リラ

 

君の名を呼ぶ

 

 

(今日の出来事)

 

病院のエレベーター前

車いすを使用している方が硬貨を落とされた

 

近くにいた私は

「私が拾います。」と言って硬貨を拾った

 

膝におかれた手に 硬貨を渡すとき

ふわっと開いている手が気になって

もう片方の手を添えてしまった

 

「ありがとう。」そう言って 

エレベーターに乗り込むひとの背中を見送りながら

時節柄

『えっ?』って思ったかな・・・

悪かったかな・・・って思った

 

 

この頃

 

何が良くて 何が悪いのか

何が正しくて 何が間違っているのか

 

自分の行動の

ひとつ ひとつが

問われているような気がする

 

 

問われながら

 

やるべきことをする毎日

 

やりたいことができなくても

 

今があるのは

幸せ

 

草花や 蝶や 大切なひと

愛するものが在る今なら

幸せ

 

 

 

幸せ

 

大切なひとを想う

 

ありのままの気持ち

伝えることは 大事だと思っていた

 

でもそれが

悲しみの連鎖をうむものなら

伝えるべきじゃない

 

ひとは

知るべきことは

知るべき時がきたらわかる

知らないままでいいことだってある

 

放っておいても

苦楽は降ってくるから

背負わなくていいものに

向かっていく必要はないと思う

 

 

大切なものは

 

私のなかにあるとわかる

 

 

こころは

 

愛するものの

 

名前を呼ぶ

 

 

こころは

 

かなしくて

 

あたたかい