2019.3.6(水)

研修旅行に行ってきました。

 

愛媛県農林水産研究所・果樹研究センター

みかん研究所という方が

親しみやすくてよいですね。

 

思いがけず

かねてから行ってみたかった所へ

行けることになり

とても楽しみにしていました。

 

この日はあいにくお天気は下り坂。

朝はまだ東の空が

このように明るかったですが。

 

 

でも、お天気が下り坂でも何のその^^

久しぶりの遠出にワクワクです。

 

日帰り旅行でしたが

みかん仕事のピークが過ぎ

ほっと一息、バスにゆられて行くのも楽しいものです。

 

 

小雨がパラつき始めましたが

春先の山中の景色は

味わい深いものでした。

 

 

山の中の高速道路を通っていくので

民家が眼下に見えたりします。

 

 

山の中の国道をぬけ2時間は

走ったでしょうか。

 

海が見えてきました。

 

いい眺め。

お天気がよければ

さぞかし

いい写真が撮れるでしょうけどね~

 

突然、海が見えるまで

こんなに高いところを走ってるとは思いませんでした。

 

 

吉田町というのは

今は宇和島市ですが

西予市に近いところのようですね。

 

地図で見ると目的地は

丸い湾になったところにあるようです。

法花津湾(ほかつ)湾というのでしょうか。

 

 

山の中のトンネルをいくつか抜け

海へと下っていきます。

 

 

道路の周囲にミカン畑が見えます。

今は菜の花の季節ですね。

 

 

ピントがぼけていますが、

豪雨被害の後が

あちこちに生々しく残っています。

 

愛媛の豪雨災害では

このあたりのみかん園地が

一番ひどかったと聞いていて

気になっていました。

 

 

道路の両脇をみるだけでも

何か所もくずれた場所が見えました。

ブルドーザーなど修復工事をしている所も目につきます。

 

私のところもあちこち被害がありましたが、

山がひとつ消えたのではないか

と思うくらいのスケールのところもあります。

 

地形によるのか。

雨が相当集中して降ったのか…

 

目の当たりにしたときは

言葉を失います。

 

手前は道のガードレール。

横にミカンの木が見えるので

元はミカン畑だったのだと思います。

 

走っているバスの中から撮りました。

道を越えた反対車線にも

かなりの土砂が続いていました。

 

葉っぱ

 

やがて、バスは

海が見えるところへ下りてきました。

始めて見る土地というのは

何でも新鮮で興味深いものです。

 

 

 

地図のとおり

丸い湾になっています。↓

海がまるで池のように穏やかです。

 

ポツンと海に浮いてるものは

発砲スチロールのような浮きに

鳥が留まってるんですね。

 

望遠30倍のコンデジをもっていたので

もっと拡大できたんですが、

走っているのでチャンスを逃しました。↓

 

山の中の景色をずっと見続けたあと

解放的な海の景色に出会うと

なかなか新鮮でいいものですね。

 

 

お天気がよいと、写真的には

もっとステキだと思うのですが、

それはまた、今度くるときのために

楽しみにとっておきましょう。

 

葉っぱ

 

みかん研究所は

周囲を山と海に囲まれた

とてものどかでよい環境のところにありました。

 

 

愛媛は有数のミカン産地がありますが

一度、南予(愛媛は南予・中予・東予と地域をわけて呼びます)の

みかん産地を見学したいと思っていました。

 

以前、うちの畑に農業体験に

きてくださった方がこちらの出身の方で、

私の住んでいるところと

同じような感じですと

おっしゃっていました。

 

時期的なつごうで

ハードな肥料やりをお願いし

いっしょに手作りのお弁当を楽しく食べたのも

遠い昔のように感じます。

 

同じみかん産地だから

たしかに似ているけど

こちらは、地形のスケールが違いますねぇ

みかん山のさらに背後に

大きな山が連なっている。

みかん研究所入り口

 

みかん研究所にやってきました。

 

 

入り口にある、

始めて愛媛県にミカンが導入された記念碑。

1789年(230年前ですね)土佐から導入されたようです。

 

 

愛媛に初めてやってきたミカンの木↑

 

導入当時から230年以上生きてるってことではなくて

この木が3代目になるそう。

木が年をとって枯れてしまう前に

その枝を接ぎ木して残しているのかもしれません。

 

 

 

この日は講演会などのイベントがあるので

各地から農業関係者が見学に来ていました。

 

 

今は、いろんな掛け合わせをして

覚えきれないくらいたくさんの

ミカンの種類が開発されており

その見本樹が色々植えられていました。

 

 

 

我が家でいちばん多く植えている

宮内伊予柑

今は剪定(せんてい)の時期ですので

どの木もお手本になるよう、

すばらしい剪定がされていますので

写真を撮っておきました。

 

プロの指導員さんの見本ですから

へぇ~って感じでとても勉強になります。

たまたまこの木自体はちょっと

樹勢が弱っているかんじではありますが。

 

他の畑では、剪定講習も行われていて

もっと色々見たかったのですが

なにぶん、

雨あしが強くなってきたので断念。

 

 

駐車場のバスへお弁当を食べに戻りました。

(消防車の影でみえませんが)

 

研究所の周囲も

あちこち山の斜面の土地が流れた跡があります。

 

 

農協の太陽(おひさま)市で積み込んできた

お弁当はとても美味しかったです。

ちょっとうまく撮れてませんが

塩鮭は大きくやわらかくで、

唐揚げがさっぱりと美味しくて最高!

副菜もたくさん、手作りで美味しく

値段わからないけど、

かなりお得なお弁当のはずです。

 

 

食事のあとは

ミカンの試食会場へ。

それはいろんな種類があるものです。

食後のデザートにぴったりで

どれも、おいしくいただきました。

 

そのあとは、ジュースの試飲。

黄色の姫小春というのは

温州ミカンみたいに皮や房がやわらかく

しかも実が黄色で甘くさわやかな珍しい新品種。

ジュースにするのはもったいないくらい。

 

個人的にはすごく気に入っていて

女性やこどもに人気が出そう。

ぜひ一度食べてみてほしいです。

農家的に、育てて売るとなると

また簡単にはいきませんが、

試しに、自家用に

少し植えたいなと思う楽しいミカンでした。

 

試飲は3種類すべてでも

よかったのかもしれませんが

時間がないので

一番目立つ赤いジュースを選択。

たぶんブラッドオレンジの

モロという種類だと思います。

(タロッコという種類もある)

甘味がつよくてトロっとしていて

ちょっと酸味もきいてる。

 

ブラッドオレンジというのは

名前のとおり、実をカットすると

血のごとく赤い部分があり

果汁はこのとおり赤。

初めて見た時は

ギョッとしたというか

見た目のインパクトが強かったです。

 

カクテルとかスイーツなどに

使うと楽しそうですね。

 

 

今、ちょうど収穫期を迎えているようです。

 

 

おなかも十分満足した後は

トップ画像にあった

みかん研究所メインの建物へ行ってみることに。

みかんをイメージした楽しいデザインの建物ですね。

 

 

何か食べ物とか売ってないのかなと思ったんですけど

研究所なので、それはありませんでした^^;

栽培の相談会とか

農業器具関係の販売などしていました。

 

書籍も農業専門の本が色々あり

興味深かったのですが

 

 

とりあえず、こちらを1冊購入。

専門的で、一般の家庭菜園を

するような人むきではないですが

色々今まで知らなかったことが書かれていて

私にはとても参考になるものでした。

 

農薬の扱いも色々勉強が必要ですね。

あまり勉強しないで

また現場の事情をしらないで

単純に無農薬の方がいいとか

農薬を使うのがいいとか

言えないなぁと思いました。

 

葉っぱ

 

講演会の時間がせまっており

お天気も悪いのですが

せっかくだから

研究所の後ろのシンボル的な

ミカン山へ急いで登ってみることに。↓

 

 

きれいに道が整備されていますね。

 

なぜか、カラスが雨の中一羽。

カラスもみかんを食べます。

 

 

 

見学できるように、でしょうか。

上まで広い道が続きます。

 

 

 

 

上までいきませんでしたが、

海が見えて、なかなかよい眺め。

晴れた日に来ると、もっと気持ちよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

講演会場に行きます。

となりの小学校の体育館。

歌詞にミカンの花が出てきますね~

 

 

 

以下、自分の資料のために撮影したものです。

 

みかんは、いろんな品種どうしをかけあわせ

新しい品種が開発されているようです。

 

 

 

まだ事務的な名前ですが

こちらの品種は、こんな特徴があって

農家の方、こういう点がおすすめなので

新しくこの品種を作ってみてください。

というようなことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本産の柑橘は、

1年じゅう販売されているんですね。

 

新しく生まれた品種には

品種登録という手続きが必要で

農林水産省で審査があり、

許可・登録ができないと

世間には流通できないようです。

 

その後、農家に販売するための

苗木を育ててもらい

農家が栽培を始め

消費者に届くまでは、さらに

実が結実するのに何年か必要でしょう。


 

 

 

すでに高級柑橘として

贈答用に人気があるようですが

紅マドンナ(愛媛果試28号)と甘平

掛け合わせてできたのが、

今日の講演会の愛媛48号なのでありました。

 

 

葉っぱ

 

このミカンのお話が終わったところで

帰る時間となり、残念ながら途中退席。

行き帰りに時間がかかりますからね~あせる

 

 

みかん研究所から見える帰りの道。↑

 

望遠で撮ったので、近くに見えるけど

かなり離れていて高い所にあります。

 

雨で窓のしずくが写っていますが

今度は望遠で撮った先ほどの道、

みかん畑が広がる国道から

みかん研究所が見えた時の写真です。

晴れた時にまた来て見たい。

 

 

とても有意義で、

楽しい研修旅行でした。キラキラ

 

 

 

 

葉っぱ葉っぱ葉っぱ葉っぱ葉っぱ葉っぱ

 

 

さて、きょうは3月17日。

今年は暖冬です。


例年より少し早く

清見みかんの収穫を始めました。

清見タンゴールともいいます。

 

●タンゴールはミカンとオレンジの

交雑種というような意味

清見は日本で最初に育成・公表されたタンゴール

 

 

朝のみかん山から

 

清見オレンジの木

収穫のため、鳥よけのカバーをはずしたところ

 

 

 

 

 

 

午後、収穫が終わる頃

空の雲がきれいでした。

 

 

春のみかん山

ほんわかと温かくて

 

冬枯れの色の中に

少しずつ 

芽吹きの気配

 

一年のうちで今ころが

いちばん好きだなぁ