岐阜県飛騨市河合町の羽根谷上流の片麻岩に含まれる紡錘状の結晶です。周囲をクロム雲母と石墨で包まれていて、発見当初は日本産ルビーと騒がれたそうです。
産地は、一枚の案内図を元に行きました。まだ、20世紀の頃でした。崩れかけた林道を終点まで歩き、そこから谷を遡って急傾斜の大きな木の根元が産地だったように記憶しています。
当時は標本はゴロゴロとありましたが、現在はどうなっているのでしょうか?
90x60x45
100x60x70
上の標本の左側面
125x90x70
上の標本の裏側
125x100x45
50x40x40
コランダム(硬玉)の結晶は、前記のように片麻岩中に長さ最大4cmほどの紡錘状の結晶として含まれています。結晶は、周囲をクロム雲母と石墨に包まれていて、さながら蓑虫のように
思いました。透明度は全く無いので(高温で処理すると良いらしいのですが・・・)、宝飾品には無理だとは思いますが、硬玉の標本としては素晴らしいものだと思います。