五月

 

今夜は

 

北国の春のような風

 

冷たくて

 

心が冴える

 

 

 

父の誕生日の日の思い出はない

 

なのに

空のひととなってから

祝うごとに

父を身近に感じるようになる

 

今では

傍にずっといるように感じられる

 

 

遠く離れても

 

心から離れない

 

大切なものは

 

そういうもので

 

そうしたものが

 

大切なものなんだと

 

そう思う

 

 

紫蘭

花言葉を大切なひとへ

 

「あなたを忘れない」

 

「変わらぬ愛」

 

 

「 パパ お誕生日おめでとう。」