和の会メンバー観能体験記【6/16 五雲会】 | 和の会 BLOG

和の会メンバー観能体験記【6/16 五雲会】

こんばんは。
和の会メンバーのKです。
これから不定期で、メンバーがリレーで観能体験記を掲載していきます。

メンバーの素顔や、普段能楽堂で行われている公演のレポートを通じて、能はもちろん、和の会にもより興味を持ってもらえたら嬉しいです。

さて、今日は若手の能楽師たちがシテ(主役)で出演する五雲会という、宝生流の定例公演にお邪魔しました。


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私は、ジャンルは異なりますが演劇に関わる仕事に携わっています。

能楽堂の雰囲気は劇場の中でも特殊ですね。舞台の形ももちろんですが、何となく独特の匂いもします(笑)

お客さまも落ち着いた感じの?早く言うとお年寄りですが、多いです。謡本という、台本を持って観られる方が結構います。

五雲会は一日で能が四つも一度に観られるお得な公演なのですが、結構体力を使います。
後半の、狂言「二九十八」と能「来殿」を観ました。

狂言は、結婚相手探しをしている男が顔を隠している女を、和歌ができて算用もできるからといって、家に連れてくるのですが、顔を見てみてビックリみたいな話です。そのビックリ具合がスゴイ(笑)まさにリアクション大王ですよ。こういうオーバーな表現が狂言の面白さなのかなと思いました。

能は菅原道真が主人公です。
最初は仮の姿でいるのですが、昔話をしているうちに本性を表す、という話です。
狂言と違ってセリフがなかなか頭に入って来ない。。。
無理に神経を使っても疲れるので、そんなときは、囃子のリズムとかに身を任せて観ています。

知り合いの能楽師との立ち話で、この能の面白いエピソードを聞きました耳

この能は、道真が後半で雷神になって暴れるというのが筋なのですが、宝生流は道真に縁のある前田家に支えられていました。そこで道真が雷神にならずに、高貴な姿となってさっきの怒りもどこへやら、華麗な舞を見せるという、宝生流独特の能になったとのこと。
演劇的にはどうかなという展開なのですが、舞台の舞は囃子も心地よくて、よかったですね。
ちなみに原型バージョン(こちらは雷電というオリジナルの名前です)は、昨年家元が復活させて、上演されています。こちらもいつか観てみたいです!

能楽堂に行ったら何故か和菓子が食べたくなります(笑)

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今日は偶然和菓子の日。
お饅頭をサービスしてもらいましたよニコニコ







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