「NOH-AGE 玉葛」スペシャル対談 高橋憲正vs坂口貴信 vol.2 | 和の会 BLOG

「NOH-AGE 玉葛」スペシャル対談 高橋憲正vs坂口貴信 vol.2

前回に引き続き、「NOH-AGE 玉葛」スペシャル対談 高橋憲正vs坂口貴信をお届けします。











"プライベート"




このコーナーは、インタビュアーが用意したカードを二人に交互にめくってもらい、書いてある質問に答えてもらいました。





相手へのごめんなさい話(坂口さんへの質問)





坂口:憲正君はとても優しい人なんですよ。藝大の寮(練馬区)に住んでいる時に、都内で大先輩にお食事をご馳走になって、深夜遅くなったんです。電車も終わってしまって、タクシーで寮まで帰る持ち合わせもなくて。それで、憲正君に電話したらすぐにバイクで迎えに来てくれたんですよ。





高橋:よく行ったもんね。坂口はバイクに乗るのが慣れてないから、固いの(笑)



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坂口:憲正君も免許を取ったばかりだから怖くてね。でも、よく送ってくれたよね。







あきれてものも言えねぇ話(高橋さんへの質問)





坂口:僕の藝大受験の時の曲が「熊坂」だったんですが、すごく呆れてたよね。





高橋:そうそう!その時は僕らにとって重い曲だった。でも今となっては全然問題ないと思う。





坂口:難しい曲だよね。でも、元気よく舞える曲がいいと思って。しかも、「熊坂」の能を舞った後だったので。





高橋:最初からそうだよ。坂口は昔から能を舞ってるじゃん。僕は舞ってなかったから、すげえなと思って。だから最初のこれ(「熊坂」)はないな、と思った。坂口は先輩やな、と。








こいつのここが気になってしようがない話(坂口さんへの質問)





坂口:うーん、結婚!





高橋:お互いそうやん(笑)





坂口:だから気になるよ。





高橋:俺も坂口が結婚したら考えるな。





坂口:でも、僕はまだ独立して4年だからね。何年経ってる?





高橋:かれこれ6年くらいかな。





坂口:したくないの?







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高橋:したいけど、なかなかね。





坂口:大体ね、出不精で家から出ないでしょ。出なきゃダメだよ。





高橋:そう!坂口は昔から出かけるタイプで、うちにもガンガン来ますね。そういう時は一緒に出掛けるけど、それがないと出ない。





坂口:みんなで食事をしてて、「憲正も呼ぼう!」って急に誘っても来ない。もうちょっと沢山の人と交わりなよ。




陰と陽みたいですね。だから合うんですかね。





坂口:そうですね、一緒にいると楽。旅行も行きましたしね。













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(続く)










プロフィール




高橋憲正(たかはし のりまさ)


1976年金沢市生まれ。宝生流シテ方。東京藝術大学邦楽科卒業後、宝生宗家の内弟子となり、2007年独立。初シテは2004年の「草薙」。2007年に「石橋」を披(ひら)き、同年独立。これまでに「翁(千歳)」「道成寺」「乱」などを披く。




坂口貴信(さかぐち たかのぶ)




1976年福岡県生まれ。観世流シテ方。東京藝術大学邦楽科卒業、在学中に安宅賞受賞。

観世宗家の内弟子となり2009年独立。2004年に「乱」、2011年「石橋」、今年6月「道成寺」を披く。2005年より地元福岡で小中学生の能楽普及、2012年より国立劇場養成所(歌舞伎役者育成所)での指導にもあたる。