「NOH-AGE 玉葛」スペシャル対談 高橋憲正vs坂口貴信 vol.3 | 和の会 BLOG

「NOH-AGE 玉葛」スペシャル対談 高橋憲正vs坂口貴信 vol.3

スペシャル対談もいよいよ最終回です。熱く能を語るお二人、かっこいいです!!















"まじめに能の話" 












お互いの舞台は観ますか










高橋:僕は観ますよ。










坂口:書生時代は観られなかったですけど、それ以前は観てましたね。










高橋:最近は(国立能楽堂の)研鑽会とかでよく観るし、(観世能楽堂の)荒磯能とかも行ったし。










坂口:本当?みんなに誘われて行ったんじゃないの?













高橋:坂口がやるって聞いたから行ったんだよ。














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こいつにこれだけは負けないぞというところ、逆にこれは敵わないなというところはありますか










高橋:全部敵わない(笑)










坂口:何を言ってるの(笑)。憲正君は恥ずかしがり屋なんですよね。二人だとまじめで深い話をするけど、他に人がいると恥ずかしがってしない。でも、実は根は熱いんですよ。それが、最近分かった(笑)










高橋:そうだね、あんまり見せなかった。













坂口:だから、憲正君はそういう質問にはなかなか答えない。














高橋:「上手いな」と思うときもあるんだけど、こいつがこれだけやってるなら、自分もこれだけやらないかんやろ、と感じる。だから、勝ってるとかじゃないよな。


















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坂口:お流儀が違うからね。私も宝生流の謡も型も好きなんで憧れている部分がある。しかし、今はそれぞれの流儀の良さを高めなければならないと思っています。














高橋:言う通りだね。


















8月10日「NOH-AGE」の舞台の抱負をお聞かせください















高橋:こういう場をいただいて、家元に非常に感謝しています。同級生と一緒に舞台に上がる機会があまりないので、精一杯頑張らせていただきます。














坂口:プライベートでは他流儀の同世代の能楽師の方たちとも交流する機会はありますが、一緒の舞台に立つことはありませんでしたので、今回お声掛けいただき、私もとても感謝致しております。今後も互いに刺激し合って、自分自身を磨いていきたいと思います。















-対談を終えて








終始和やかな雰囲気の中の対談でしたが、舞台のお話になると、きりっとまじめになり、ライバルでありながらも、お互いを尊敬しあうお二人の姿が印象的でした。
















お二人が出演する、「NOH-AGE 玉葛」は8月10日(土)19時より、渋谷セルリアンタワー能楽堂にて開演です。








詳細、チケットのお求めはこちらをどうぞ!






http://www.hosho-wanokai.com/performance/08tamakazura/





















お二人の熱き舞台をぜひご覧ください。








皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。















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プロフィール












高橋憲正(たかはし のりまさ)







1976年金沢市生まれ。宝生流シテ方。東京藝術大学邦楽科卒業後、宝生宗家の内弟子となり、2007年独立。初シテは2004年の「草薙」。2007年に「石橋」を披(ひら)き、同年独立。これまでに「翁(千歳)」「道成寺」「乱」などを披く。











坂口貴信(さかぐち たかのぶ)








1976年福岡県生まれ。観世流シテ方。東京藝術大学邦楽科卒業、在学中に安宅賞受賞。



観世宗家の内弟子となり2009年独立。2004年に「乱」、2011年「石橋」、今年6月「道成寺」を披く。2005年より地元福岡で小中学生の能楽普及、2012年より国立劇場養成所(歌舞伎役者育成所)での指導にもあたる。