黒錆ってあるじゃないですか。
赤錆はどんどん腐食が進行してボロボロになっちゃうんだけど、黒錆をはじめにつけておくと、赤錆を防いでくれるみたい。
バイクでは鉄部品そのままってパーツもあまりないので、なかなか使わないアイテムだけど、車のパーツとかだとサビ転換剤っていうのがあって、錆びてるところに薬剤を塗ると黒錆に転換できるって言うものがあったりします。
南部鉄器とかも黒錆をつけて赤錆が発生しないようにしてるらしい。
じゃあどうやって黒錆ってつけるんだろうって話なんですけど、方法は2つあるみたい。
一つは鉄を真っ赤に熱してつける方法。
もう一つはお茶🍵と酢を使って化学反応でつける方法。お茶の中のポリフェノールから電子をもらって四酸化鉄になって、それが黒い錆として表面に残るみたいです。
鉄を真っ赤に出来るほどの火力のバーナーもないし、焼き入れ焼きなましで柔らかくなっちゃったり脆くなっちゃっても困るので、今回はお茶と酢でksrのキックペダルに黒錆をつけてみたいと思います!
この少しだけ表面が茶色く錆びたキックペダルを取り外して、分解、洗浄、ワイヤーブラシで表面の…なんだろう?塗装なのかな?よくわからないけど、表面を綺麗にして準備をします。
ちなみに分解するときに芋ネジを外すとこんな並びでパーツが出てきます。金色の蓋みたいなのと、オーリングとボールは内側からしか入らないっぽい。
まず鍋に紅茶の葉っぱを入れて煮込みます。
煮込んでいる間に、自分も紅茶を作って飲むことにします。はい。
そしてメチャクチャ渋そうなくらいの濃さのができたら、別の容器に移して…と思ったんだけど適当な大きさの容器がどこにもなかったので、もう鍋でやることにします。
酢を適当に入れて、部品を投入。
はい
こう言う化学反応とかって、熱を加えると早くなるよね!と思ってそのまま火をつけて煮込んでみる。
温度が上がると泡がいっぱい出てきました。反応が進んでいる模様!調子に乗ってグツグツ煮込む。(今書いてて思ったんだけど、アルマイト反応も熱が高くなると反応が強くなって反応が進むんだけど、熱が高いほど結晶が荒くて硬度の弱い膜になるんだよね…だからハードアルマイトは低い温度で長い時間かけて硬い膜を作るんだけど、もしかしてこれもそういう関係があるかも…?)
夜やってたんだけど、火を止めてから翌朝まで放置するとこんな感じに黒い部品になりました。
黒錆の表面は多孔質らしく、油を塗っておくとその穴を塞いでくれて錆びないようにしてくれるみたいです。なので表面には錆びにくいように油分のあるものを塗っておくと良いみたいよ。(でも油切れたら錆びてたら黒錆な意味なくね…?)
取り付け!
とりあえず黒錆って思ってたより簡単につけられました。
君も黒錆マスターになろう!(?)