ていうしか無いよね。

ラミ「ガイ王子・・・」

「一体・・・何を陛下に・・・?」

ロロ「・・・実は・・・突然、私が古代魔法に
   目覚めたんです」

ラミ「!」





・・・・




「・・・実は・・・突然、私が古代魔法に
 目覚めたんです」

ラミ「!」

「ロロが・・・?」

ロロさんとラミさんが、ひどく

戸惑っているのを感じる。

出国制限をかけるほどだから、

驚くのも無理はないのかもしれない。

ルフ「ラミ」

ラミ「は、はい」

ルフ「今日まで、ロロに兆候のようなものは
   なかったのか?」

ラミ「そのようなものは何も・・・」

答えつつ小さく震えるラミさんを

ロロさんが支えていた。

ルフ「ロロはどうだ」

「何か兆候を感じたことはなかったか?」

ロロ「何も・・・、本当に突然のことでした」

「正直なところ、今も自分の身に起きたことを
 まだ信じられずにいます」

ルフ「だが、あり得ないことでもないだろう」

「ロロの父、わが兄でもあるクウも
 古代魔法を使えたのだからな」

ロロ「そうですね・・・」

ガイ「現に、ロロは目覚めた」

「これは間違いのないことだ」

ロロ「ですが、まさか王家を離れた私に
   古代魔法が発現するなんて・・・」

(そのくらい、古代魔法を遣えるように
 なるのは珍しいことなんだ・・・)

ラミ「あ、あのっ」

その時、ロロさんに寄りかかっていた

ラミさんが、意を決したように

顔を上げる。

ルフ「なんだ」

ラミ「あっ、その・・・」

ロロ「母上?」

ラミ「っ、実は・・・」

ラミさんはロロさんとルフ国王、

そしてガイさんを見て、おずおずと口を開く。

「・・・ロロは・・・ルフ国王、
 あなたの子なのです」

えっ、ちょっと!一気に
昼ドラになったじゃんか。


悠里「!」


ということは、ガイと兄弟・・・。

ふたり「!?」

そりゃそうなるわな。

驚く私たちをよそに、ルフ国王は

気だるげに肘をついた。

ルフ「・・・・・・」

おい、黙秘かよ。

ロロ「は、母上・・・突然、何を・・・」

「今すぐ訂正を!国王陛下に謝って
 ください!」

ていうか、ルフが謝れ。

「さすがに不敬すぎます!」

ガイ「ロロ、落ち着け」

ラミさんの肩をつかみ揺らすロロさんからは

それまでの穏やかさが消えている。

ロロ「母上ッ!」

ラミ「いいえ、これが真実なの!」

うわー、ガイの母親出てくる?

「もうこれ以上、隠しておけないわ」

(ロロさんがルフ国王の子供ってことは・・・)

悠里「ガイさんの・・・お兄さん?」




・・・・

 

 



(ロロさんがルフ国王の子供って
 ことは・・・)

「ガイさんの・・・お兄さん?」

ガイ「・・・・」

ガイさんの表情は変わらない。

けれど、複雑なはずだ。

ルフ「・・・・ロロが息子とは、真実か?」

ラミ「・・・間違いありません」

「ロロはあなたとの間に生まれた子供です」

これから展開はドロドロになるんか?

ロロ「どうして・・・なぜ・・・」

「では・・・、母上は父上を
 裏切っていたのですか・・・?」

そうともなるな。

ラミ「ッ、ごめんなさい、ロロ」

うわっ、認めた。

「クウと・・・あなたのお父様と付き合う
 前、私はルフ国王と恋人同士だったの」

あー、被っちゃったのか。交際期間。

それか、切り返しが早すぎるのか。

(そんな・・・)

(兄嫁が弟と元恋人同士って・・・)

しかしラミ、王族系が好きなんだね。

絶句しながらも、成り行きを見つめる。

近くにいるガイさんも、ラミさんの話を

じっと聞いているようだった。

ラミ「ルフ国王と別れたあと、クウと・・・
   あなたのお父様と結婚したの」

乗り換え、早くね?

「だけど、すでにお腹にはあなたがいて・・・」

「あの時はとても言い出せなかった」

第二章は昼ドラ展開か。

ロロ「そんな・・・」

脱力するロロさんは苦しそうに

顔をゆがめる。

ガイ「・・・・父上」

見かねたのか、そこまで黙ったままだった

ガイさんがルフ国王に声をかける。

その低い声に、私は度ドキリとした。

ルフ「・・・・調査する」

DNA調査か。

それだけ言うと、ルフ国王は今度こそ

謁見の間を出ていく。

何とも言えない気まずさが残り

しばらく誰も口を開くことはなかった。









ガイ「ハァ・・・・」

部屋に戻り、ガイさんはソファに

腰を下ろす。

ふたりきりなってやっと気を抜けた

とばかりに、疲れた顔を見せてくれた。

悠里「なんだか、大変なことになりましたね」

ガイ「・・・・・」




・・・・・・




「なんだか、大変なことになりましたね」

ガイ「・・・・・」

隣に座った私に隠すことなく

ガイさんは面倒そうにため息をつく。

(ずっと無表情だったのは、王子として
 崩せなかったからなのかも)

(本当はずっと・・・)

ぐったりした顔をしているガイさんに

私は――




選択)


1 疲れましたね

2 すごいことになりましたね→下記

3 元気だしてください→下記






「すごいことになりましたね」

ガイ「面倒でしかない」

「今さら・・・」

あざ笑う声には、さっきまで

見せなかった苛立ちをにじませていた。

悠里「コーヒーでも淹れましょうか」

ガイ「必要ない」

「ここにいろ」

悠里「・・・はい」

腰を抱き寄せられると、私から

もたれかかる。

すると、彼の強張っていた肩から

力が抜けるのを感じた。

悠里「大丈夫、ですか?」

ガイ「何がだ」

悠里「その・・・ラミさんの話が本当なら・・・
   ガイさんは複雑だと思って・・・」

ガイ「ああ、そのことか」

えっ、気にしてないの?

「父上が調査すると言ったなら
 身に覚えがないわけじゃないんだろう」

確かに。

「すべては調査後、あきらかになる」

(あれ?あまり、気にしてないのかな)

(叔母さんと父親が関係してたかも
 しれないなんて、私ならショックだけど)

しかも、従兄だと思っていた人が

兄かもしれない。

それが真実なら、父親を責めても

おかしくないと思うのに、

ガイさんは至って普通だ。

ガイ「それより、不調はないのか」

悠里「ないですね。調子がいいくらいです」

ガイ「そうか」

ほっとした声に、視線を上げる。

すると、私を心配する赤い瞳が見えた。

(私を心配する余裕があるなら、本当に
 平気なのかも・・・)



2の回答→ハ+1ス+5

3の回答→ハ+5ス+5




・・・・・




(私を心配する余裕があるなら、本当に
 平気なのかも・・・)

ふと、テーブルで羽ペンが

動いているのが目の端に映る。

悠里「手紙ですか?」

ガイ「ああ、ジャスに状況を伝える」

えっ。

悠里「あ、そうですよね」

(すぐに戻るつもりだったから・・・)

ガイ「出国制限がいつ解除されるか
   わからないからな」

「伯母上とロロも、しばら王宮からは
 出られない」

「ジャスなら上手く学院長にも状況を
 伝えるはずだ」

悠里「じゃあ、私も・・・」

ガイ「お前のことも説明させる」

悠里「ありがとうございます」

羽ペンが動きを止めると、手紙は

空中で折りたたまれる。

ガイさんはそれを手にすると

封筒に差し込み封蝋で閉じた。

(あとは郵便鳥に運んでもらえば
 向こうにも事情が伝わる)

(ジャスさんが慌てることはないだろう
 けど、心配はするだろうな)

ガイ「悠里」

悠里「?」

ふわりと身体が浮かび上がると

ガイさんの膝に下ろされる。

悠里「えっ・・・ガイ、んっ・・・・」

ガイのメンタルの強さを今思い知る。

ガイ「・・・・」

(なんで急に・・・)

優しく重ねられた唇に驚く。

ふわりとガイさんの身体かオーラが

立ち昇り、しかし軽い口づけだったせいか

すぐに治まった。

ガイ「確かに、安定したようだな」

悠里「!」

(なるほど、魔力が安定したか
 確かめるためだったんだ)

悠里「・・・・確かめたいなら
   そう言ってください」

ガイ「口実だ」

ほう。なんと。てかいつもこんな風に
笑っててくれよ。










「しばらく触れていなかったからな」

悠里「あ・・・」

引き寄せられ、今度は唇以外の場所に

キスを落とされる。

頬、額、首筋・・・軽く触れるだけの

口づけに、次第に物足りなさを覚える。




悠里「ガイさん・・・」

ガイ「・・・ここまでだ」

(え・・・・)

ガイ「『ただの受け持ち授業の生徒』を王子の
   部屋に泊める言い訳がないからな」

「それに想像以上に俺の魔力が増えれば
 怪しまれるだろう」

悠里「っ、・・・・そう、ですよね」

(目立つ行動は避けなきゃ)

切なさを覚え、名残惜しさにガイさんの

頬に触れるだけのキスをする。

そのあと、私に用意された客室へと

案内してもらった。








次はspecial story

ノーマル、プレミアムまとめて
載せます。


の前に、ミッションや。

プレミアムはパンプスとネックレスのセット。

ノーマルはイヤリングのみ。

はいはい巻きで進みます。