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夕焼けこやけ

ぽっと染まった肌のようで
幸せな

桃色

それがどんどん灰色にくすんでいく様を見ていた

あまりに切ない夕焼けこやけ

人の幸せを祝うには
自分自身が満足していないと難しいね

心から楽しくて笑うためには嬉しくて喜ぶためには
自分自身が幸せでないと難しいね

夕焼けこやけの下で
小さな小さな男の子が
自分の身長の半分もある
ボールを追っていた

それを見つめる父親は優しそうだった

あなたも同じでしょう?

私にもあなたにも幸せになる権利はあるだろうと
いう

ねえ、

愛してるって
何十何百何千と重ねても
苦しくなるのはなんでなんだろうね

いつか過去の全てを包むくらいの優しさを手にすることができたなら

幸せになれるだろうか?

ocean-02

愛おしくて手を伸ばす。
なんだか嬉しそうな横顔。

ocean-01

それは失望の海から救ってくれる優しさに 溺れてしまう前のこと。


あなたにとっての私と、

私にとってのあなたのこと。


あなたが私のことを想うとき。

私はあなたのことを想う。


そんなときのこと。


私を幸せにしたいという。

私もあなたを幸せにしたいと想う。

あなたの周りの全てに色を。

真っ暗な私の世界に光を。

未だにそんな幸せを望んでしまう。


怖いんだ。

分かっているから。

この愛は狂っているということを。


あなたを幸せにしたくて、

あなたのことを好きで好きで仕方がなくなるほど、

全部壊れていくんだってこと。


あなたが私のそばにくれば、

私はあなたの温かくやさしいその背中を、

傷つけてしまうんだってこと。



だからもうどうしょうもなくて、

今すぐにでも、波にさらわれていまいたくなる。

衝動にまかせて、

波打ち際まで走って、

真っ暗な波の隙間に身を横たえてみたくなる。

この熱で自分が苦しくなる前に。

この衝動であなたと、あなたを愛するモノを壊してしまう前に。

生まれてずっと無償の愛で支えてくれるあの人を泣かせる前に。


私の白い晴れ舞台を期待して、

新たな命を心待ちにしているあの人を、

悲しませる前に。



あなたはびっくりして、言葉を失うかもしれないね。

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