ドラマ『追风者/追風者 War of Faith』、YouTube で第5話まで見ました。

とてもおもしろく、そして、Yiboくんの演技がすばらしく、先がたのしみになりました。

日本で放映されることを期待して、待ちたいと思います。

 

このドラマを見るまでは、同時代のスパイものということで、『无名/無名』の叶先生とかぶるのではないかと思っていました。

でも、魏若来くん、まったく違いました。

しっかり、きっちり演じ分けた Yiboくん、すばらしいです。

 

作品の描き方も、『無名』は時代を描いていて、こちらは国を描くのではないかしら…と。

まだ全編を見ていないので、もしかしたら的外れかもしれませんが、そのように感じました。

 

1930年代、40年代の上海は、歴史の分かれ目であり、いろいろな意味で興味深い時代ですね。

私はどうも歴史が苦手で、こうした機会に興味のあるポイント、ポイントを少し齧る程度の浅学。

ですから、『追風者』を見て、この時代の上海を幾らか知り、ようやく、あの難解な『無名』の主題歌の歌詞、程耳(Cheng Er)監督の詩の世界を理解できました。

 

外国人で、しかも、生きる時代が異なる私が、こうした作品を理解するのは難しいです。

それは映画『無名』も、ドラマ『追風者』も、同じ。

だからこそ、映画やドラマ、その他の作品から新しい知識、違う角度や切り口からの新たな認識を得るたのしさがあります。

 

それにしても、Yiboくんは作品にめぐまれていますね。

「王一博(Wang Yibo)」という人間が引き寄せるのでしょう。

監督にも、共演者にも、ほんとうに、めぐまれています。

 

李沁(Li Qin)さん、好きな女優さん。

美形の役者さんは、なかなか「演技派」と言われないものですけれど、お嬢様から退廃的な役まで演じられる女優さんです。

スナイパー役もすてき!

 

王阳(Wang Yang)さんも大好きな役者さん。

『慶余年』では、滕梓荊ロスに陥ったくらい。

彼は年を重ねるごとにかっこよくなっていった俳優さん。

「今がいちばん素敵」というタイプ。

二面性のある役柄が多いですね。アクションもすごくよいです。

 

このおふたりの見目、Yiboくんと相性がよいです。

1930年代の上海という舞台にも、皆、とても合っています。

 

そして、姚暁峰(Yao Xaiofeng)監督も。

またまた、すばらしい監督さんにめぐまれました。

Yiboくんのよさを引き出してくださっています。

 

若来の、あのベッドにふたり並んで腰かけて、演技について話し合っている時の Yiboくん、すごくピュアな表情。

 

こんなふうに真摯に応える姿は、監督にとっても、きっと新鮮で、モチベーションが上がるのでは…と感じました。

 

これからの展開が、とってもたのしみ。

ネットからお借りした YouTube で想像をふくらませました。

(ネタバレが嫌な方は、スルーなさってくださいね)

 

 

 

 

* * *

 

先日、先輩ブロガーSさんと重慶飯店本店で贅沢ランチをいただきました。

ちょうど『追風者』を見たばかりでしたので、まずは、その感想を。

 

「イボちゃん、恐ろしいコ!」と、「かわいい~」を交互に発してしまうという語彙力の無さ。

(恐ろしいのは演技力です。悪しからず)

なんだかんだ、Yiboくんを見ていると、最後は「かわいい」に着地してしまいます。

 

多趣味なSさんと道楽者の私なので、話があちらこちらに飛ぶこと、飛ぶこと。

話題が尽きず、推し活話はほんの少しでした。

 

ランチはとてもおいしかったです。いつもハズレなし。

豪雨だったからか、2名なのに広い個室に通され、おちついた、贅沢な時間を過ごすことができました。

 

雨の外出は、傘という特別なアイテムをたのしむことができて、案外、好きです。

日傘、雨傘、かつて日本ではほとんど見かけることがなかった肩にかける紐付きのものを、パリやロンドンで買ってきました。

ロンドンでは、ものすごく細身の、持ち手も細いフォックス傘を。

きれいなエメラルドグリーンでした。もう、ずいぶんと褪せてしまいましたが。

 

今では考えられないですね。

トランクに入れて持ち帰ったのです。

若い頃は、無精ではなかったみたい…(苦笑)

 

ランチのお料理の写真はSさんのブログをスクショしてアルバムに。

と、すっかり、無精者。

今回も、おんぶに抱っこのお世話になりっぱなしでした。

 

その後、お気に入りの中華カフェ、酥の宮にご案内。

Sさんも気に入ってくださって、よかった!

あまり写真がないのも…なので、別の日に撮ったものですが…。

 

 

「酥の宮」のパンダちゃんとぼーちゃん

 

 

 

尽きない話題の中には、びっくりするようなご縁のお話もありました。

その一つが、Sさんが同居?されているガネーシャくんのお話。

 

私は仏教に取り入れられた後の神仏を知っていて、ガネーシャについては、その神仏の前身というくらいの知識しかありません。

このことはSさんがたのしくお書きになっていらっしゃるので、ここでは割愛します。

簡単にまとめると、いろいろなご縁があったのに、ふたりとも気づかず、すべてつながってからわかった、という笑い話。

 

その翌々日 …その夜、でないところが、鈍さの証し… ふと思い出しました。

大切な置物、その多くは小さな物、自分で買ったり、旅先でもとめたり、友人からいただいたりしたお気に入りの …終の棲家、たとえば老人ホームとかにも、持っていきたい私的宝物の… 品を納めてあるケースの中に、象さんの像があったことを。

 

30年以上前、蚤の市で、偶然、目に留まり、買った記憶がありました。

根付(ねつけ)と思い、手にとってみると紐を通す穴はなく、底面が平らで置物とわかりました。

神仏とは思いもせず、江戸彫刻の吉祥動物みたいなものかしらと。

 

買うつもりはなかったのですが、売り子さんが買うと勘違いしたので、そのまま購入したのです。

飾る場所に困り、かといってぞんざいに扱いたくはなかったので、このケースに入れました。

同じく縁起物の鼈甲や翡翠のカメ、金色のカエルなども納めてありましたから。

 

このケース、かなりファンシーな木製のスパイス収納で、どのようなキッチンなら似合うのかしら…という代物。

ガラスの観音扉なので、地震で開くといけないと思い、数年前から無粋なビニール紐(ピンクなので幾らかかわいい)で縛ってあります。

まるで秘仏を納めた厨子を水引で結ぶみたいに。

 

なので、めったに開けないケース。

そこから何十年ぶりに出し、きれいなお水で洗いました。

 

これは象さん? ガネーシャ?

牙は両方あるような感じだけれど、右側はつぶれたような、彫りが曖昧なような…。

でも、腕は2本です。

(ガネーシャは右の牙が折れ、腕は左右2本ずつ)

 

 

 

 

どちらかわからないけれど、これもご縁、象さんでもかまいません。

Sさんにいただいた京都のおみやげのお菓子箱に鎮座。

私は箱好き。とてもきれいな箱でしょう?

 

とりあえず、米粉のミニ大福をお供え。

Sさんのガネーシャくんは、Sさんお手製のモーダカを召しあがっているらしいけれど、私は無精者なので、ゆるしてね、と。

 

 

* * *

 

 

『追風者』を紹介した旧友から、「とてもおもしろかった」とメールが届きました。

 

彼女は1988年に、宿も決めず、「地球の歩き方」を手に上海を旅したという武勇伝の持ち主。

さすがに個人旅行ではなかったそうですが、誰も中国語は話せなかったとか。

私たちの世代は、海外の異文化に貪欲でした。

 

「だから、ドラマの風景がなつかしかった」と、和平飯店などの上海の街の写真を送ってくれました。

 

その当時は、まだ、『追風者』の風景そのまま。

レトロな上海が残っていたのですね。

 

今日のブログの冒頭の天井の写真は、その内の一枚。和平飯店です。

「飯店」はレストランではなく、ホテルのこと。

とても素敵なので、お借りしました。

 

中には、若かりし日の友のスナップも。

こちらも和平飯店だそうです。客室の廊下なのでしょうか。

 

 

 

 

「なぜか、ぼーちゃんカラーの緑のシャツを着ています」

「Zhan Zhan カラーの赤いバッグも持ってる!」

 

「おもしろいから、ブログに載せてもよいかしら?」

「どうぞ。今となっては、誰が見ても、私だとわからないわよ」

 

たしかに。

私も同じくらい昔の自分の写真をひさしぶりに目にした時、「鎖骨がある!」と、思わず大きな声をあげてしまいました。

 

おたがいに若かった! 細かった!

身も軽く、マメだったわけです。

 

* * *

 

『追風者』、主題歌もいいですね。

周深(Zhou Shen)さんです。

 

 

 

『非你所想』周深

 

 

作品、監督、共演者、そして、主題歌まで。

Yiboくんの最強の縁(えにし)が織りなすドラマ『追風者』。

 

どうか日本でも放映されますように。